和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第2073話 】
2019年 04月 23日 談

墨蹟大書を前に リハーサルを行いました

これまでに何度か皆様の前で墨蹟大書をしてきましたが、今回は歴史ある教会ということもあって入念なリハーサルをしての実施でした。多くの方に囲まれての大書に気合いが入りました。  

午後5時 オープニングレセプションにて 開会のご挨拶

沢山のサンリス市民や参加アーティストが 会場に集まっていました

まず和太鼓演奏の後、野口翠智先生、姉崎志乃さんそして社中の方々による生け花のパフォーマンスが行われました。メインステージ両サイドに分かれての生け込みは見事で、来場者から大きな拍手が起こりました。

初めに 野口翠智先生と社中の皆様による 生け花のパフォーマンス

パフォーマンス終了後 野口先生が皆様にご挨拶されました

 

墨蹟大書では、まず揮毫する禅語の意味についてお話ししました

「一華五葉を開く」

「喫茶去」

 

一円相 「魂」

 

「禅」について、そして一円相と魂に込められた意味について説明しました

通訳を介し、皆様熱心に 説明に聞き入ってくれました

今回は3枚書きましたが、大書する前にはその禅語の意味を通訳の方を通して詳しく説明して頂きました。そもそも禅宗僧侶の墨蹟は、成り切る!捨て切る!思い切る!禅心が大切だと思っています。上手く書けたかどうかは別として、大書した後の大きな拍手がなにより有り難く感じるものです。 一円相の中央に「魂」の一字を書き終えた瞬間は実に爽快な気分になるものです。墨蹟は今回のアート・サクレ芸術祭参加の記念として持ち帰るつもりです。  

終了後、作品の前にて 皆様と交流される野口先生

  さて本日は午前10時半より「聖モリス小修道院」という会場近くの教会で坐禅が実施され、驚いた事に昨日の墨蹟大書の影響からか、当日申し込みもあり総勢46名参加の坐禅会となり、こちらも盛況でした。また引き続き、明日ブログで報告したいと思っています。友峰和尚より
友峰和尚のちょっといい話 【 第2072話 】
2019年 04月 22日 談

「第1回 アート・サクレ芸術祭」開催を前に

快晴の朝を迎えました! 気温も昨日とはずいぶん涼しく過ごしやすい1日となりました。午前八時には展覧会場に入り最終チェックをした後、野口先生始め社中の皆様そしてディレクターのマーク・イゴネ氏、荒木芳栄さんと開会の挨拶をした後は其々に持ち場に入り、今日のスケジュールに沿って始めました。午後になって来場者が急増し、野口翠智先生のお茶会や生け花ワークショップは大盛況となりました。和尚の墨蹟大書も午後5時より予定通り開始され、多くのサンリス市民と参加アーティストの目前で揮毫し、通訳を介して禅の心についてのお話をしました。

午前9時より 全体打ち合わせマーク・イゴネ氏、荒木芳栄さんとご挨拶

円陣を組み、全員で決起のハイタッチ

 

午前10時半より お茶会が始まりました

通訳のサポートをして下さる 荒木さんのご友人との打ち合わせ

墨蹟大書の通訳を担当される 萩 様 との 禅語・法話内容の最終確認

生け花ワークショップのコーナー

会場に飾られた 社中の皆様のいけばな

 

沢山の方が参加し、大盛況となったお茶会

生け花ワークショップ

作った生け花と記念撮影される参加者 越前焼の器とともに持ち帰られました

参加アーティストから 越前和紙オブジェについて多くの問合せを受けました

色々な国の方と出会い禅や仏教についての質問を受けましたが、通訳の方のお陰でスムーズに対話することが出来たように思います。今日一日の詳しい内容については、明日もまた写真を通じご紹介させていただきます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2071話 】
2019年 04月 21日 談

早朝より 会場設営が始まりました

明日からサンリス市「第一回アート・サクレ芸術祭」が始まります! 午前中に再度会場設営の点検をした後は作品展示を手伝いました。

 

驚いたことに気温が26℃になり、夏日のような暑さで半袖姿での作業でした。明日午後5時より聖ピエール教会で、オープニングセレモニーとして円相の中に「魂」という字を大書するわけですが、あわせて通訳を通して禅の精神を法話することになっています。

 

大安禅寺で既にリハーサルを終えていますが、本番では越前和紙作家・長田和也氏が製作した和紙のオブジェに「喫茶去」の三文字、また、和紙には「一華五葉を開く」と揮毫する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

既に多くの作品が展示されており、教会内は壮観な雰囲気となってきました。愈々明日が本番!全身全霊で取り組みたいと思います。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2070話 】
2019年 04月 20日 談

昨日、マークさんと荒木さんのご自宅にて

サンリスは暖かくて気持ちの良い天気が続いています。昨晩は芸術祭ディレクターのマーク・イゴネさんの家に全員が招かれ、歓迎の夕食会が行われました。

 

夕食会を前に お庭にて花材を採集されました

水辺の植物を 採集されているところ

 

芸術祭のお手伝いをされるご近所の方々も参加され、マークさん御手製の羊料理を始めほうれん草とネギのサラダなど、ワインを飲み交わしながら賑やかな晩餐交流会となりました。なにしろ時差の関係で午後七時半は日本の午前二時半に当たり、睡魔と戦いながらの食事でした。一夜明けて、午前九時半スタートで一斉に会場の設営に入り、おおよその準備を終えたのが午後五時半で、野口社中の皆様も我々も休息時間も惜しんでの作業となりました。今日の午後六時過ぎには野口社中の後発組六名が合流し、全員揃い踏みとなりました。

 

翌朝、教会にてお茶席の設え

墨蹟大書の準備

世界中のアーティストの絵画作品 展示の準備

 

芸術祭に出展された作品も、荒木画伯の指導のもと多くのスタッフさんの手によって次々と展示が行われましたが、約七百点近い作品のため明日が本格的展示となりそうでした。

 

ホテルにて 後発組が到着しました

 

到着茶礼のようす

スウェーデンからご参加のアーティスト アダムさんご夫妻とともに

19日の準備終了後 ホテルでの立食会にて

プロデューサー マーク・イゴネさんのご挨拶

ギャラリーメタノイア スタッフの ジャッキーさんからのご挨拶

もはや時差ボケも手伝って力が入らず、持病の椎間板ヘルニアが悪化! 作業の途中でいったんホテルに戻り、大事を取りました。和尚の墨跡大書も無事準備を完了できました。明日も引き続き会場の準備に全力を尽くして頑張ります! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2069話 】
2019年 04月 18日 談

サンリス市、第1日目の朝を迎えました。早朝の気温が12℃と本当に爽やかで、からりと晴れわたった清々しい気候の中での目覚めでした。日本との時差が約7時間あり始めは体調を心配しましたがすぐに慣れたようで、ぐっすり眠れました。サンリス市は以前パリで個展を開催した時にも訪れましたが、タイムスリップするような中世の歴史都市で、とても落ち着いたおしゃれな家が印象的です。

 

芸術祭プロデューサー の マーク・イゴネ氏とともに

午前10時半にはサンリス市役所表敬訪問に行きましたが、地元市議会議員の方が出迎えて下さり、大変丁寧なご挨拶を受けました。記念撮影の後は、アート・サクレ芸術祭会場の聖ピエール教会を視察し、ホテルに戻りました。

 

ホテルから歩いて サンリス市役所に向かいました

街のあちこちに アート・サクレ芸術祭のポスターがありました

サンリス市役所前にて

石造りの螺旋階段を登り、市役所内の大広間へ

サンリス市 市議会議員のマーク氏より 歓迎のお言葉を頂きました

住職より 禅語色紙と越前和紙の墨蹟を贈呈しました

野口先生と社中の皆様 が ご挨拶されているようす

引き続き 会場となる聖ピエール教会へ

作品展示会場となる聖ピエール教会の内部はイメージしていたより広大で、和尚の作品を展示する場所を確認しました。明日はさっそくに作品展示に掛かり、時間を見て墨蹟大書のリハーサルもやってみたいと思っています。

 

サンリス市中心部のカフェで 休憩を取りました

引き続き マークさんと荒木さんのご自宅へ伺いました

ご自宅お庭にて 生け花の花材を確認されているところ

22日の坐禅会を前に 通訳の木村様との打ち合わせ

サンリスでの第1日目は今のところ順調です。引き続き緊張感を維持しながら進めていきたいと思います。友峰和尚より

 

ブログを書いています

友峰和尚のちょっといい話 【 第2068話 】
2019年 04月 17日 談

 

羽田空港にて 野口先生と 社中先発組の皆様とともに

昨晩は渡欧の支度が深夜にまで及び就寝したのが午前1時半、浅い眠りから覚めたのが4時半、早速に本尊仏始め檀信徒祖霊位牌にお茶湯をあげ最後に韋駄天様に留守中の安全を祈願している内に出発時間の6時を迎えてしまいました。渡欧準備支度の時間を充分に取っておいたはずでしたか、なかなか思うようにはいかないものです。

シャルル・ドゴール空港上空

小松空港に到着すると既に、野口先生と先発隊の社中の皆様がお待ちかねでした。搭乗手続きをでは重量オーバーで追加金を支払う始末!嗚呼なんたることか? 段取り八分とは和尚の口癖ながら思うように事が運ばなくなっているのは間違いなく、老化現象が原因と決めつけました。いままでとは支度するスピードが違ってきていることに気付かないのだと思います。愚痴はいけません! 

空港にて 荒木芳栄画伯 と ジョンルイ氏とともに

期間中滞在するホテル・ベロン

今回の芸術祭は、これまでの個展とは全く違って大規模な芸術祭故に、支度も大変でした。招待禅僧ともなれば尚更の事、吟味に吟味が必要です。この21日が墨跡大書の本番ですが、明日から準備に入り、調子を徐々に整えていきたいと集中しています。本番までの緊張感が、和尚にとってなんともたまらない時間なのです。アスリート達が味わう気分と同じなのかも知れませんね!緊張と緩和の融合かな? さて今日は流石に長旅で疲れました。日本とフランスの時差が約7時間余りありますから大変です。体調管理に気をつけて頑張って参りましょう。皆様の応援、宜しくお願い申し上げます。 友峰和尚より

エントランスにて 現地時間 午後7時の明るさ

友峰和尚のちょっといい話 【 第2067話 】
2019年 04月 16日 談

フランス・パリ市ノートルダム大聖堂火事のニュースが朝一番に流れました! すわ一大事! テロの襲撃かと思いました。工事現場の失火と分かったものの、明日の出国を控え驚いたものです。今日は一日中、渡欧支度に追われましたが、次々に必要なものが出てくるためどうやら深夜までかかりそうです。大安禅寺のホームページも毎日楽しみながら見ていますが、先日「ライン」を始めてから一気に情報が増え、多くの友人と交信するに及んで本当に便利なものだと感心するばかりです。海外に有っても出来事を瞬時に伝えられることなど、昔は考えられない世界でした。そのうえライブで映像を送る事も出来、安心感が違います。明日からも引き続きサンリス市・アートサクレ芸術祭のブログを書いていきたいと思います。是非ご覧頂きたいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2066話 】
2019年 04月 15日 談
出国日まであと1日を残すのみとなりました。残務整理をしたかったのですが、どういうわけか今日は午前・午後と地元テレビ局3社の取材を受け、終了後はさっそく野町・少林寺に出向き先々代住職奥様に留守中の法務についての説明とお願いをしました。   テレビ局の取材内容はそれぞれに違い、どの取材にも丁寧に対応出来たように思います。放送日時が決まりましたらブログで後日改めて皆様に告知したいと思いますが、昨夜からの雨も止み、朝方には良いお天気となり気分よくインタビューに答える事が出来たものと思っています。また時間の合間をみながら依頼されていた色紙書きも終え、どうやら明日には送付出来そうで安堵しました。   兎に角やり残した法務が無いよう吟味しながら進めています。明日はゆっくりと過ごし英気を養いたいと願っているのですが・・・? 沢山の方々から心温まるご支援と布教活動の無事成功を祈るお言葉を頂き、本当に感謝しております。日本禅僧の一人として、不退転の気持ちで墨蹟大書を通しての禅布教に挑んでみたいと念じています。頑張ります!!負けてたまるか! 友峰和尚より  
友峰和尚のちょっといい話 【 第2065話 】
2019年 04月 14日 談

渡欧まであと二日!準備万端と言いたいのですが、法務の書類整理や段取りに時間を費やしています。金沢に御法縁を得て8年になりますが、その間、多くの方々と親交を深める事が出来、ずいぶんと力強く感じています。野町・少林寺の内装工事も順調に進んでおり、帰国頃にはすべて完成の予定とか。5月には新しい元号「令和」を迎える為、昨日より「令和」の色紙を沢山書いています。一人でも多くの方に差し上げたいと思っていますが、やはり書きながら気分が高揚してくるのを感じます。

「今後は西暦にするほうが何かと便利だ」というご意見も分からないでも有りませんが、やはり天皇が替わられる「皇位継承の儀」は我が国にとって最も重要かつ歴史的にも意義深いものがあり、「令和」と書するときも大いなる慶びを感じます。「和たらしむる」と読めるのだそうで、「神の啓示」を「和を以て貴しとなす」と捉え「無心の心」を心の原点としたいものです。さて皆様はいかがお過ごしでしょうか?大安禅寺地区の皆様もお元気にお過ごしでしょうか? 元気に頑張って参りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2064話 】
2019年 04月 13日 談

昨晩開催された特別法話にて / つば甚 金沢市寺町

先日、和尚のアトリエのポーチに突然コリスが現れ、しばらくの間遊んだあと日光浴をして去って行きましたが、思い返せば実に60年ぶりの出来事でした。と言うのも子供の頃はよく境内の木々に来て遊んでいましたが、近年はその姿も無く絶滅したと思っていました。それが本当に久しぶりに可愛い姿を見て安心したものでした。

 

ちょうど県議会議員選挙真っただ中の出来事で、和尚の応援する候補も厳しい状況を強いられていた中での出来事でした。連合後援会会長という職責ゆえ、こころから勝利への道を模索していたので、早速コリスに囁きました。「コリスさん!どうすれば選挙に勝ちますか?」するとコリスは和尚の方をじっと見つめ、両手をスリスリ、口をもぐもぐして何か言おうとしていました。

 

注視して見つめると「お願いと感謝よ!」と言っているように見えました。言い終わるとまた両手をスリスリしました。和尚は「ハッ」として、コリスに有り難う!有り難う!そうだね、それが一番だね!と御礼を言いました。それから多くの方に合掌しました。「お願いします!有り難うございます!」

 

ポーチの中を 飛び跳ねて遊ぶ コリス

実は、この話とそっくりの出来事がお釈迦さまにもあったそうです。コリスは帝釈天の化身で、「武神」なんだそうです。昨晩開催された地元企業の特別法話の中でもこの出来事をお話ししました。人間、最後の最後まであきらめてはいけませんね。何事も「気づき」と「感謝の心」が天命を授けてくれると深く思いました。

 

 

選挙に勝利した数日後、再びアトリエのポーチにコリスが現れました。コリスは尻尾を大きく広げ、長い間和尚の方を見つめて立ち去ろうとしませんでした。太陽に照らし出されたその姿は帝釈天の「武神」そのもので堂々とした姿でした。心から感謝申し上げたのは言うまでもないことです。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870