和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3741話 】
2023年 11月 14日 談

 

火曜日の休息日を利用して、今日は前々より予約していた胃カメラ検査のため午前中に北陸病院に出向きました。昨年の今頃は大腸憩室炎で一週間の入院と大腸ポリープ切除手術を余儀なくされ、年明けにかけて3度の手術を受けましたが無事に回復することが出来ました。

 

寺では 庭に砂を入れる作業が行われていました

 

 

42歳の厄年に初めて人間ドックに入り全身の健康診断を受けて以来約30年ぶりの胃カメラ検査となり、何らかの異常は覚悟して検査に臨みました。近年は医療器具も進化して以前より随分胃カメラ検査も楽になったとのアドバイスを受けて麻酔無しで検査を受けましたが、全く30年前と同じでファイバースコープが喉を通過する時の苦しさに以前と違いはありませんでした。

 

 

もちろん麻酔を勧められましたが検査中に胃の状況をカメラで目視する事を希望して敢て麻酔を断り、約10分程度の検査でしたが自分の胃の中を直につぶさに見ることが出来ました。

 

 

おかげさまで結果は血液検査並びに胃カメラ検査も異常無しとの主治医からの言葉でした。勿論心より安堵しましたがどっと疲れが押し寄せて来る感じで、次回の問診の日時を決め帰参しました。

 

 

それにしても病院の待合室には大勢の患者さんが診療の順番待ちをされていましたが、如何に健康が大切か身につまされる思いで一杯になりました。齢75歳の和尚ですがつくづく健康の有難さを感じ取った休息日の1日となったようです。ブログをご覧の皆様にも心より感謝申し上げます。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3740話 】
2023年 11月 13日 談

本堂南側修復工事 縁側の引き戸が取り付けられました

 

とうとう霙(みぞれ)が降り身震いするほどの寒さとなりました!! 午前中に墓前での法要が修業されましたが流石に北風は冷たく、足元から吹きこんでくる風を受けながらの読経となりました。今後も霊前供養が続いていくため寒さ対策が必要のようです。

 

 

雨が降り日光がさす 北陸の秋空のもとで墓前供養諷経を修業いたしました

 

霊苑から寺に戻る途中で現在工事中の本堂南側茶室引き戸が完成したようで、北川建具さんが戸の調整をしていました。いやはや立派な仕上がりで大満足の気分でした。これで創建当初の姿に復元出来たように思います。

 

 

 

 

まだ柱などに柿渋を塗る作業や濡れ縁の工事が残っていますが、先ず先ず想像していた通りの枯淡な雰囲気が醸し出され茶室としての格が上がったように思いました。最終的には庭の整備が進められますと更に雰囲気が出てくるものと完成を楽しみにしています。

 

茶室側から見たところ

 

 

旅行者や地元の方々で 寺カフェも賑わいました

 

 

 

さて本日も干支色紙描きに集中しましたが、龍図の雰囲気が変わって勢いが出て来ました!しかしながら納得いくまでにはもう少しの時間が必要のようです。なにごともこれで良いという事は有りませんから頑張って描いて参りましょう!!ずいぶんと寒くなりましたがくれぐれも風邪には気を付けて暖かくしてお過ごしください。友峰和尚より

 

「 龍翔萬年の寿 」 令和甲辰 渓仙 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第3739話 】
2023年 11月 12日 談

 

午前中に予定されていた墓前供養も強い秋雨を受けて急遽本堂での修業となりました。日曜日とあって寺カフェ利用の観光客の方も寒さを回避するためか午前中より多くの方が利用されていましたが、本日も日中気温が11℃と家の中にいても寒さを感じるくらいですから外では猶更の事です。

 

大雨のため急きょ、堂内での御供養修業となりました

 

心配された雨も夕刻には小雨模様になったものの気温は上がらず、終日寒い一日となりました。いちど自坊に戻り工事現場を視察したいとそのタイミングを見ているのですが、法務予定と寒さも相まってなかなか決めかねています。寒くなると体の動きがいっぺんに鈍くなり行動力が落ちるのを加齢のせいにするのは忍びないことです。

 

令和甲辰 干支図 「龍翔萬年の寿」

 

毎日来年の干支色紙図を描きをしながらお気に入りの構図を練っているのですがいまだに決まらず、十二支の中でも龍の図は難題中の難題で今月末の構図完成を目指して頑張っているところです。

 

 

 

紅葉の話題もいつしか味覚の話題に取って代わっていますが、北陸地方のこの時期の話題はやはりズワイガニ漁のようです。越前ガニは旬の味覚ながら我々の食卓に登場するのは夢の世界だけなのかも知れませんね。時節柄くれぐれもご自愛頂きお健やかにお過ごしください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3738話 】
2023年 11月 11日 談

酔芙蓉の実

 

日中気温が12℃と急激な気温の低下には驚きました。本日は土曜日ということで寺カフェを開業しており急きょ温風ヒーターを出して寒さに対応しましたが、一応に観光客の方々は寒そうに入って来る感じでした。夕刻には更に9℃まで下がり12月中旬並みの寒さとなり今季一番の冷え込みとなったようです。午前中は部屋に引き籠って干支色紙描きを進めましたが、エアコンの暖房を入れても寒さを肌で感じ手がかじかむくらいでこれまでの暖かさが嘘のようにいっきに冬の到来となりました。

 

武藤様御夫妻とともに

 

午後には岐阜県在住の武藤様ご夫妻がご挨拶に来寺くださり親しく歓談しましたが、大安禅寺にも寄ってくださったとの事で新命和尚からも連絡を受け、本当に久しぶりの御目文字となりました。

 

福井市からお越しくださった 酒井様と 御子息とともに

 

11月から12月中旬にかけて例年ご挨拶を兼ねて縁故のお客様が来寺くださる度に、今年一年の終わりを実感するとともにお互いに無事に元気でお会いできた事に感謝するものです。「一期一会」の言葉どおりに、加齢にしたがってその意味合いに重きを感じる今日この頃となっていくようです。友峰和尚より

 

「 一日の清閑 一日の福 」

友峰和尚のちょっといい話 【 第3737話 】
2023年 11月 10日 談

 

 

この時期に街なかの細道を歩くのが好きで、お檀家さんの月参りに出向く時は出来るだけ好んで歩いて行くようにしています。何がお気に入りかと言えば家々が入り組んだ細道には生活感が溢れ、玄関前に花鉢など置いてあると足を止めて花に見入ってしまいます。また玄関前に花壇がある家は庭の置物にも工夫を凝らしていてなかなか面白いものです。庭のレイアウトやディスプレイ等は勉強になるもので、家に住む方の人柄なども伝わって来るようです。

 

 

午前中には(株)豊蔵組の豊蔵享一社長と顧問の江川氏、職員の澤本さんが来寺くださり、自家製の立派なサツマイモを奉納くださいました。金沢と言えば「五郎島金時芋」が有名ですが、社長の畑で毎年育てている薩摩芋は蒸して頂くと甘みが深く大変美味しい味で煮物にも適しています。さっそく真前にお供えいたしましたが、味覚の秋の代表的野菜でもあるので頂くのを楽しみにしています。

 

豊蔵社長と江川氏、澤本さんとともに

 

 

 

秋雨の中での 墓前供養諷経を修業いたしました

 

さて、冷たい小雨の降る中での墓前供養となりましたが秋雨もまた格別で、読経する声にも力が入ります。禅語に「深秋簾幕千家の雨 落日楼台一笛の風」(しんしゅうれんまくせんけのあめ らくじつろうだいいってきのかぜ)とあり中国唐時代の詩人・杜牧が深まりゆく秋の情景を詠んだ歌ですが、読経する声が雨の音とコラボして秋風の中に溶け込んでいく様はなんとも気持ちが落ち着くものです。心を無にして故人の霊と同化してこそ禅僧としての本来の面目と言えそうです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3736話 】
2023年 11月 09日 談

 

11月9日は「いい句の日」ということで、「ひとつ俳句でもひねって」という日なのでしょうか? 俳句は時々作っていますが、最近はテレビでも俳句の番組が人気だそうです。

 

寳勝寺玄関前 ニシキギの色づき

 

穏やかな気候のもと 修復工事が着々と進んでいます

 

 

 

和尚は学生時代、俳句同好会に属し4年間先生に就いて沢山の句を詠みましたが、父母共に日常俳句と親しんでいたため沢山の句を残しています。母はよく投稿して賞を取っていたのを思い出しますが、賞を取るのは別としても自分の日常の生活を句に託して詠むのは日記を付けているのと同じことで、自分の人生を振り返ってみるには俳句は本当に想い出になります。和尚は短歌も好きですが、俳句は更に短い文章で自分の心境を文字に託すため言葉の使い方の勉強にもなります。

 

 

さて本日は休息日でしたが、自坊からの依頼で志納所用の色紙書きをしました。また来年の干支色紙描きも続けて練習しているところです。味覚の秋ですが、寳勝寺中庭に花梨の木があり実を沢山付けています。今日は職員が花梨の実を収穫してその一部を焼酎漬けにして熟成するまで保存するとの事。のどの痛みに大変効くそうですから楽しみに熟成するのを待ちたいと思います。

 

寳勝寺中庭で収穫した花梨の実

 

そこで一句、「花梨酒の 甘き匂いや 古寺の暮れ」、さらに一句「花梨の実 もいで嬉しき 果実酒」って何となく楽しくなりますね!皆様も今日は俳句を詠んでみては如何でしょうか! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3735話 】
2023年 11月 08日 談

 今朝方 寳勝寺本堂南側修復工事現場にて

 

爽やかな秋らしい天気となり気分も清々しく爽快です!「秋らしい」とは空気感を指しますが、少しひんやりとした中に秋の季節独特の匂いが感じられとても落ち着きます。早起きをして現在進行中の本堂南側修復工事現場を見に行くのが日課となっていますが、本日は午後から足場が外され側壁修復工事の全容が顕わになり柿渋の塗られた壁板がとても綺麗に完成していました。まもなく茶室廊下側の引き戸が入るといっぺんに雰囲気が変わり威厳のある姿が登場するものと今から楽しみにしています。

 

 

修復工事が完成したら茶室前庭の作庭に入りたいと思っていますが、ふれあいパーク霊苑からも見学できるような明るくてもモダンな雰囲気のある庭づくりを試みたいと思います。また庫裡の側壁も順調に修復工事が進められており12月下旬完成を予定しているところです。

 

 

さてこのところ暑くなったり寒くなったりの寒暖を繰り返す異常とも思える気候の日々が続いていますが、明日からは再び厳しい寒さとなることが予想されており北陸地方のこの時期の気候は急変することもしばしばで油断は禁物です。和尚の法務も少しずつ減少しつつあり1年の締めくくりを迎える12月を目前にし来年に向けての法務計画を立てていますが、常に自身の健康に留意しながら進めて参りたく念じています。

秋晴れに 堂を望みて 祈願せり 友峰

秋風を 受けて御堂の 勇ましき 友峰 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3734話 】
2023年 11月 07日 談

 

一晩中大荒れの悪天候でしたが、朝方には風も少し落ち着き晴れ間の見える天気に変わり安堵しました。最近は気温のアップダウンも激しく高齢者の方には本当に気の毒な気象状況が続いています。

 

真言宗智山派 成田山新勝寺御一行様・第2班の皆様が御来寺くださいました

 

本日は休寺日でしたが、正午過ぎに先般来寺くださった千葉県 成田山新勝寺御一行様・第2班の方々が来寺くださり法話とご案内をさせて頂きました。さすがに成田山の不動明王神の御利益があってか皆様が到着する頃にはすっかり晴れ渡り、短い時間でしたが楽しくお話しが出来たように思います。

 

和尚様方と檀信徒の方々 / 本尊十一面観音菩薩坐像の説明をお聞きになっているところ

短い時間でしたが 法話をさせて頂きました

 

 

法話の後 喫茶室にて

 

例年ならば北風が吹き抜ける冷たい寒い日々となるはずが、今年はどうも変で異常気象としか思えません。関東地方では風速30メートルの風が吹き荒れたそうですから最早台風並みと言ったところでしょうか。団体様が帰られた後はゆっくりと休みましたが、連休明けの疲れがどっと出たのか何処となく全身が怠く、少々熱があるように感じられ大事を取っての休息でした。

 

お帰りの際には、深秋のふれあいパーク霊苑内を 視察されました

 

さて寳勝寺修復保存工事が進んでいますが、工事の様子を見学出来るのもあと少しの時間のようです。何事もそうですが工事完成までがワクワクする時間なのかも知れませんね。すべての修復工事が完成する頃には寒さも増して、きっと初雪を見ることになるかも知れないと思う今日この頃です。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3733話 】
2023年 11月 06日 談

和尚はきっと阪神タイガース優勝の話から今日のブログは始まるのだろうと予想された方が多くおられると思います!全くに当たり!で、昨晩は朝からの法務遂行で少々疲れ気味でしたが試合の最後まで声援することが出来、見事にタイガースが優勝を決めた途端どっと疲れが押し寄せ試合後はすぐに深い眠りについてしまったようです。

和尚自身はどちらかと言えばどのチームに於いても監督に注目して応援しています。今まで密かに応援してきた監督は中日ドラゴンズの星野監督、また落合監督、現在は新庄監督そして岡田監督です。なぜ監督を応援するのかと言えば、戦術采配がチームの勝敗を分けるためその手法や選手の育て方や起用方法に関心が有るからです。采配次第では選手達はその活躍の場を広げますから将棋の駒にも似て選手をいかに活かすかが勝負の鍵となります。

 

「刻苦光明必ず盛大なり」

 

それにしても毎回話題になる大阪・道頓堀へのファンの飛び込みですが、今年は厳戒態勢のなか36名が飛び込んだそうですから阪神タイガースの熱狂的ファンがどれほど多いかを知るところです。他の球団で優勝したからといってファンが川に飛び込むという話は聞いたことがありませんし、特に阪神タイガースファンは幾世代に渡って受け継がれていくのが凄いと思います。兎に角、西宮市に長くお世話になった者として心より「アレ」を喜びたいと思います。

 

 

さて本日も本多町・瑞光寺に出向き、伊藤家の祥月命日忌諷経が営まれました。世相とは全く無縁の禅寺の佇まいの中での追善供養のひとときでしたが、実に有難く感謝するひと時となったようです。

秋風の 過ぎゆく御堂や 命日忌 友峰

柿の葉の 色を染めたる 秋御堂 友峰

ドブ川に 飛び込むファンや 秋温し 読み人知らず

友峰和尚のちょっといい話 【 第3732話 】
2023年 11月 05日 談

糸ススキ / 寳勝寺境内

 

昨晩は声援空しく阪神タイガースの負けとなりましたが実に手汗握る良い戦いだったと思います。今日こそ岡田監督の「A・R・E」できっと勝利してくれるものと思いますが、法務遂行の疲れもあって昨晩ほどの声援エネルギーは残っていないかもしれません。どちらが勝利しても素晴らしいことです。

 

 

午前10時より 年忌の御法要が修業されました

 

本日も午前午後を通して年忌法要修業の一日となりましたが、気候が良いのがなにより有難く思ったものでした。例年ならこの時期は気温も低く寒い季節なのにまるで初夏のような暖かさで、お経を唱えている最中も汗が背中を滴り落ちるほどでした。お経三昧の三連休となりましたが、多くの参詣者との懇親の席は大変意義のある時間を過ごしたように思うものです。

 

ふれあいパーク霊苑にて

 

さて皆様はこの連休を如何お過ごしになられましたでしょうか? 紅葉狩りを楽しみにされていた方も多かった事と思いますが、このところの余りの暖かさに紅葉の木もビックリで紅葉のタイミングを逸しているかのようです。

 

日中友好の朝顔 種収穫のため残していたツルを撤去

まだ青々としている 朝顔の種

 

今月下旬は気温も下がるとかで、真っ赤で色鮮やかな紅葉を期待したいと思います。「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とは良寛和尚の辞世の一句ながら、風に任せ舞い散る紅葉のように自由な心で人生を歩んで参りたいものですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

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