和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1477話 】
2017年 09月 03日 談

豆萩 ほととぎす 下野

9月最初の日曜日、8月とは打って変わってゆっくりとした時間が流れる寺カフェの一日でした。やはり「長月(ながつき)」の言葉がぴったりの季節感が感じられます。和尚自身は相変わらず体調不良で安静に徹しましたが、8月の忙しさを振り返ってみると身体を壊すのも無理からぬ話です。自分が70歳の高齢者であることを強く自覚しなければならないと反省するばかりでした。午後には福井から中西大さんがお寺を訪ねてくれました。大安禅寺では何かとお世話になっている方ですが、10月の落慶法要のお手伝いの件で来られ感謝の言葉も有りません。遠いところをお訪ね頂き有り難うございました。

ブルーサルビア / 宝勝寺ふれあいパーク霊苑

お部屋にじっとしているのも退屈でしたが、一刻も早く現場復帰をしなければなりません。病んでみてわかる事が沢山有るものだと改めて感じました。妙心寺開基花園法皇様が言われた言葉に、「病みてこそ道心の起こる候 不幸はこれ道の幸いなり」とありますが、真にその言葉通りだと思います。自然の有り様が際立って美しく見えてくるのも、命の根源が自然そのものだからであろうと思います。

昨日のブログでアップしたつがいの蝶々の写真ですが、突然降って湧いたように見えて、いま霊苑内に咲き誇る色々なお花につられるように新しい命が生じているようです。やはり生命の神秘は無心無我の中から生まれることを感じ取った一枚の写真でも有ります。いつの時も感謝の心だけは持ち続けていたいものですね。友峰和尚より

 

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