和尚のちょっといい話
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大安禅寺 境内の融雪装置
今日はずいぶんと気温が上がり境内の雪も融け始めましたが、北陸の冬は少しの油断も出来ず、再び大雪となる事も想定して庫裡前の融雪装置を整備しました。融雪の水は裏山30メートルほど登ったところの谷間から山水をパイプで引いて散水しています。和尚手作りの融雪装置でここ数十年大活躍している優れものです。
しかしながら、谷水を引いているため雨が降ると取水口に泥が詰まって用を成さなくなり、毎回こまめなメンテナンスが欠かせません。今年は降雪も少なく取水口まで登るのもそれほどの苦労は有りませんでしたが、近年イノシシの数が急激に増えたということで、イノシシに襲われないようにあたりを気にしながらの作業は大変疲れるものです。現場近くには縦横無尽に歩き回ったイノシシの足跡がありゾッとします。山水の取水口を見に行きイノシシに襲われたのでは洒落にもなりません。
勢いよくノズルより噴射する光景は爽快そのものです。みるみる雪が融けていきますから、ガッテン!ガッテン!「油断大敵」ならず「水断大敵」です。寸暇を惜しんでの作業でしたが無事に整備を終えました。アメリカではダム決壊危険のニュースが流れていましたが、何事においても日々のメンテナンスこそが無事につながります。
その後は境内の掃き掃除をしましたが本当に気持ちの良い一日となったものです。「一日作さざれば、一日食らわず」百丈懐海禅師の御垂訓です。疲れた後にはチョコレート!バレバレのチョコレート!ピコ!ピコ! 友峰和尚より
寺カフェお手伝いスタッフさんより ありがとうございます!
「遊戯三昧」 文房流晴心会 野口翠智先生 の いけばなとともに
平成26年3月12日より17日までの約一週間、金沢市広坂・しいのき迎賓館で「活・勝・喝」と題し墨蹟禅画展を開催して今年でまもなく三年を迎えようとしています。そもそもしいのき迎賓館とのご縁は、館にお勤めの才田様から紹介を頂き個展開催の運びとなりました。ご縁とは不思議なもので、ちょうどその年の秋にニューヨーク、サラ・ローレンス大学での個展を計画していた時だけに、それをイメージしながらの展示会場づくりとなりました。
しいのき迎賓館は長く石川県政の歴史を刻んできた旧石川県庁の建物をリニューアルした、大変立派なシチュエーションの建造物でした。あれから3年の月日が流れましたが、しいのき迎賓館を訪れるたびに当時の事が思い出されます。その後、北陸新幹線が開業し、金沢市内には関東からの観光客がどっと押し寄せていますが、しいのき迎賓館では「しいのきイベント」や「しいのき企画」などを開催して人気を博しているようです。
しいのき迎賓館 公式ホームページより
越前和紙作家 長田和也氏の作品
「弄花香満衣」
その年の10月、サラ・ローレンス大学構内で開催された個展を無事に円成することが出来たのも、しいのき迎賓館での開催が有ったからこそと回顧しています。そして今また新たなチャレンジに向かって心が膨らみ始めようとしています。今度は大都市東京でのパフォーマンスを夢見ている今日この頃です。

しいのき迎賓館での揮毫パフォーマンス
さて北陸地方は大雪の心配からちょっと解放されましたが、大安禅寺の渓谷一帯は確実に春を呼ぶ柔らかな風が吹き始めています。雪解けの谷川のせせらぎの音にも春のざわめきを感じさせてくれます。もうじき春ですね!皆様と共に春の到来を心待ちしたいと思います。お元気にお過ごしくださいね。友峰和尚より
相変わらず金沢と福井を行ったり来たりの行動パターンですが、最近になって起床の際にどちらに居るのかわからない感覚が増えて来ました。いつものように手を伸ばしたらそこに有る物がどちらも同じような状態にして就寝する事にしています。と言いますのも、深夜の暗闇の中で無意識に物を探る動作をしますが、そこにいつも置いてあるはずのものが無いと、くっきり目が覚めてしまうからです。皆様はそのような経験はありませんか? 面白い経験だと思います。さて本日は自坊に戻りましたが、やはり大変に気分の良いものです。環境が変わると何もかもが違って感じるものですから、長年住み慣れた我が家ほど心地よい環境は有りませんね。また何よりも孫と会えるのが一番です! 帰山後、早速にバレンタインデーの手造りチョコレートをもらいましたよ。これは本物だ!
静まり返った自室にあっては身も心もリラックスして、ゆっくりと流れる時間を存分に楽しむことが出来ました。忙しい毎日を過ごしていると自分をも忘れがちになりますが、今日だけは自分の心と心行くまで戯れる事が出来たようです。友峰和尚より
スペード・ハート・クラブ・ダイヤの4種13枚にジョーカー1枚を加えた53枚をトランプと称しています。トランプは本来「切り札」を意味するのだそうです。我々がこの世に生を受けた時、両親が苦心惨憺してその子の将来を見据えて命名しますが、姓名の意味はその子供にとって未来永劫、人生に大きな影響を与えていくものと思います。この度の日米首脳会談に於いてはトランプアメリカ合衆国大統領の「切り札」が「友好発展のカード」である事を願っています。俗語に「ノミニュケーション(飲みにけーしょん)」なる言葉が有りますが、お互いに会食を共にして日米の更なる親善を期待したいものですね。
「一 心」
そのようなニュースを横目に本日はお檀家様の御法要に出向きました。ご法要後には近くのホテルでご家族親戚皆様と昼食を共にしましたが、こちらでも同じように食事をしながらご遺族皆様との親交を深めることが出来ました。金沢の寺院を兼務して7年目を迎えましたが、まだまだお檀家様との交流は少なく唯一お葬儀や御法事を通して親交を深めているところです。
「雪 中 梅」
さて大雪注意報も解除され小雨模様となった金沢ですが、雨の音の中にも春の到来が感じられる日曜日の一日となりました。法要から戻ってみれば、クッキーのサプライズプレゼントです。お手伝いの学生さん手作りのお菓子!とっても美味しく頂きました。ひょっとしてバレンタインデーの贈り物?かな?ピコ!! 友峰和尚より
北陸地方に大雪警報が出され昨晩は大変心配しましたが、一夜明けてみれば大した降雪も無くホッとしました。まだまだ油断はできませんが、ひとまず一服です。テレビでは安倍総理とトランプアメリカ大統領との首脳会談のニュースを早朝より報じていました。
「 山水 清音 多し」
以前、天皇皇后両陛下が日米親善の為にアメリカを訪問された時、クリントン大統領がホワイトハウスでレセプションの席上「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで なかりし花の 咲ける見る時」という福井が生んだ幕末の歌人「橘曙覽(たちばなあけみ)」の歌を詠み上げた時の事を思い出していました。今回は安倍総理の訪問でしたが、日米が友好国として心からの親善を深めてほしいものだと思います。クリントン大統領が詠まれた歌の作者「橘曙覽」のお墓が大安禅寺の裏山に有りますが、今回の安倍総理の親善も今後大きな花を咲かせて行く事を念じて止まないものです。和尚なども70歳の古稀を迎えようとしているのですが、「楽しみは・・」に有るようにまだまだ大輪の花を咲かせていくような楽しい夢を抱いていきたいものです。
「花開く 太平の春」
さて、皆様は今どのような夢を抱いておられますでしょうか? 夢、いいですね!夢又夢の人生ですが、素敵な夢だけはいつも心の中に秘めておきたいものです。大きな夢を実現させるためには日頃からのたゆまぬ精進と努力が不可欠ですが、更に体力強化も必須です。安倍総理の大きな身体と自信に満ちた笑顔が際立った今日の記者会見だったように思いました。頑張れ日本!!不屈の日本!武士道日本!あっぱれジャパン! 友峰和尚より
再び寒い寒い一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 雪が降るとやはり一辺に身体がかじかんでしまいますね。雨にも負けず風にも負けず!と言いたいのですが、掛け声が先行するばかりです。午前中には丹念に霊苑工事の現場視察をしましたが、何事も「現場主義」が大切であることを改めて感じました。実際に工事現場に立って設計図と照らし合わせてみると、結構改良箇所が浮かび上がってきます。
午後からは㈱ココ・プランニング・中本社長始め豊蔵組・高島現場監督そして河原市石材・河原市社長また土地調査士の西野氏も参加しての霊苑改葬工事打ち合わせ会議となりました。工事の進展と共に細かい部分での変更箇所などを話し合いました。最近になって工事の進み具合も早くなって来ただけに、一層の吟味が求められているようです。
夕刻には本多町瑞光寺に出向き、こちらもお隣様との地境の立ち合いでしたが、なにしろ和尚にとって初めて知る境界線ばかりだけに苦労が伴います。やれやれ一日が無事に済んで本日は木曜坐禅会の新年懇親会が予定されていますが、どうやら楽しみは胸襟を開いた者同士の会話に期待したいと思っています。兎に角寒い日が続きそうですから、皆様くれぐれも御身体を大切に御自愛ください。友峰和尚より
もうすぐ井戸掘削が完了します
寳勝寺霊苑改葬工事が続いていますが、本堂前の植栽などは全てが撤去されている為なんとも殺風景な雰囲気となっています。日々、完成時の「ふれあいパーク霊苑予想図」とにらめっこしながら工事の進捗状況を楽しみに見守っています。
平日は寺カフェをお休みしている為、本日は午後より宿題となっていた色紙書きをしました。最近は殆んど休息を取ることが出来ず少しはのんびりしたいと思っているのですが、性分なのでしょう、宿題が溜まって来るとついつい仕事の方に心が向いてしまいます。
色紙書きですが、昨年から今日までに随分と酉干支図を描き続けて来たものだと自分で感心しています。大凡200枚以上描いたでしょうか? いやいやもっとかも知れません。二月に入ってもまだ描いていますが、少しでも皆様に届けられるよう頑張っています。寳勝寺の志納所にも和尚の色紙が置いてありますが、達磨の色紙なども含め字の色紙なども書いてみました。やはり毎日筆を持って書いていないと、指さんが思うように働いてくれないようです。実に人間の身体は正直ですね。
明日からは再び雪模様になるそうですから、お部屋を暖かくして、指さんにも頑張って頂きたいと願っています。時間の余裕が出来たら色々な画題の墨絵を描いてみたいと思った色紙書きの一日でした。はて皆様はどのような字がお好きでしょうか?友峰和尚より
写真撮影用 模擬会議です
金沢市寺町には国選定伝統的建造物群として七十四の寺社仏閣が建ち並んでいますが、その寺院の活用方法として地元では色々な取り組みがなされています。今日はその活用法の一環として「寺院の空間を会議場として利用できないか」という提案から、金沢市と関係企業による模擬会議風景の撮影が行われました。
金沢市内には多くのホテルが有りそれぞれに立派な会議場を有していますが、ホテル以外のユニークな会議場としての模索が始まっているようです。確かに悠久の歴史を持つ寺院での会議となりますと、緊張感も有りまた真剣味も増すといった感じでしょうか? いずれにしても寺院空間をもっともっと開放して布教活動の拠点として有効に活用できればと願っています。
須貝さんが和尚の御誕生祝いをしてくれました
さて相変わらず和尚は東奔西走の中での法務が続いています。決して褒められた状況では有りませんが、与えられた法務を粛々と遂行しています。皆様はこの時期どのよう過ごされていますでしょうか? 今年の北陸地方は雪の少ない2月ですが、やっぱり雪がないと何処か心も落ち着かないものです。明日からは再び本格的な雪模様となるとか。この時期、大いに哲学したいものです。友峰和尚より
注意一秒怪我一生!では有りませんが、転ばぬ先の杖ということで本日は意を決して川北病院を訪ね、具合の悪い所を診て頂きました。院長先生にはここ数年、持病の椎間板ヘルニアでお世話になっており、今日は日頃気になっている箇所を診て頂きました。長年墨蹟をしてきた為か右鎖骨が突起して痛みが生じ、色紙など書く時には妙な関節の擦れる音がするので大事をとっての診察でした。新しい病名を先生より頂き処方して貰いました。また幾つか身体の気になる部所も丁寧に診て頂きましたが、心配ないとの事で安堵しました。
皆様も経験が有ると思いますが、掛かりつけの病院を訪ね先生の声を聴いているだけで、みるみる具合が良くなっていく感覚! 特に先生との相性が好いと尚更の事です。川北院長先生のソフトで親切丁寧な診察には感激します。皆様にも金沢市野町・川北病院をお薦めしたいと思いますよ! その後はお薬を頂いて無事に帰山出来ました。安心!安心! その勢いで法務局を訪ね、先般提出した書類の補助提出をしてきましたが、そこでも女性職員の親切な対応に感謝しました。本当に日々学習です。人のふり見て我がふり直せ!です。今日は終日、有り難う、お陰様の一日となりました。小雪の舞い散る寒い日でしたが心はホッコリした温かくて穏やかな時間を過ごせたようでした。友峰和尚より
今年最初の「楽く楽く法話」が寳勝寺でなされました。境内は霊苑改葬工事中のため参詣者の皆様には仮設の通行路で大変ご迷惑をお掛けしていますが、本日は愛知県からの漁業関係の団体様で立春を迎えた金沢市内観光を満喫されながらの御来寺でした。広い大安禅寺の本堂とは違ってこじんまりとした寳勝寺本堂での法話はお客様との親近感をもたらし、和やかな雰囲気の中で楽しくお話し出来ました。
法話中 十一面観世音菩薩の説明をしているところです
現在は工事中のため寺カフェは土曜、日曜日のみとなっており、「楽く楽く法話」希望の団体様だけは平日でもお受けしています。流石に和尚も70歳を目前にしてこのところの急激な体力低下には愕然とします。30年以上に渡って休むことなく大安禅寺で「生き生き法話」を催行して来た事が嘘のように感じます。何をやるにも「気力・体力・継続力」が要となるので、この2月を体力強化月間と決め込んでトレーニングを開始したいと思います。テレビ番組もなぜか高齢者向けの健康に関するものが俄然増えてきたように感じます。成る程!65歳以上の方が3500万人を超えた「高齢化社会日本」では、どのような説法より健康維持管理のお話が説得力があるようです。さて皆様は日々健康維持の為に何を尽力されていますか?「生老病死苦」の現実を目の当たりにする昨今です。友峰和尚より