和尚のちょっといい話
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今、最もメジャーなエンターテイナーの「ピコ太郎」さんの記者会見が昨日行われましたが、その場所が「日本外国特派員協会」というからすごいですね。ニュースでも何度も報道されていましたが、インタビューに答えた言葉の中で、「ネットってスゲェ~」と言った一言がとても印象的でした。まさしくネット時代の申し子のようなエンターテインメントだと思いました。もしYouTube動画やフェイスブックが存在しなかったら、今回のように全世界に拡散されることは無かったと思います。いつの時代も、その時代に合ったスターが必ず誕生する事を知った一場面でも有りました。そしてもうひとつ、ピコ太郎さんのように絶対にあきらめないで辛抱強く芸一筋に努力を続けていると、必ず素晴らしいチャンスが訪れることを証明してくれました。それにしましても記者会見でのピコ太郎さんの気さくな人柄が、外国人記者の皆さんに好感を持たれていたようでした。
さて本日は名古屋から本当に久しぶりに木田様がご夫婦で卑山をお訪ね下さいました。大安禅寺観光の集客に大いにご協力下さった旅行会社の方でも有ります。何年経ってもお世話になった方々とお会いするのは心から嬉しく思うものです。御遠方から本当に有り難うございました。友峰和尚より
㈱ココ・プランニング 中本会長との打ち合わせ
金沢駅の賑わいはとどまるところを知らず活気を呈しています。北陸新幹線が開業してまもなく二年目を迎えようとしていますが、こと金沢市に於いては現在もなお観光客人気が続いているようです。それぞれの観光地の人気度も高いのですが、特にJR金沢駅のデザインに対する評価も高く記念写真を撮る方が後を絶ちません。都市づくりの要は「主要駅」に有り!!とまで言われますように、東京駅を始めとして京都駅なども話題となったように、金沢駅も観光客の人気を得ている昨今です。また駅構内のご当地グルメや土産物店の配置やデザイン等にも工夫が凝らされ、国外からのお客様に対しても案内所や通訳など万全の態勢が整えられているようで、素晴らしいの一言です。
福邦銀行金沢支店 森川さんとともに
最近、和尚も福井と金沢の行き来に電車を利用していますが、金沢駅での待ち時間を勉強と共に楽しんでいます。旧加賀藩・前田公の未来への文化発展の思いが今に伝えられているように思います。全国的に町おこしの努力が見受けられますが、少子高齢化社会の進む日本社会においては「安近短」を求める人々のニーズに応える利便性に優れたアイデアが勝敗の分かれ目のようです。六年後には福井駅の新幹線開業が予定されていますが、福井県の良さを県外の方々に大いに知って頂くためのJR福井駅にしてほしいと切に願ってやまないものです。友峰和尚より
十月を「神無月(かんなづき)」と言いますが、出雲にお集まりの神様もそろそろ自分の御国にお戻りになる頃かと思います。今月も残すところあと四日となりました。日の暮れが次第に早くなっていく今日この頃ですが、身体を休めるには打って付けの時期なのかも知れません。今日は自坊での法務でしたが、午前中には卑山総代・藤田様のお客様をお迎えしました。久しぶりに「愈好亭」での歓迎レセプションとなりましたが、樹齢二百年を超える紅葉が色づき始め、その風情は晩秋の趣を漂わせていました。
「日本食文化を語る会」の皆様とともに
新命副住職に有っては「生き生き法話」に「写経会」と多忙を極めていましたが、久しぶりに聴いた「新命和尚の生き生き法話」は真に「絶好調!!」でした。和尚が金沢寺院に兼務して約六年になりその間、自坊の法務は副住職に任せっきりでしたが、今日の法話を聴くに至ってその成長ぶりには驚きと感動を覚えたものでした。新命和尚は大本山妙心寺の専任布教師でもありますので、これからの活躍を大いに期待したいものです。大安禅寺檀信徒皆様との交流も少なくなっている現状の中で、新命和尚の精進を嬉しく思った一日となりました。さて和尚もさらに三十棒!と向上の一路を目指して奮起して参りたいと思います。友峰和尚より
大安禅寺花園流御詠歌女性部 総茶礼 / 大安禅寺 客寮にて
午前中には大安禅寺花園流御詠歌女性部の皆様との総茶礼となりました。家内が女性部を結成して約十年になるそうですが、今なお皆熱心に日々の練習に取り組んでおられます。最近では新しい楽曲も発表され新しい試みがなされています。伝統を受け継いでいく事は困難な時代でも有りますが、また本山・妙心寺の伝統を守って行くという自負心が講員を支えている面もあるようです。声を出す事は健康管理にも大変効果があるそうですから、今後も大いに頑張って欲しいものです。
今日は久しぶりの自坊での法務ですが、やはり新命副住職との交流や家族との団欒はとっても楽しい時間です。来訪者のお檀家様との応対も久しぶりの感が有って、なかなか新鮮でこちらも心地よいものでした。そもそも福井の自坊には、金沢のまちなか寺院生活とはずいぶん違ったリズムが感じられるものです。人間の脳内感覚は加齢と共に鈍くなっていくようにも感じられますが、こと故郷に有っては幼少頃からの体感的、身に染みついた感覚が心を呼び覚ますのかも知れませんね。
福邦銀行の方々とともに
さて、明日は藤田総代様の大切なお客様を迎える事になっています。和尚くらいの年齢になりますと、お客様を遠方よりお迎えする事は「一期一会」の如くに、丁寧に対応して参りたいと願うものです。「おもてなし」の心を大切にしていきたいものですね。友峰和尚より
昨日に引き続いて卑山霊苑の立木伐採作業が行われましたが、業者さんの見事な仕事ぶりには感心してしまいました。今ならではのクレーン車をフル活用しての伐採でしたが、枝を払い搬出作業に至るまでの工程は実に流れ作業の如くテキパキと処理され、「プロの妙技」そのものでした。
㈱豊蔵組 担当者の方 と 承証寺様の打ち合わせ
霊苑は樹木を失い一辺に寂しくなってしまいましたが、広々とした空間に、来年六月にお目見えする「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」の完成した様子が和尚の脳裏にはしっかりと捉えられました。さて立木の伐採が終了した後は本格的な改葬工事に入ります。今日は火曜日で「寺カフェ」はお休みでしたので、寺内の模様替えをしてみました。本格的な秋を迎えて朝夕めっきり涼しくなり、今日などは気温が9度と、厚着を強いられるほどでした。お部屋も早々とストーブが登場しました。冬の設えへと様変わりしていく「寶勝寺・寺カフェ」です。ゆっくりとした時間が流れているように感じるこの時期、皆様も一度カフェに来られてみては如何ですか? お寺の空間は不思議空間でも有ります。きっと新しい自分と出会えるかも知れません。行燈の光が仄々として心を温めてくれているようです。友峰和尚より
昨日の金沢マラソンから一夜明けて今日は秋晴れの良いお天気となり、朝一番に霊苑立ち木伐採、鎮魂のご祈祷を致しました。本来なれば樹木を出来るだけ残したかったのですが、現在でも根っこが霊苑の真ん中あたりまで伸びて来ている現状から、木の根が新たな墓石を痛めるという理由で止む無く伐採する事となりました。その代わりに、新たに完成する霊苑には沢山の花木が植えられることになっています。
承証寺様との境界に立つ木々の御祈祷
塩、洗米、お酒を注ぎ、お浄めしているようす
続いて、極楽寺様境界の木々の鎮魂 ご祈祷
作業員の皆様も、お浄めをされました
御祈祷後、立木伐採工事が始まりました
またこの度、「ふれあいパーク霊苑改葬工事」に伴い、卑山に隣接する御家にお住まいの竹内正樹様の御厚志により、燈籠二基をご寄進頂きました。良い場所に設置したいと思っています。竹内様には心より感謝申し上げます。
御寄進頂いた燈籠のひとつです
工事の間、河原市石材㈱様で預かって頂くことになりました
さて日の暮れが少しずつ早くなって来た今日この頃ですが、先般、和紙灯り作家「庵陽灯(あんやと)」・堀下幸恵様の行燈作品を㈱ココ・プランニングの中本会長様が寄進して下さいました。さっそく卑山の奥座敷に設えました。
和紙灯り作家「庵陽灯(あんやと)」 堀下幸恵様とともに
秋の夕暮れの中、暖かい燈火が部屋を照らしてくれています。こちらも誠に有難うございました。燈籠に行燈、どちらも「灯り」が共通のテーマです。「暗いくらいと不平を言わずに進んで灯りをつけましょう!」子供の頃、そんなコマーシャルがラジオから聴こえていたのを思い出しました。そうですね、お庭に燈籠が据えられた時には、火袋にロウソクの灯りを燈してみたいものです。今日は心が明るく照らされるような一日となりました。友峰和尚より
「金沢マラソン2016」が秋冷の爽やかなお天気のもと、8時50分に二十一世紀美術館前・広坂通りをスタートしました。参加者は1万3千名で、寳勝寺檀信徒の須貝遼さん、前田乾一郎さんと、西野久夫さんが参加され、コースには寺町通りが含まれている為、沿道に応援に出ました。今回のテーマは「金沢を丸ごと走る!」で、金沢城、近江市場、寺町、ひがし茶屋街など歴史的に有名な観光名所を通りながらのコースとなっています。昨晩まで心配されていたお天気も朝方にはすっかり晴れ渡り、絶好のマラソン日和となりました。
スタートして間もなく寺町通りに大勢のランナーが押し寄せてきましたが、しばらくして須貝さんを発見! 続いて西野さん、前田さんと次々に元気な姿を現しました。なにしろ約1万人の方が押し寄せてくる感じですから発見するのは難しいかと思っていましたが、そこはそれ、ランナーが和尚を見つけてくれた状態でした。走っている途中ながら、バッチリと記念写真を撮りましたよ! 皆さん、とても元気でパワフルに走っていました。
写真撮影中、須貝遼さんが駆け寄って来てくれました!
続いて西野さんが登場!
続いて前田さんと!
「ファイトー!!」と声援をかけ送り出しました!
皆さん、素晴らしい走りっぷりでした。嗚呼!走っている姿って本当に美しいものですね。今日はマラソンランナーから勇気と元気を頂いた一日となりました。来年こそ和尚も参加したいと願いました。友峰和尚より
応援の途中、来山くださった前田さんの奥様とともに
来月の18日に飛騨高山市宗猷寺(そうゆうじ)町の宗猷寺様で教区花園会大会記念法話が予定されていますが、今日はそのお近くの久々野町より素敵な女性の方々が寺カフェに来て下さいました。飛騨高山市にはこれまで幾度も訪ねましたが、国府町の安国寺様とは学生時代、僧堂時代を通じて長きに渡り友人としての御付き合いがあります。時間の許す限り、皆様と楽しくお話をさせて頂きましたが、いつしか心は飛騨へと飛んでいました。
久々野町は下呂温泉に行く道中に有り「飛騨リンゴ、桃」の産地として有名な町です。安国寺様からは毎年その産地リンゴを送って下さり、いつも美味しくいただいています。最近では卑山・寺カフェにも団体様が増えて来たように思いますが、女性の皆様とお茶を飲み、膝を交えながらの説法の時間はとてもホッコリしたひと時でした。
昔の寺院はおそらくそのようなスタイルだったと思います。住職とお檀家様との距離は実に身近だったに違い有りません。時代の変遷と共にいつしか一番肝心な「心」の交流が少なくなってきているのかも知れません。今日のネットニュースに「月刊住職」という寺院向け雑誌が今面白い! と出ていました。和尚も愛読していますが、寺院にとって極めて厳しい記事ばかりです。寶勝寺の新たな試みを多くの市民の方々に理解して頂く為にも、尚一層の努力と精進が必要と感じたものでした。
明日は金沢国際マラソン大会が開催されます。人生は真に以ってマラソンのようなものかも知れませんね。皆さん元気に走りましょう!!走れ、走れ、和尚さん~! 友峰和尚より
本日の楽く楽く法話のようす
ピコ太郎なる人物の動画が世界中を席巻していますが、この人物は一体何者か?と話題になっています。芸名を古坂大魔王と称し、ユニークなダンスと共に「ペンパイナッポーアッポペーン」と奇妙な言葉を発していますが、実にユーチューブ動画で2億回のアクセス数を突破したとか。愈々宇宙人の登場なのでしょうか? このアーティストの経歴を調べてみますと、元はお笑い芸人で音楽制作にも精通しているそうで、以前には「マネーの虎」という人気テレビ番組にも出演したことがあるそうです。和尚が思いますのに、人生何事も一つに集中して、何があっても諦めず努力を続けていくと必ずチャンスが到来するという模範的な人物だと思いました。遅咲きのアーティストながら「お見事!」と称賛の拍手を送りたいと思います。動画をじっくり鑑賞してみますと、短編物ながら実に完成度の高い作品です。今後の彼の活躍に期待したいと思います。それにしても奇妙な言葉ながら早口言葉の如くにスカッとする様なリズム感が有ります。いまだ閉塞感のある今日の社会に有って、「へんてこりん」な言葉のリズムが爽快感を生むのかも知れませんね。
さて、寳勝寺では午前・午後と二回に渡って「楽く楽く法話」を開催しました。やはり「笑顔」が一番です。また昨晩は十月期の木曜坐禅会が行われ、8名の善男善女の方々が参加されました。深まりゆく秋、おおいに自己研鑽に精進して行きたいものですね。友峰和尚より
今、全国の各自治体が主体となって、歴史的建造物の復興や古い街並みの保存が進められています。本日は午後3時より野町・少林寺で「金沢ボランティア大学校」の地元受講生の皆様による寺院建造物見学会が開催されました。少林寺も約四百年の歴史を有する禅寺で、金沢市の「伝統的歴史建造物群」に指定されています。和尚の挨拶の後、金沢工業大学・山崎准教授の建造物説明が行われました。
先日の台風で庫裡屋根が痛み現在修復が行われていましたが、伝統的建造物を補修維持管理するのは実に大変なことです。幸い金沢市には歴史的文化財の修復助成金制度が有る為、本当に感服の至りです。 自坊の大安禅寺も全棟の大修復工事が目前に迫って来ていますが、工事資金繰りを始め難しい問題が山積みです。大切な文化遺産を後世に伝えていく為にも、関係者皆様と色々な知恵を出し合いながらの努力が求められています。さて気温の定まらない今日この頃ですが、皆様にはくれぐれも御身お大切に、お健やかにお過ごしください。友峰和尚より