和尚のちょっといい話
寳勝寺にて 大安禅寺修復工事の打ち合わせが行われました
本日は火曜日で休寺日でしたが、現在進行中の大安禅寺修復工事の進捗状況に合わせ「上棟式(じょうとうしき)」の期日などを決める話し合いを文建協・高木現場主任、(株)松浦建設・中嶋現場監督並びに新命副住職を交え午前中に寳勝寺で行われました。
右から 文建協・高木現場主任 と (株)松浦建設・中嶋現場監督です
また会議終了後には石川県立美術館に併設されている石川県文化財保存修理工房を訪ね、修復中の本堂欄間建具うるし塗り補修作業や襖絵修復の現状を視察しましたが、本日は孫の永峰も初めて同行し修復現場を興味深そうに見学していました。
石川県文化財保存修復工房 (pref.ishikawa.jp)
大安禅寺本堂欄間建具 うるし塗り修復補修作業
修復現場を見学させていただきました
「三つ子の魂百まで」との格言がありますように、孫の永峰も行く行くは大安禅寺の世代を継承する立場から文化財保存修理の現場見学が出来たことはきっと良い記憶になったと思うものです。
大安禅寺本堂の 障子戸 と ふすま
修復補修中の ふすま絵
日々仕事内容が変化していく和尚の毎日となっていますが、人生多くの事を体験し、しかも新たな学習が出来ることは実に幸いです。「日々これ新たなり」の禅語の如くに、今此処この時を大切に精進して参りましょう!まだまだ猛暑が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
雨上がり 秋のバラ / ふれあいパーク霊苑にて
ラクビーワールドカップ2023日本対イングランド戦が午前4時からライブ放送されるというので3時半には起床してテレビ観戦しました。試合は34対12で惜しくもイングランドに負けましたが、イングランドはラクビー発祥の地でもあるため各選手の素晴らしいプレーを見ることが出来た事は幸いでした。
されども試合終了と同時にドッと疲れが出てしまい、その後、体の調子を整えるのにかなりの時間が掛かり、さすがに早朝観戦は禁物だと痛感しました! 現在日本はグループ3位ですので次の試合に期待したいと思います。
霊苑にて 十三回忌の墓前御供養諷経を修業いたしました
豆 萩
霊苑にて御縁を頂いている 中島様御夫妻が来寺くださいました
ヤマモモソウ
以前カフェをお手伝いくださっていた野中くんと赤石さんが ご挨拶に来てくれました
本日は3連休の最終日となりましたが、ちょうどラクビー観戦中に雷を伴った猛烈な雨模様となり午前中に予定されていた墓前供養が心配されたものの、午前9時頃にはすっかり晴れ渡り雨上がりの清々しい中での墓前年忌法要となりました。金沢市内で開催されているジャズストリートも雨の影響を受けずに最終日を迎えることが出来、本当に良かったと思います。
大安禅寺 八地蔵尊
大安禅寺歴代住職の御墓所
亀墓の碑
さてまもなく秋季彼岸会並びに放生会法要が23日(土)に大安禅寺で厳修されますが、妻からはお手伝いの方々との歴代住職墓域掃除中の写メールが届き心から感謝しました。彼岸会には父母の恩と祖先の恩に感謝して報恩の真を捧げたいと念じています。友峰和尚より
福井藩歴代藩主の御墓所 「千畳敷」 / 大安禅寺
いっきに秋色に移り変わっていく 境内の花々
3連休の2日目も相変わらず34℃を超える真夏日となりましたが、それでも朝方の寳勝寺境内は涼しい風が吹き抜けていくため本当に助かります。今年はずいぶん長い期間真夏日が続いていますが今度は急激に気温が下がる事を危惧するもので、1日のなかでもかなりの温度差が有るだけに高齢者にとっては身体にかなりの負荷が掛かるものと察します。
10月まで咲き続ける 日中友好の朝顔
霊苑にて 墓前年忌法要を修業いたしました
本日も午前中に墓前での年忌法要を修業しましたが、読経が始まると途端に何処からともなく格別な涼しい風が急に吹いて来る現象は今も変わりません。祖霊供養の御利益!いや故人の御徳が慈悲の風の化身となって吹いてくるに違いないといつも思うものです。それはそれはまったくに不可思議な事象で、参詣されている御家族皆様の故人を偲ぶ深い思いやりの気持ちの現われでもあると和尚は思います。
秋が忍び寄る犀川大橋より 白山連峰の方角を望む
兎に角暑い!本当に暑い!残暑の日々が続いていますが金沢市内は恒例のジャズストリートが宴たけなわで、法務を終えてから卑山に一番近い会場「片町きらら広場」に出向きました。全国的にも人気のある「momoholic with jaMichael」ジャズバンドが出演するというので最後まで拝聴しましたが、会場はファンの熱気と活気とで大盛況でした!
ジャズバンド 「momoholic with jaMichael」
大勢のジャズファンが駆けつけ 大盛況でした
さて連休も明日までで引き続き金沢ジャズストリートが開催されていますが、地元ではこの時期の風物詩ともなっているだけに催事が終了すると一気に年末へと突き進んでいく感が有ります。それにしてもジャズはいいですね!日本で言えば民謡のようなものなのかも知れません。リズムよし!ボーカルよし!個人技よし!特にアドリブ演奏は最高です!!演奏されている方々の喜びに満ち足りた笑顔を見ていると実に楽しくなるものです。明日も時間が有れば再び会場に足を運びたいと願っています。友峰和尚より
秋海棠 しゅうかいどう
以前として真夏日が続く毎日となっていますが、皆様に於かれましては恙なくお過ごしの事とお喜び申し上げます。3連休の初日を迎えましたが、卑山寺カフェは静かな出だしとなりました。午前午後とも墓前年忌法要を営みましたが、読経中は実に涼しい秋風が吹き抜けていき本当に有難く思ったものでした。
ふれあいパーク霊苑にて 開眼並びに年忌墓前供養諷経を修業いたしました
最近はSNS時代を反映してか、地域の観光情報を収集するため卑山山門前でしきりにスマートフォンを操作している若者の姿をよく見かけます。世のなか随分と便利になったもので、先般東京に出向いた時もスマートフォンのマップアプリが大活躍でどこに出掛けても安心して目的地に到達できます。
午後からはジャズの演奏を聴きに行きました
KANAZAWA JAZZ STREET2023
人生も同じように「生成AI」で間違いのない成功への導きをしてくれるようになるのでしょうか?便利の裏には危険も潜んでいる為、やはり人間は「考える力」を養うことが大切で益々「禅(ぜん)」の習得がクローズアップされそうです。
「一日一度は静かに坐って呼吸と心と体を整えましょう」との我が宗派のキャッチフレーズにも有りますように、価値観が多様になる社会になればなるほど「己事究明(こじきゅうめい)」の時間が必要だと感じる今日この頃です。友峰和尚より
9月も半分が過ぎようとしていますが、まもなく23日(土)に秋季彼岸会を迎えます。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように秋分の日を境に徐々に秋の風情に変化し気温も下がって服装も長袖になるなど、約70日間以上も続いた真夏日ともお別れです。
昨日のニュースで秋の味覚松茸が例年に無く不作だと伝えられていましたが、このことも今年の気候は日照り続きで降雨が少ないのがその原因だそうです。松茸に限らず野菜や果物また米についても例外でなく、米農家に於いては深刻なコメ不足となっているとのことでした。以前「平成の米騒動」と言われ冷夏による不作が原因で日本のコメ不足が発生し、政府がタイからコメを緊急輸入し当時タイ米を食べた事を思い起こします。
境内の白萩 / 例年より随分遅く9月下旬頃見頃となりそうです
近年の気候変動や異常気象による干ばつや水害被害が世界的に増加し、それに加えてウクライナ戦争による食料不足危機も世界的大問題となっている状況を踏まえ、今いちど仏教の原点に立ち返り「もったいない」「ありがたし」の気持ちと共に食事をする際に合掌して唱える「いただきます」「ご馳走様」の深い意味を子供達に伝えて頂きたいと強く願う今日この頃です。友峰和尚より
9月16日(土)より18日(月)の3日間に渡り、毎年恒例の「KANAZAWA JAZZ STREET2023」が始まりますが、今年で15周年を迎えるそうで年々盛大になり全国的知名度も上がっているようで金沢市内のホテルはどこも満室状態とのこと、一般観光客も自由に聞けるため県外からの旅行客にも大変人気が有ります。9月16日(土)午前10時40分より「いしかわ四高記念公園会場」でオープニングセレモニーが開催されますが、金沢市内各4会場で全国から参加している約100組近いグループや大学オーケストラはじめ有名バンドが演奏する予定となっています。
KANAZAWA JAZZ STREET 2023 | 9/16⽇【土】〜18日【月・祝】 開催
昨年はちょうど退院した記念にと妻と近くの会場に足を運びジャズ音楽を堪能したものでした。あれから1年が過ぎましたが、今年は休養も兼ねて寳勝寺より一番近い「片町きらら広場」での夜の部のジャス演奏を聞きたいと楽しみにしています。皆様も時間が有りましたら是非ジャズを聴きながら街なかを歩き、それぞれの会場でのジャズ演奏を楽しんで頂きたいと思います。またその折には是非寳勝寺カフェにも御来寺下さい。
和尚の学生時代はまさにジャズ一色で、マイルス・デイビスやソニー・ロリンズ、アート・ブレイキー、ルイ・アームストロングなど当時の有名ミュージシャンの大好きな曲を聴くため京都上京区河原町のジャズ喫茶「シアンクレール」に足しげく通ったものでした。今日、ジャズを聴くたびに懐かしく当時の青春時代の頃を思い出しています。友峰和尚より
寳勝寺 上間から
朝から雨模様の一日となりましたが、9月は昔の暦では「長月(ながつき)」ともいい秋の長雨を意味するとも言われています。今後は秋雨前線が活発化し今までの気候とは一変して急激な気温の低下が予想されますから、日々の体調管理に十分気をつけてお過ごし頂きたいと願うものです。
上間から見える 坪庭を作る予定地
昨日は友人の病気お見舞いのため日帰りで岐阜県高山市に車で向かいましたが、その道中は高速道路ながら富山から岐阜までその殆どがトンネルで、ユネスコの世界文化遺産に登録されている飛騨白川郷合掌集落のある「白川村」と飛騨高山側の「河合村」とを結ぶトンネルの長さは全長が10、7キロメートルあるそうで日本で2番目に長いトンネルだそうです。現在は対面通行となっており、もうひとつの飛騨トンネルが現在工事中だそうです。
桜、椿、むくげなどが植えられている本堂裏の庭
道路名は「東海北陸自動車道路」として昔に比べるとずいぶん便利になったものです。しかしながらトンネル内の走行が長時間にわたりしかも対面通行のため、運転には相当気をつかうものです。岐阜白川郷は世界的にも有名な観光地だけに、現在進行中の飛騨第2トンネルの完成が待たれているところです。
さて本日は臨時休息日としましたが、まもなく寳勝寺の修復工事が始まるため作庭の構想を練っていました。茶室から望む坪庭ゆえに、杉苔を主体にした枯淡な雰囲気を醸し出す石庭を考えています。何事も完成時の風景を想像している時が一番楽しいものですね。秋雨と共に心もゆっくりと養生したいと願っています。友峰和尚より
ミカンの木 / 夕方、少林寺にて
金沢市大樋町 高木屋金物店
金沢市大樋町「高木屋工芸店」にてガラス工芸作家の高橋ナオミさんが個展を開催しているというので早速見学に行きましたが、個展会場の高木屋さんは1848年創業の打刃物をメインにした鉄器台所用品店を生業としておられ、御自宅の町屋をこの度リフォームされて金沢市で活躍されている工芸作家の皆さんにお店の一角を展示室として開放されています。
高木屋さんの 店内にて
髙橋ナオミさんの個展を鑑賞しました
髙橋ナオミさん
いつも寺カフェをお手伝いくださっている 栗原さん
1848年に建てられた町屋をリフォームされた 会場内
またお店の奥にはこじんまりとした心字池の庭園があり、ナオミさんの作品を鑑賞した後しばしお庭も眺めながら歓談しました。金沢市内には歴史を有する伝統的町屋が約4000棟あるそうですから、今後もリフォームされて色々な分野で新しく活用されていくことを楽しみにしたいと思います。
お店の奥にある お庭を見せて頂きました
さて本日は友人の病気お見舞いに遠出をしましたが、高速道路は何処も彼処もメンテナンス工事中で長い渋滞となっており到着までに随分と時間が掛かってしまいました。
加齢とともに運転が危うくなって来たようで、そろそろ免許証返納の時期に来ているのかも知れませんね。「狭い日本、そんなに急いで何処に行く」と言われても後方から迫って来る車を見るのは辛いものです。クワバラクワバラ
寳勝寺本堂 上間の廊下に置いてあった品物を移動中
寳勝寺最後の普請ともいえる本堂南側壁面修復並びに上間の廊下側引き戸、庫裡側壁面修復工事がまもなく始まりますが、今日は早朝から茶室廊下側に置かれていた多くの品物を移転する作業をしました。工事が完成すると創建当初の如くに茶室から外の庭が望める様式に復元されますので今から楽しみにしています。
先日、上間側の外壁修復現場確認が行われました
寺カフェのアルバイトさんにも手伝ってもらい、、、
座布団やちゃぶ台・墨蹟作業用の板など、皆で運びました
工事を施工してくださる 高倉さんです
前回の修復工事では茶室は復元されましたが縁側の廊下は以前のままでカフェ利用のお客様も残念ながら茶室から庭を望むことが出来ませんでしたので、今回の修復が完成すると茶室の風格も上がるものと期待しています。完成しましたら秋には炉を使ったお茶会を催したいと願っています。また庫裡側の側壁も復元されるため、こちらも完成を楽しみにしています。
金沢市役所担当者の方による、庫裡側外壁修復のための視察 / 令和5年5月
国選定・寺町台伝統的建造物群のひとつでも有る寳勝寺も今回の工事でほぼ修復完了ということになり重要な臨済宗の禅宗建築物として後世に保存される事になりますが、金沢市歴史都市推進課のご支援ご指導には心から感謝申し上げる次第です。完成しましたら皆様には是非御来寺頂き、深まりゆく秋の禅寺の風情の中でお茶のひとときと共にゆっくりとお過ごし頂きたいと願っています。
ほととぎす
さて9月も矢の如く過ぎていきますが、まもなく23日(土)には秋季彼岸会を迎えようとしています。「暑さ寒さも彼岸まで」と格言にありますように、彼岸を過ぎますといっきに本格的な秋の季節に入り瞬く間に今年の終わり12月を迎えます。「光陰矢の如し 時人を待たず」で愚図愚図していると閻魔様がお迎えに来ますからご用心!ご用心!です。「長生きは只働くの他はなし 流るる水の腐らぬを見よ」ともあるように頑張って法務に作務にと精を出して参りましょう!!友峰和尚より
寳勝寺玄関の白萩
毎年この時期になると経験する現象ですが、夏の終わりを惜しむかのように蝉がしきりに鳴きそれと交差して秋の虫たちが一斉に鳴き始めました。まもなく蝉の鳴き声も次第に止む事と思いますが、なんとも感傷的な気分に浸るものです。金沢市内にあってもそのように感じるのですから自坊などでは猶更の事です。
松尾芭蕉が詠んだ句に「やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声」とあり、読み人知らずですが道歌に「声はすれども姿は見えぬ 君は深野(ふかの)のきりぎりす」とどちらも味わいの有る句ですが、次の一句でその意味合いが理解出来るかと思いますが「声はすれども姿は見えぬ 見えぬところに主(ぬし)かよう」と。いわゆる無心無碍(むしんむげ)なる心の世界を詠んだ歌なのですが、現代社会においては秋の夜長を自然の生業と共にゆっくりと過ごす時間も余裕も無いように思います。時々昔は良かったと言われる方がおられますが、自然のあり様は今も昔もそんなに変わっているとは思えませんね。
小菊 / ふれあいパーク霊苑
さて午前中に少林寺お檀家・中山家の月命日忌諷経に出向きましたが、故・中山八郎様は先般百歳の誕生日を迎えた後に大往生されました。人生100歳時代を迎えましたが「報恩感謝」の追善供養とともに祖霊供養の大切さを心より思うものです。友峰和尚より