和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1710話 】
2018年 04月 24日 談

 

寺カフェの模様替え

自分の人生を振り返ってみると、ずいぶんと美術部門に関わって来たような気がします。小さい時より絵を描くのが好きで、最初は水彩絵の具を使っていましたが、高校の時は美術部に属し油絵なども描いていました。今は専ら墨が中心で、禅画や墨蹟に力を入れています。また造詣デザインやインテリアのコーディネートなども好きですから、寺内、特に寺カフェの設えにはかなりこだわりを持って、家具の調度品の色合いから配置に至るまで色々吟味しています。時折お客様から室内の雰囲気などを褒められると、大村崑さんでは有りませんが俄然メガネが下がる思いです。

昨日は終日会議だったため、本日は疲れた脳を休息させるためにも寺内の飾り替えをしてみました。まもなく五月端午の節句を迎えるので、子供の成長を願う縁起物の兜や鯉のぼりを飾ってみました。また先日には、茶室の座布団カバーを夏用にと高倉さんが作ってくれ、部屋がとっても涼しげな雰囲気となりました。ちょっとした模様替えでずいぶんと室内の雰囲気が変わるものです。勿論の事、一番変わるのは自分の気持ちですから、実に楽しい気分になるものです。

「風光日々新たなり」 「薫風南より来る」

玄関や居間に活けられた生け花も重要な役割を担っています。日本文化のデリケートな精神面がお客様に理解された時ほど嬉しい瞬間はありませんね。初夏を迎えて、心も思いっきりリフレッシユしていきたいものです。友峰和尚より

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