和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1438話 】
2017年 07月 26日 談

大安禅寺 の 睡蓮

随分と自坊を離れていたためか、久しぶりの大安禅寺をすっかり堪能した一日となりました。と言うより、このところのハードなスケジュールから解放されたせいか昼間だというのに帰寺した途端にぐっすりと寝込んでしまいました。まるで子供が母親の胸に抱かれながら寝息を立てているような感じでしょうか。ぐるりと境内を一周すれば、こちらは愈々再来年から始まる国指定重要文化財・諸堂大修復工事の調査が始まっていました。

孫 と 学校のお友達

夏休みということで、孫達はお友達とのお遊びに夢中でさすがに暑さ知らずの「元気印」を目の当たりにしました。寳勝寺での日々の生活リズムが風車なら、大安禅寺は水車のリズムと言った感がするものです。NHK大河ドラマでもお馴染の滋賀県龍潭寺に生息する「龍潭寺むくげ」の花がいま満開となっていました。また寶勝寺から移植した酔芙蓉も元気に育っていました。どのお花もどことなく余裕を感じさせてくれるのはやはり環境のせいなのでしょうか? 実に面白い感覚です。

龍潭寺むくげ

酔芙蓉

寳勝寺からは次々に情報が届けられて来るのですが、まるで違う世界に来たような不思議な感覚を覚えるものです。夕刻には蝉しぐれに心惹かれ、しばし瞑想状況に有りました。人間、住む環境ほど大切なものは有りませんが、生活環境を変えるのは普通ではなかなか難しいことですね。和尚が元気で働けるのもきっと素晴らしい環境が自分を支えてくれているのだと感謝した一日でした。友峰和尚より

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