和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1510話 】
2017年 10月 06日 談

10月は健康の秋!! 夏バテから解放されていっきに食欲が増す季節でも有るのですが、自炊となると話は別です。毎日、食事の典案(てんあん)を考えますが、つくづく妻の苦労が伝わってきます。当たり前のように日々三度の食卓に就いていましたが、自分で作るのは本当に大変です。かと言って毎日同じメニューでは力も出ません。ひとつだけ良いことは、食べ物に気を遣うようになった事です。どのような食材が高齢者の身体に好いのか、またどのように調理したら栄養分として身体に吸収されるかなど、これまでに考えもしなかった事が勉強できます。自炊を強いられることもきっと御仏の御加護なのかも知れませんね。

 

霊苑に 秋の薔薇が 咲いています

 

さて、今日は金沢中警察署を訪ね「落慶法要稚児行列」道路使用許可証申請や、㈱ココ・プランニング川面専務との打ち合わせ、また当日の祝賀会席表作成の準備などに追われました。鹿沼市から北條英俊総代様も訪ねて来られ、久しく歓談したものでした。にわかに慌ただしさを増してきたような雰囲気が感じられますが、10日に国政選挙が公示されますといっそう輪をかけたように世の中が騒々しくなっていくものと思いますので、何とか早めの準備を心掛けているところです。

北條英俊総代様とともに


大安禅寺からも矢継ぎ早に多くの情報が届けられますが、電子社会の発展には本当に感謝のかぎりです。郵便でやり取りしていたのではとても間に合いません。金沢市内兼務寺院先からもラブコールの電話が掛かりますが、和尚一つ身ではどうにも動きようが有りません! 一刻も早く万能ロボット出現の必要性を思います。助けて!って叫んでみても誰も返事しません! 寳勝寺ロボット「ほうしょう君」の出現が間近に迫っていることを直感する毎日です。

 

秋の飾りつけ / 寺カフェで販売している ぺこらもこら の羊毛フェルト


時々、皆様から「落慶法要の意義」を聞かれますが、その意義とは! 我々が生きる現世も死後の来世も、一枚岩の中に有る事を知るべしなのです。この度の本堂修復工事も代々墓改葬工事も、偏に今日までの長きに渡って寳勝寺を守ってこられた先人達の並々ならぬ苦労を讃える感謝の法要でも有るのです。一般的に「眼に見える実なるもの」だけを追い求めようとしますが、宗教の世界は「眼に見えない世界」にこそ本来の主体性がある事を自覚するものです。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

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