和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3642話 】
2023年 08月 07日 談
小さな蜂巣(はちす)が出来ました
昔から恐ろしいものの例えに「地震・雷・火事・親父」と有りますが、どこにも“台風”の言葉が出てきません。確かに昭和初期頃の「親父」は江戸時代より明治期に至るまでの武士道精神が根付いていたためか、その存在は絶対的威厳を有していたようです。ところが近年に於いては恐ろしい物も様変わりし、「戦争・核爆弾・放射能汚染・台風・線状降水帯・地球温暖化・爆弾低気圧・オゾン層破壊・PM2、5」などなど、増えるいっぽうです。親父などは今や吹けば飛ぶような存在なのかも知れません。
言い換えれば恐ろしい物の例えが自然災害から人為的災害に急変しているようで、今から約半世紀前、1970年3月に開かれた大阪万国博覧会のテーマが「人類の進歩と調和」でしたが、あれから半世紀が経ち確実に人類不和の方向に向かっているのは何故でしょうか。さて我々は仏教の根本理念であるところの「和をもって尊しとなす」また「無事是れ貴人」の日々の実践を目指して一歩ずつ頑張って参りましょう。
「 遊 」
夕刻には本当に久しぶりに雷の轟音と共に夕立ちとなり、渇き切った大地には恵みの雨となったようです。そう言えば昨日お蕎麦屋さんに出向いた時、店主より「和尚さん、雨乞いの御祈祷をお願いします。」と言われ「無理、無理。」と答えましたがどうやら願いが届いたようです。今後もまだまだ猛暑が続くようですがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より