和尚のちょっといい話
透き通る青空のもとで
本日はふれあいパーク霊苑墓前供養の一日となりました。実にゆったりとした感じのする日々が続いています。これまでの慌しさが嘘のように時間の余裕さえ感じながらの法務遂行となっていますが、このリズムこそが本来の自分の生活リズムなのかも知れません。 ふと和尚の子供の頃を思い出しますが、まるで時間の過ぎゆく事など関係なく遊びに夢中になっていた時代、現在は新型肺炎感染拡大で学校が休校となっており、終日家の中に有って子供たちがストレスを感じ始めているとか? 無理もありません、昔と違って現代の社会全体は相当早いリズムで進んでいるように思うからです。
きらめく春の花々
新型コロナウイルスの発症も現代社会のカオス状況の中で起きた事象だとも思います。急速に発展し続ける都会と極端に遅れを取る過疎地とのギャップはますます格差を生んでいくようです。 感染防止対策の一番の要は一人一人が自身を守る事に有りますが、同時に家族との意思の疎通を図り、まずは家全体を災難から守るため子供達のストレス解消にも気配りが必要かと思います。核家族化が進む現代において、祖霊の供養を通して「自利利他」の仏教の教えを大切に思う今日この頃です。友峰和尚より
午前中 テレビ番組の収録がありました
気温は低めながら天気が良いと外に出て思いっきり身体を動かしたくなるものですが、和尚は相変わらず寺に篭って来客者の応対に当たっています。午前中には地元、テレビ金沢の「まる得デラックス」という番組で広報される「ふれあいパーク霊苑」のパブリシティ収録が行われました。霊苑第2期工事も順調に進んでおり、まもなく新区画が販売される予定となっています。現在「寺カフェ」は感染防止のため休業していますが、今後の状況を見ての開業となりそうです。
㈱ココ・プランニング 中本大資社長とともに
㈱アースグリーン 中野さんと作庭の打ち合わせ
佐藤さんとともに
本日は御来寺下さった方々との打ち合わせや懇談となったものの、話題はやはり新型コロナウイルス感染に関することばかりでした。和尚自身も3月に予定されていた京都・妙心寺宗務本所での「全国宗務所長会議」が中止となり、今後も多くの行事を控えているだけに一刻も早い収束を願うばかりです。さて明日も良いお天気になるとか、寺に篭ってばかりでは健康を害しますから、少しウオーキングに出掛けようと思います。皆様に於かれましてはくれぐれも御身ご自愛くださいますよう、ご祈念申し上げます。友峰和尚より
姫水仙 テータテートが開き始めました
現在進行中の重文大安禅寺修理保存工事勧募浄財に対する奉謝品(記念品)としての和尚の墨蹟額がこの度完成し、卑山御用達・春陽堂斎藤表具店主の斎藤公一さんが持参してくれました。墨書に使用した手漉き和紙は越前和紙で、伝統工芸士・長田和也さんの作品に揮毫しています。ご寄進を頂いた御礼の品として、今後も和装額や茶掛など、和尚の色々な墨蹟禅画を表具していきたいと思っています。
「一華 五葉を開く」
「 和 日々是好日 」
「 福 日々是好日 」
修理工事の為の本堂素屋根掛け工事は今日も着々と行われており、それに合わせて募財の準備も進められています。今後も多くの方々との御法縁を大切にしながら、修理保存工事の為の浄財勧募に全力を挙げて参りたいと願っています。「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」上杉鷹山先生の言葉を肝に銘じて頑張って参りたく思います。友峰和尚より
大安禅寺駐車場から 巨大な足場と重機
今年度最初の「重文諸堂修理保存工事修理委員会」が午後4時より開催されるのに合わせ、会議出席のため自坊に戻りました。ちょうど本堂をすっぽりと包み隠す素屋根掛け工事が行われている真っ最中でしたが、実に大きな素屋根で驚きました!工事現場に立つと、いったい何の工事をしているのだろう?と不思議な感覚に襲われます。と言うのも重要文化財の本堂の建物を覆い尽くすほど巨大な足場と素屋根ですから、これから始まろうとしている本格的修復工事の規模がどれほど大きいかを窺い知れるほどです。
建物の上を 縦横無尽に張り巡らされた足場
修理工事に入る前の約1年間を有しての素屋根掛け工事には恐れ入りました。重要文化財の“重要”さを、工事が進むにつれ思い知らされているところです。工事現場は新型肺炎感染拡大の雰囲気など何処にも存在しないかのように、生き生きとした活気に満ち溢れていました。
愈好亭にて 藤田総代様が本堂を撮影されている様子
新命副住職とともに
修理委員会の会議前には久しぶりに藤田通麿責任役員総代様と懇談しましたが、順調に工事が進められている事に感謝した自坊でのひと時でした。友峰和尚より
藤田通麿責任役員総代との懇談にて
宝勝寺檀信徒 稲場家の年忌法要を修業致しました
和尚の「生き生き法話」の中で“一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま”をテーマに約40年近く掃除の大切さを説いて来ましたが、新型肺炎感染が世界中に広がる今日に於いて、今いちど掃除の徹底を願って止みません。
稲場様、御奥様と御子息とともに
ひと口に「掃除」と言ってもその意味は深く、「塵一つ無い」無心の心境を指しますが、日常の行為では玄関・台所・風呂場・トイレの4ヶ所の掃除が最も重要で、コロナウイルスを家から排除する為には徹底した掃除を願いたいものです。
墨蹟の落款捺しをしました
「 香風 」 渓仙 書
現在子供達は休校中ですので、積極的にこの4ヶ所のお掃除を親子共々実施して頂ければ細菌の侵入を防ぐことが出来ると思います。まさに「禍を転じて福となす」で、今こそ子供達に日頃からの掃除の大切さを教えるチャンスでも有ります。細菌から子供を守る上でも実行して頂きたいと願っています。
さて「掃除」は別の漢字で「総持」の意味にも通じ“真言”を意味します。「オンコロコロ センダリ マトウギ ソワカ」、いわゆる「陀羅尼」ですが、皆様もこの真言を唱えて頂き諸々の悪病や禍を除去して頂きたいと思います。薬師如来様の真言でも有ります。頑張ってこの呪文を唱えましょう! さて、午前中にはお檀家様の年忌御法要が修業されましたが、先祖の恩・父母の恩に感謝の真を捧げた心穏やかな一日となりました。友峰和尚より
白梅 / ふれあいパーク霊苑にて
いつも卑山の年中行事に御加担頂いている寺町・桂岩寺住職の御母堂様が逝去され、本日そのお葬儀に出頭致しました。いつもお優しく笑顔でお話し下さる寺庭様の御姿が思い起こされ、その恩徳を示すが如く本堂には入りきれない程の参列者でいっぱいでした。謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。
「 香風 」
午後からは墨蹟に専念しましたが、今日で3日目となり漸く筆を持つ感覚が戻って来たように思ったものです。何事もそうですがやはり日々の鍛錬が必要で、「継続は力なり」の格言が身に染みます。
筆を持つと先端に精神が集中する為、墨蹟を終えた時には全身がどっと疲れます。「書は体を現す」と言うだけに、体力との戦いでも有ります。和尚の書を見ているだけで元気が出て来る! そんな字が書けたら良いですね。明日も更に頑張って書きましょう! 友峰和尚より
「月清し千古の秋」「桜花無尽蔵」「山花開いて錦に似たり」
今日から3月! 昔の暦では「弥生(やよい)」と言いますが、新芽の吹き出るさまを表しているのだそうで、3月は「去る」とも言われるように兎に角この時期の月日の過行く速さには驚きます。まだ3月ではなくもう3月?って思うくらい「時人を待たず」です。
沈丁花が咲き始めました
霊苑にて 年忌法要を修業致しました
新型肺炎コロナウイルス感染拡大のニュースが日々人々の不安を増長させていますが、感染を防ぐためにはやはり徹底した自己管理しか方法がないように思います。本日は午前午後とも法務遂行のため外出しましたが、街では車の往来も極端に少なく人影も疎らで、かえって平安にさえ思えたものです。目に見えない細菌との闘いですから出来るだけ外出を少なくし、感染の終焉を願いましょう。
さて、昨日に引き続き墨蹟の制作を続けています。外出がだめなら寺内での仕事も大切です。普段は観光客で賑わいを見せている寺カフェも実に静かな時間が流れていくようです。友峰和尚より
須貝総代様ご夫妻とともに
「2月は逃げる」の言葉通りアッという間に1ヶ月が過ぎ去り、明日からは3月「弥生月」に入りますが、本日は午前中に卑山総代の須貝様御夫妻が来寺され、伊豆の名物「かどやのわさび」と見事な椎茸をお土産に頂きました。
丸々とした椎茸と新鮮なわさびを頂き 御真前にお供え致しました
和尚は現在も徹底した食事療法を続けており、特に糖質制限を始めて約9ヶ月になります。毎日の食事には野菜を中心として、看護師さんから指導された魚介類も食しています。お刺身と言えば「わさび」が付き物ですが、やはり「本わさび」はお魚の旨みを一層引き立たせるものです。また「かどやの生わさび丼」が特に有名で、わさびと鰹節に熱々のご飯だけながら絶妙な味だったとのことでした。椎茸も実に見事で、まるでマツタケと間違うほどでした。ご旅行中のお話など楽しい時間を過す事が出来、本当に有り難うございました。
さて、午後からは昨日に引き続き墨蹟制作に専念しました。墨の香りが堂内に広がり、気持ちの安らぐひとときでした。明日も引き続き墨蹟制作をしたいと思います。友峰和尚より
「桜花無尽蔵」
本日も午後から 墨蹟制作に専心しました
「紅葉 秋風に舞う」
「 水月 」 「 無事 」
本当に時間が止まったかのような寺町界隈ですが、観光客の姿がめっきり少なくなって来ました。昨年の今頃はフランス・サンリス市での「アートサクレ芸術祭」に招待禅僧として参加する為、その準備に追われていたことを懐かしく思い出していました。現在はコロナウイルス感染拡散防止のため寺カフェを休業しており、その間を利用して前々より依頼されていた墨蹟制作を始めました。
静まり返る本堂にて 墨蹟制作を行いました
「 福寿 」
久しぶりの墨蹟制作でしたが、このところゆっくりと休息できたので尚更気合の入った書となったようです。今年の春には少林寺本堂で「アートサクレ芸術祭」に展示した作品を披露しようと計画していましたが、この度の感染拡大の影響で今秋に延期することにしました。
「 月清し 千古の秋 」 大安渓仙 書
「無常」の世の動きながら、「無常」なるがゆえに日々の精進努力が試されます。「艱難、汝を玉にす」や「窮して変じ 変じて通づ」、「禍を転じて福となす」など、古来より幾多の困難を乗り越えて来た先人の言葉を座右の銘として頑張って参りましょう! 友峰和尚より
イベリスが咲き始めました
スノータイヤをぼちぼち外そうかと思っていた矢先に、今日は思わぬ雪模様となりました。先日、寳勝寺境内の融雪パイプを片付けていた際に霊苑工事中の職人さんから「和尚、明日は大雪になるよ!」との冗談めいた御忠告。今年はまったく降雪も無く暖かい日が続いたので、まだ2月ということをすっかり忘れていました。
北條淳子様から頂いたチューリップ 順調に発芽しています
早朝に降った雪もひとたび太陽が出れば見る見るうちに融けていきますが、しかしながら北陸地方にとってはまだまだ雪の季節。本格的な暖かい春の到来はいま少し先のようです。春よ来い、早く来い。歩き始めたみいちゃんが、赤い鼻緒のじょじょ履いて、おんもへ出たいと待っている。いい歌ですね~、早く春が来るといいですね! 友峰和尚より
「日々是好日」 渓仙 書