和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2934話 】
2021年 08月 29日 談

日中友好の朝顔 が 満開となりました

残暑厳しい毎日となっていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 昨日は思いもよらぬ雨模様となり、一昨日せっかく除草剤を散布したのに効果は半滅となり再び少林寺墓域の除草剤散布に出掛けました。今日は朝から30℃近いカンカン照りの夏日となり、散布を終える頃には熱中症のような症状に襲われ頭痛に目まいと危うく倒れてしまうところでした。

境内のあちこちで 咲き誇っています

寳勝寺に戻って直ぐに氷嚢で頭や首筋を冷やし暫く横になっていましたが、そんな時ふと父親のことを思い出していました。情けないもので、同じくらいの年齢にならないと父親の本当の苦労が分からないのだとつくづく思ったものです。父は実に働き者で、じっとしている事が無かったほど外作業に専心していました。和尚の今の年齢(73歳)頃には毎日農作業に従事しており、今思うと何処にそのような力が潜んでいたのかと感心するばかりです。

午後には体も回復してやれやれ、そこでまたふと思いました。エンジェルス大谷翔平選手のホームランがこのところ出ませんがきっと疲れているに違いありません! 疲れを知らないのが若さなのかも知れません! いちど3日間ほど休息すれば再び復帰すること間違いなしです。人間には休息が大切であることをしみじみ感じる今日この頃です。さて「日中友好の朝顔」が今、見事に咲き誇っています! 今年一番の満開の状況です。花を愛でる時間も無かったお盆月、ようやく気持ちにも余裕が出て来たように思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2933話 】
2021年 08月 28日 談

本堂にて 年忌法要を修業致しました

午後から卑山お檀家様の年忌法要が営まれましたが、施主様はじめお参りくださったご親戚皆様に故人の御遺徳を偲ぶため和尚自筆の色紙を差し上げました。色紙の言葉は主に秋の風情を詠った禅語ですが、故人は長年郵政の仕事をされ実に几帳面なお方で、卑山が発送した書類やパンフレットなどもきちんと整理しファイルしておられ感心したものでした。生前卑山に御参詣頂いたお姿を思い浮かべながらその御人徳を思い、これから本格的な秋を迎えるに因んで色々な言葉を書いてみました。

「 清風 萬里の秋 」

「 壷中 日月長し 」

「 月 千古の秋 」

秋と言えば“風、月、紅葉、菊、茶”などの字が思い浮かびますが、いずれも自然の風情と共に心の落ち着く季節でもあります。「風は息 虚空はこころ 陽は眼(まなこ) 海山(うみやま)かけて わが身なりけり」という道歌がありますが、まさしく自分の心も自然の営みも有るがままで一体です。寺内には至る所に禅語の墨蹟が掲げられていますが、その意味合いを感じ取りながら祖師方々の心境に思いを馳せる毎日です。

「 喫茶去 」

「 吾心 秋月に似たり 」

さてさて8月もあと3日間を残すのみとなりました、本当に“光陰矢の如し 時人を待たず”で、ぐずぐずしていると閻魔様のお怒りを買いそうです! クワバラクワバラ!待った無しの人生、頑張って参りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2932話 】
2021年 08月 27日 談

野町・少林寺墓苑にて 除草剤を散布しました

それにしても夏草の勢いには恐れ入るもので、あっという間に墓域は雑草で覆われてしまいました。どこかウイルスに似て除草剤を散布すればするほど手強い雑草がはびこり、除草剤の濃度を強くしなければ効果が薄くなっていくようです。猛暑日となった本日、満を持して少林寺の境内並びに墓域の除草剤散布と草引きに出陣しましたが、先日までの長雨で草茫々の有様、どうやらタイミングを逸したようで除草剤の全面散布となりました。

先日までの長雨で あっという間に雑草に覆われました

苔庭も 丁寧に草引き

少林寺の苔庭は実に美しく見事で、それと言うのも奥様の長年に渡る精進努力の賜物です。「人生はコツコツと歩め」とは和尚の父、先代・實道和尚の遺言ですが、何事も一朝一夕には行かないもので長い長い年月をかけてコツコツと努力して来た結果が見事な苔庭を生み出します。ふわふわの絨毯のような苔の上での草引きも丁寧に行いました。本当に「コツコツ」の意味が骨身に染みる昨今となっています。

寳勝寺境内も すみずみまで草引きと大掃除

さて月末の霊苑並びに境内や苔庭の大掃除となった一日、何処も彼処も輝いて見えます! 霊苑スタッフの皆さんも頑張りました! やはり「掃除」が一番です! 体の健康!心の健康! そして何より無事なる現在、神仏に感謝した一日となりました。有難う!お陰様!ご苦労様!なんもいえね!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2931話 】
2021年 08月 26日 談

「 一華 五葉を開く 」 萬松山主大安友峰 書

「傀儡師(かいらいし) 首に掛けたる人形箱 仏出そうと鬼出そうと」という室町時代の道歌が有りますが、「傀儡師」とは人形師のことで、首に掛けた人形箱の中から色々な人形を取り出し観衆に向かって面白可笑しく物語を演じていきます。所詮は人形師一人の心が幾人もの人物像を描き、心のあり様で仏とも鬼ともなる「危うい人間の心」を意味しています。

「 心外無法 満目青山 」 大安友峰 書

コロナ禍にある現在一刻も早く感染拡大を収束させるためには、専門分野先生方々の意見を尊重し、感染者の命を守るための実質的な対策を急いでほしいと願うものです。コロナウイルスは目に見えない相手ゆえに人流を制限する手段も不可欠で、自分は大丈夫だという自己分別が感染拡大に繋がっていきます。感染を収束させる方法は、ワクチン接種を全ての人に完了させ人流を数週間完全にストップする以外に無いように思う今日この頃です。さて8月も残り少なくなって来ました。巣籠状態の中、9月長月に向けて法務遂行の段取りに入りたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2930話 】
2021年 08月 25日 談

新学期が始まると子供達にコロナ感染が拡大するのではないか?という保護者からの心配と、休校希望の進言が増えて来ているように思いますが、校内クラスター発生を考えると無理からぬ話です。なんとしても子供達の安全を守るには休校も一つの選択肢だと思います。当初新型コロナウイルスが子供に感染する確率は低いと報道されていましたが、デルタ株の感染拡大によっていっぺんに状況が変わってきたようです。最近では感染者の治癒後の症状など新しい情報が多く報道されるようになってきましたが、やはり体調不良を訴える方が多く、味覚障害・頭痛・記憶力の低下等々予断を許さない報告ばかりです。未来国家の宝でもある子供達をウイルス感染から守って頂きたいと強く思うものです。

ふれあいパーク霊苑 奥の院にて

墓前での御供養を修業致しました

さて本日は卑山代々墓「奥の院」にて御檀家様の霊前供養を修業致しましたが、コロナ禍の石川県にはまん延防止等重点措置令が出ているため県境を越える事が制限されており施主の方が御墓に参詣出来ない状況で、先祖の墓参までもが出来ずにいる今日、感染防止対策に強い指導力と優れた感染防止対策を打ち出すことの出来るリーダーの出現を願って止まない心境の毎日です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2929話 】
2021年 08月 24日 談

「 風清くして 月 楼に満つ 」

このところの愚図ついた雨が続き境内の雑草が一気に伸び、一刻も早く除草剤を散布したいのですがなかなかタイミングを見出せない状況にあります。少林寺にも出向き霊苑内や境内を見て回りましたが、やはりこちらも同じく雑草の伸びが早く手遅れ状態の様相でした。毎日天気予報との睨めっこが続いていますが、ようやく明後日頃からお天気も回復するそうですから満を持して除草剤散布に集中したいものです。とにかく守備範囲が広いため何を実行するにも体力との勝負となっています。今日からパラリンピックが開催されますが、弱音を吐いては選手たちに申し訳が立ちません!老体に鞭打って頑張って参りましょう!

「 水声 古今無し 」

さて巣ごもり生活が続いている昨今ですが、一向にコロナウイルス感染が収束する気配を見せず却って拡大方向にあるようです。10月には衆議院議員総選挙が行われる予定となっていますが「国民の命を守る為の力強い政策と実行」を選挙公約として打ち出す代議士に一票を投じたいと思うものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2928話 】
2021年 08月 23日 談

秋海棠 しゅうかいどう

晴れたり曇ったりの天気で気温は30℃を越え蒸し暑い1日となりました。8月も終わりに近づき空を見上げればもう秋の空の様相を色濃くし、筋状の細長い雲が延々と続いていました。この時期になると必ず思い出す一句「行水の(ぎょうずいの) 捨て所なし 虫の声」ですが、昼間しきりに鳴いていた蝉に替わって、夜ともなるとすでに秋の虫が鳴き始めています。

「 無一物中無尽蔵 有花有月有楼台 」 渓仙 書

 

現在石川県内に「まん延防止等重点措置」が発令されているため宝勝寺カフェは休業中ですが、本日は今まで展示してあった額や掛軸を取り換えてみました。茶室床の間の掛軸も、長い間掛けていた「雲水托鉢の図」を6年ぶりに替え「無一物中無尽蔵 花有り 月有り 楼台有り」にしましたが、また一段と趣のある部屋になり大変気に入っています。コロナ禍の収束を只管願う日々が続いていますが、くれぐれも皆様には御身ご自愛下さいますようご祈念申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2927話 】
2021年 08月 22日 談

「 敬 愛 」 大安友峰 書

休息の後は法務遂行に気持ちを切り替えて頑張って参りましょう! 8月のお盆月も残すところあと一週間程となり、お盆霊前供養は本日が最終日となりました。午前中に墳墓開眼供養が修業されましたが、今が夏休み中ということも有ってかお子様連れでお参りされているご家族も見受けられました。まもなく長い長い夏休みが終わり新学期が始まりますが、デルタ株が感染拡大しているだけに子供達への感染の広がりが大変心配されるところです。

晩夏の青空のもと 墓前供養が修業されました

 

やまだのりこさん と 髙橋ナオミさんとともに

午後からは、やまだのりこさんの紹介でガラス工芸作家の高橋ナオミさんが御一緒に来寺され、彼女の作品を見せて頂きながら和合茶礼の席となりました。石川県は美術工芸活動の盛んな地域として全国的にも知られていますが、陶芸を始め漆工、染織、金工、木竹など多くの工芸作家が活動されています。

本日ご挨拶に来寺くださった高橋ナオミさんも現在は能登島ガラス工房や牧山ガラス工房を拠点に活動されているそうで、ガラス工芸作家として今後の活躍を願って止みません。地元で創作活動をされている作家の皆様に、寳勝寺が少しでも活動のお手伝いができればと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2926話 】
2021年 08月 21日 談

桂岩寺ご住職とともに

金沢に居住して今年で10年目を迎えていますがすっかり自炊生活にも慣れ、最近ではメニューのレパートリーも増えつつあります。今日は久しぶりに夏の定番食でもある「ゴーヤチャンプルー」を作りました。夏バテ防止にはこれ以上の食べ物は無いと思うほどで、特にゴーヤ独特の苦みは疲れた胃を復活させ食欲が出ます。「良薬は口に苦し」の諺通り胃腸薬の代わりにもなるので皆様にも是非お勧めしたいと思います。

料理方法は実に簡単で、豚肉に卵、焼き豆腐があれば直ぐに出来ますが、食材を見てもわかるように極めて栄養価が高く特に胃の消化を助けるため夏には持って来いの食べ物だと思います。

<和尚流、ゴーヤチャンプルーの作り方>

まず、木綿豆腐に焦げを入れます。

次に、豚切れを炒めます。

ゴーヤを塩胡椒と醤油、砂糖、みりん、胡麻油で炒めます。

ゴーヤを炒めながら、同時にスクランブルエッグを作ります。

具材を足しながら更に炒めます。

味を確かめます。

出来上がり!どうぞ召し上がれ。

明日から再び法務の仕事が目白押しとなっていますが、「ゴーヤーチャンプルー」をしっかり食べて残暑の夏を乗り切って行きたいと思います。さて再び暑さが戻って来るとか、皆様にはどうかくれぐれも御身ご自愛くださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2925話 】
2021年 08月 20日 談

寳勝寺 玄関前庭の白萩が生長

再び30℃を超える残暑が戻ってきましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? このところ新型コロナウイルス・デルタ株の感染拡大がニュースの焦点になっており、感染力の強さが心配されますます引き籠りがちになりそうですが、予防対策に努めながら日々法務遂行に当たっています。本日は午前中に年忌法要が本堂で営まれ法要修業後には応接間にて御供養茶礼をしましたが、ご家族皆様とお会いするのは一年ぶりでもあり久しく歓談の席となりました。またふれあいパーク霊苑にはお盆後も参詣者が来苑されており、心より有難く思っています。

本堂にて 年忌法要を修業致しました

突然発生した新型コロナの感染拡大は、人類に色々な問題提起をしているように思います。目に見えない得体の知れないウイルスは人間の心にも似て善悪の根源を成し、もしウイルスが善の様相を示すなら世界中の人々が全知全能を結集してコロナ収束に全力を注ぎ、悪の様相を示すなら世界の国々がばらばらになって行動する事を示唆するものだと思います。コロナ収束へのキーワードは仏教の教えでもある“心を一にする「和合の精神」”が今まさに求められているように思う今日この頃です。友峰和尚より

「 心 閑坐して松風を聴く 」 大安友峰 書

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