和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1040話 】
2016年 06月 23日 談

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本日の「楽く楽く法話」のようす

「一に掃除、二に笑顔、三四元気に、おかげさま」、この言葉を和尚はこれまでどれくらい法話の中で発して来たでしょうか? もう数え切れないほどお話ししてきました。「御釈迦様がお悟りになられた真理とは一体何ですか?」と問われたら即座に「掃除です。」と言い切れるほど大切な言葉だと思います。

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今日の「楽く楽く法話」でも日々の掃除の大切さをお話ししましたが、「分かっちゃいるけど日々出来ね~」のが掃除でも有ります。いちど汚くなると整理整頓にはなかなか時間が掛かりますから、即掃除が求められて行きます。「一に掃除、二に笑顔、三四元気に、おかげさま」この言葉は人間の行動の全てに通じるもので、日常生活の全てにおいて掃除に徹底出来ますと実に気分は爽快となって行くものです。要するに「心の中に何にも思わない」状況を作り出す方法でも有ります。

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「2時はドキドキ」出演中のようす

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「仏法に多子なし(ぶっぽうにたしなし)」の臨済義玄禅師が黄檗機運禅師との禅問答から思わず発したこの言葉の中にも「掃除」がイメージされます。この問答の詳細はインターネットで検索して頂きたいのですが、「自分のこころの外に何か尊い物でも有るかのように思っている間は迷いである」と言うのです。「掃えども 風が持てくる 落ち葉かな」だと思います。大安禅寺のような広大な境内地を日々掃除するのは至難の業です。されど掃除です! 和尚に於いては掃除以外に悟るものなど有りません。一日が清々しく感じるのもきっと掃除が徹底出来ているからだと思っています。お掃除お掃除ほいさっさ、あっち拭く拭くほいさっさ!こっち拭く拭くほいさっさ、お猿の籠やがほいさっさ! で一日を楽しく過ごしましょうね。友峰和尚より

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