和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2444話 】
2020年 04月 26日 談

昨年の今日、4月26日はパリから羽田空港へ帰国した記念すべき日なのですが、今年は一転してお寺に引き篭り状況で、昨年とのあまりの違いに驚きを覚えるものです。

世の中は「無常」なれど、今年に入り世界中が同時に困難な状況になることなど知る由も無かったことです。振り返れば「2011年3月11日東日本大震災発生」での原発事故と大津波による大災害の時にも感じたことですが、原発事故による放射能汚染拡散の問題は新型コロナウイルス感染拡大問題と相似して、目に見えない恐怖に対し改めて人類すべての安全安心対応策が求められているようです。

本当に世の中「一寸先は闇」であることを痛感すると共に、家族の絆の大切さや、国難に対峙するため全面協力する事の重要さを自覚する毎日となっています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2443話 】
2020年 04月 25日 談

爽やかなお天気のもと、本日は副住職とともに花菖蒲園整備に入りました。今年6月に開催予定だった恒例の「花菖蒲祭」は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったのですが、園内の整備だけは怠るわけにはいかず、例年よりも念入りな整備をしています。来年こそは見事な花をお見せしたいという一心からで満身創痍で頑張っています。

畑仕事は和尚の得意分野でもあり、土いじりはとても快適で実に清々しい気分になります。クワや鎌などの使い方もプロ並みですから、住職と言うよりお百姓さんと言って欲しいくらいです。土の匂いや新緑の匂いに包まれての作業ほど気持ちの良い物は有りませんね。時間の余裕が出来ましたら、野菜や根菜なども作ってみたいと思っています。

さて、皆様は如何お過ごしでしょうか?緊急事態宣言が出ていますが、くれぐれも感染防止に気をつけて無事にお過ごしくださいますよう祈念しております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2442話 】
2020年 04月 24日 談

大工棟梁 河野氏とともに

現場主任の松浦建設㈱大工棟梁・河野氏の案内で、本日は初めて本堂保存修理工事現場の天辺まで登り視察しました。最上階に立ってみると余りの工事スケールの大きさに驚きましたが、現在も着々と工事が進められており安堵しました。

本堂屋根の最頂部へ上ります

普段は卑山事務局から送られるメール写真で工事の進捗状況を確認していましたが、やはり写真で見るのと現場に立って見るのとでは雲泥の差が有ります。

足場でもない限り本堂屋根最上部を直に見ることなど不可能ですから、本日は上層部の瓦の状況など真近に観察出来、有り難く思いました。今後は屋根瓦を一枚一枚丁寧に取り外し、記録を残しながらの作業に入るそうですが、つくづく重要文化財の重みを感じた視察となりました。

福井藩主松平家 葵の御紋

越前松平家初代 結城秀康公の 五七の桐紋

最後には久しぶりに本堂内を見学しましたが、ガランとした風景には懐かしさを感じたものです。約十年後には諸堂保存修理工事の完成を見るわけですが、日々健康に気を付けながら、完成を目指して頑張って参りたいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2441話 】
2020年 04月 23日 談

大安禅寺 境内の美しい新緑

新緑の目に染みる大安禅寺の清々しい風景です。「風は息 虚空は心 陽は眼(まなこ) 海山かけて 我が身なりけり」という言葉が有りますが、新型コロナウイルス禍の中欧米を始め多くの国で大気汚染が改善し綺麗になっているとの事、どういうことかと言えば、感染防止のため多くの工場や交通網が機能を停止し、それによって経済活動が停滞していることもあって大気汚染物質が大幅に減少しているそうです。

双竜ヶ原自然道場 キャンプ場の八重桜

新型肺炎感染拡大も極めて危険ながら、大気汚染が及ぼす悪影響も計り知れず、ウイルス問題が引き起こす不可思議な現象から人類は多くのことを学ばねばならないと思います。

大安禅寺 式台 / 修理保存工事のようす

「天地(あまつち)や 無言の経を 繰り返し」という言葉もあるように、目に見えないウイルスを消滅させるには、人間の心もまた穏やかになること大切だと感じます。今後もお互いに一層協力し合い、忍耐強く三密をより徹底して守り、一刻も早い終息を願って止まないものです。頑張って参りましょう!苦あれば楽あり!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2440話 】
2020年 04月 22日 談

福井県緊急事態宣言に伴う休業要請がこの25日に発令されるのを前に、本日は今後の法務遂行などについて打ち合わせをしました。既に拝観は停止されており、6月に開催予定の「花菖蒲祭」も中止を余儀なくされる中での会議でしたが、本当に「万事休す」の状況で、寺院運営の更なる努力が求められています。

午後1時からは和尚の自室にて、今は亡き母「微妙院一糸文慧禅姉」祥月命日忌法要を副住職並びに家族と共に修業致しました。

「ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞かば 母かとぞ思う 父かとぞ思う」という歌が有りますが、母は92歳の天寿を全うし、生前には俳句を趣味とし、「一糸」の俳号で多くの句を残しています。いつの日か句集を発行してあげたいと念じながら8年の歳月が流れました。

俳句の内容の多くは、卑山に嫁いでからの約70年間に渡る色々な思いを募ったものでした。一句一句に、寺と苦楽を共にした母の気持ちが伝わってきます。晩年は常に拝観受付に座って「御朱印」を担当していました。また和尚の書いた色紙を包む「たとうし」の表書きも母が担当していたものです。母との思い出は尽きる事が有りませんが、本日は家族のみでのご供養となりました。

「故里に つづくこの道 そばの花」 一糸

「堂縁に つどひてよりの 今日の月」  一糸

「御僧の 四方へ打ち出す 初太鼓」 一糸

友峰和尚のちょっといい話 【 第2439話 】
2020年 04月 21日 談

青々とした花菖蒲の成長と共に、大安禅寺もまもなく初夏の季節を迎えようとしています。園内ではモリアオガエルやヒキガエル、トノサマガエルなどがしきりに鳴いていましたが、これとて心地よい響きとなって和尚には聞こえてくるものです。水たまりには無数の卵を産み付けて有りました。薔薇園は今日も妻とお友達の手によって整備が進められていましたが、こちらも順調に育っているようです。

副住職が松雲院庭の掃除をしている姿に禅寺の風情を感じながら、久しぶりに境内を一巡し現在進行中の本堂修理保存工事の現場も訪ねました。何もかもが金沢寺院とは異なり、ゆったり流れる大安禅寺のひと時を満喫したものです。

昨日の夕刻には東京より㈱ココ・プランニングの中本隆久会長と川面専務が寳勝寺にご挨拶に来寺下さり、短い時間ながら久しく歓談出来て大変嬉しく思いました。最近は新型コロナウイルス感染防止の為か、ご来客の方々も皆、短時間の訪問で足早に帰られることが多くなっています。都会の生活と田舎の生活との「ゆとり」の差を感じる今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2438話 】
2020年 04月 20日 談

休業中の寺カフェ  スタッフの長川さんが、素敵な紫陽花を届けてくれました

小雨模様の一日となりましたが、午前10時よりふれあいパーク霊苑にてパブリシティ収録が行われ、不思議にも撮影の時には薄日が差し神々しい感じがする中でのテレビ撮影となりました。

地元テレビ局 北陸朝日放送の番組収録のようす

現在、霊苑内には春の草花が美しく咲き霊苑全体に色添えをしてくれていますが、5月には幾種類もの薔薇の花が開花し、和風庭園の杉苔の緑と洋風のガーデンに咲く色鮮やかな薔薇との見事なコントラストが参詣者の心を癒してくれ、今から楽しみにしています。

2019年5月頃のようす

今年で「ふれあいパーク霊苑」開園3年目を迎えていますが、この春には新しい区画も登場しより一層美しさを増して来たように思うものです。家族の無事を願う故人の思いと、故人を偲ぶ参詣者の心がひとつになるような霊苑を目指して行きたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2437話 】
2020年 04月 19日 談

チューリップ 黄色のお花が咲き始めました

多くの御家族がこれまでに経験したことがない長期に渡る「緊急事態宣言」の中での自宅生活ですが、新型コロナウイルス感染の脅威を除けば、様々なことを感じ取る学びの時間ともなっているように思います。

犀川堤防をウォーキング

本日は約5年ぶりに金沢市の犀川堤防グリーン地帯をウォーキングしましたが、多くの市民や家族方々がそれぞれに思い思いの運動をしていました。金沢に赴任した当初の頃はよく運動を兼ねてウォーキングしていましたが、これほど多くの家族団欒の姿を見るのは初めてで、今回の緊急事態宣言が発令された中での新たに目にする光景でも有りました。

川沿いの芝生で 多くの家族が遊んでいました

名残の枝垂れ桜

からす と 鴨

さて皆様は緊急事態宣言発令中のなか、どのようにお過ごしでしょうか?「三密」を守りながらストレス解消への生活の工夫が求められている、学びの時間が続く今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2436話 】
2020年 04月 18日 談

少林寺 応接室の床の間

フランス・サンリス市で開催された「アート・サクレ芸術祭」参加からちょうど1年が過ぎました。本来なら一周年を記念して野口翠智先生を始め参加された社中皆様と親しくお祝いの会を催しかったのですが、誠に残念ながらこの度の新型コロナウイルス感染防止の関係上、LINEを通じての御祝いコメントとなりました。

少林寺本堂の入口

重厚な苔の生えた 中庭

現在、金沢市野町・少林寺の床の間にはアート・サクレ芸術祭の墨蹟「禅」の大軸が掛けられており、本日は少林寺にて1年前の出来事を懐かしく思い出していました。

パリのギャラリー「メタノイア」に次いで、ニューヨーク州「サラ・ローレンス大学」構内での墨蹟展を開催し、昨年4月には再びフランス・サンリス市での芸術祭に参加出来た事を喜びと共に感謝するものです。日本禅僧の一人として、国外で墨蹟禅画を披露出来たこと、多くの方々と禅の法縁を結ぶことが出来た事を嬉しく思うものです。

ここに一周年を記念して、フランス在住のマークイゴネ氏・荒木芳栄画伯並びに野口翠智先生始め文房流晴心会御社中の皆様には感謝の気持ちを込めて心より御祝いの言葉といたします。コロナウイルス感染拡散が終息しました暁には、皆様とともに改めてお祝いの会を開催したいと楽しみに致しております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2435話 】
2020年 04月 17日 談

昨日に引き続き野町・少林寺墓苑の草引きをしましたが、広大な墓地のためかなりハードな作業でした。日頃の運動不足を物語るかように、さすがに体全体の動きが鈍く長い時間を要してしまいましたが、午後3時ごろには大方の草引きを無事に終了出来ました。

最近スーパーマーケットに行きますと、レジにはフェイスシールド用の幕が張られ、より厳重なコロナウイルス感染防止対策がなされています。勿論、郵便局はじめ色々な場所に於いてもウイルス飛沫防止の工夫がなされ、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保する為に2メートル間隔に足型シールが張られていました。

そこで本日は、飛沫防止の為の「フェイスシールド器具」を自分で作ってみました。備えあれば患いなしの格言の如く、「安全には且つ安全に」で、マスクのほかもフェイスシールド器具も必要不可欠になって来た感じがします。皆様も是非作成してみては如何でしょうか。

さて、全国に緊急事態宣言が発出され、福井と金沢間の往来が厳しくなりそうな気配です。皆様と共にウイルス感染防止に一層集中して取り組んでいきたいと念じています。友峰和尚より

フェイスシールド器具の作り方

ホームセンターで1、草刈り用メッシュプロテクター 2、ポリスチレン板 3、プラ板用Pカッターを購入下さい。

プロテクターのメッシュネットを外し、ポリスチレン板に当て、ネットの幅を計ってPカッターで切ります。

ポリスチレン板とプロテクターの取付け穴部分を合わせ、千枚通しでしるしを付け、Pカッターで切り、穴を開けます。

フェイスシールドに取り付けます。

出来上がり。

簡単に出来るので是非作ってみて下さい。

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