2月, 2023年
第3482話
快晴となった本日 伝燈寺にて
2月も今日まで、明日からは弥生3月を迎えます。本日も素晴らしいお天気に恵まれ、朝一番に少林寺お檀家・中山家の月参り諷経に出掛けましたが、道中はぽかぽか陽気で実に気持ちの良いドライブともなりました。帰山後はすぐに伝燈寺に向かい、大安禅寺に保存されていた建築用資材を松浦建設㈱の中島様、菊池様はじめ職員の方が届けてくださるのに合わせて立ち会いました。
建築資材が届きました
西川さん、高倉さん、髙橋さんと / 祖霊供養諷経を修業いたしました
伝燈寺周辺の木々は春の訪れを待ち兼ねているかのように新芽を吹き、とても良い匂いが漂っていました。伝燈寺の再興も課題になっており、今後は建築資材を活かし、弁財天御堂を始め建造物破損個所の修理などに当たりたいと願っています。
伝燈寺での作業終了後、寳勝寺にて
松浦建設㈱・中島様はじめ職員の方々と しばし懇談しました
本日は 誠にありがとうございました
3月はこの1年間の助走期間でも有り、少しずつ法務遂行のペースを上げるために先ずは自分の周りの整理整頓から始めましょう!それにしても日々書類が溜まっていくのには閉口します。いまやパソコンの時代ながら和尚はまだまだアナログ世代ゆえに、法務の実情を知るにはファイル整理が欠かせないものです。若者皆様は勿論パソコン派もしくはスマホ派だと承知していますが、いまや時代遅れの団塊世代と揶揄されない為にも日々若者達に近づけるよう努力して参りたく思います。季節の変わり目でも有ります、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
夕刻 ㈱ココ・プランニング 川面専務とともに
第3481話
「海妟河清(かいあんかせい)」の禅語の如くに実に雲ひとつない清々しい朝を迎えました。2月もあと1日を残すのみとなりましたが、皆様にはお元気にお過ごしの事と思います。
金沢美術工芸大学「卒業-修了制作展」
「油 絵」 部 門
3月の卒業式シーズンを迎えるにあたり地元金沢美術工芸大学では「卒業-修了制作展」が金沢21世紀美術館で開催されており、本日は卑山寺カフェに長年お手伝いくださった美大生・島崎紗栄さんと野中明斗君の卒業研究作品を見学に行ってきました。
「日 本 画」部 門
会場には多くの見学者が訪れていましたが、島崎さんの案内で具に各部門の作品を見て回り、卒業生のレベルの高い素晴らしい作品に感心しました。
「製品デザイン」部 門
島崎紗栄さんの作品 「Treppe」 (トレープ)
特に島崎さんの作品はデザイン・実用性・創意工夫ともに優れ、今回発表されている多くの作品の中でも特に高い評価を受けているだけあって今すぐにでも実用化出来る見事な作品でした。また野中君の作品も楽器の未来性を十分に感じさせる、お洒落なデザインと電子部品をミックスした創造性豊かな作品でした。
作品を前に 島崎さんから説明を受けているところ
島崎紗栄さんとともに
野中明斗君の作品 「Heliоs Caster」
野中くんから 作品の説明を受けているところ
野中明斗君とともに
数々の卒業作品が展示されています
美大卒業生たちの作品は近未来の美術工芸の発展を彷彿とさせる素晴らしい作品が多く見受けられ、今後の活躍を大いに期待したいものです。
午後 桂岩寺様が 涅槃団子をお届けくださいました
弥生3月を目前にして俄然気持ちを引き締めています。弥生<やよい>とは“草木の芽の吹きだす様「いやおい」”の意味だそうで、3月3日は雛祭り・桃の節句でもありますから、心から子供たちの成長を願っています。友峰和尚より
第3480話
寳勝寺境内 昨年、裏庭から移植した八重の白梅
厳しい寒さが身に染みる今日この頃ですが、明日からは日中気温もかなり上がり春らしい爽やかな気候になるということですから有難く安堵しています。寒さに強い方また寒さが大嫌いな方と人それぞれに気温の感じ方も違うと思いますが、やはり暖かいほうが過ごしやすいのは皆同じです。
今は受験シーズンということで金沢駅構内は明らかに親を伴った受験生でごった返していましたが、頼みの観光客はと言うとまだまだ少なく、コロナ禍前に比べると現在3分の1ぐらいかと思われます。4月末からの大型連休までには回復を願っていますが、今しばらくは集客への辛抱が続きそうです。
少林寺檀信徒の桑島様が 興味深い書物をお届けくださいました
日本語の奥深さについて 談義に花が咲きました
3月からは寺カフェを全面開業したいと色々室内の模様替えなどを工夫し、またカフェメニューも健康を重視したヘルシードリンク等も提供したいと考案中で、ここ数年続いたコロナ禍に有って人々の嗜好もずいぶん変化しているように思うものです。以前にも書きましたが「美味しいお茶が飲める寺」として「喫茶去(きっさこ)」をテーマに身も心もゆっくりと寛げるカフェにしていきたいですね。皆様の御来寺を心待ちにしています。友峰和尚より
第3479話
福井駅前再開発工事
北陸新幹線 東京駅~敦賀駅間の延伸工事が現在行なわれていますが、開業は来年春だそうでそれに合わせて福井駅前再開発工事が急ピッチで進められ、28階建ての2棟の高層ビルが令和7年に完成予定だそうです。
福井駅前再開発 完成予想パースより
久方ぶりに福井に戻って建築中の駅前に聳え立つ高層ビルに驚きました。また福井駅前には新たに大型の恐竜ロボットが登場するとの報道を見聞きしてビックリ!ドッキリ! いっそのこと高層ビルを恐竜風にアレンジすれば世界一大型の首長デイプロドクスの登場となり、ギネスブックに載ること間違いなしです!色々自分なりに想像しながらシャッターを切りましたが、新幹線が福井駅まで開通するのは本当に嬉しい事です。
福井駅前電車通り北地区 A街区市街地再開発組合 より (fukui-saikaihatsu-a.com)
寳勝寺に兼務住職して11年目を迎えていますが、帰山するたびにJR福井駅前が開発整備され、県外からの多くの観光客の姿を見るにつけ観光客誘致に力を入れている自治体始め地元商業関係者各位の思いが伝わって来るようです。
墨蹟の 落款捺しをしました
さて2月も終盤に入り寳勝寺での法務が忙しくなって来ました。「忙中に閑あり」で先般仕上げた墨蹟の落款捺しを時間の合間を見ながら行いましたが、字体から気迫を感じ取ることができ先ず先ずの出来栄えです。75歳は75歳としての気迫が求められるだけに、更なる努力を続けて参りたく思います。負けるな75歳!負けるな和尚! 友峰和尚より
寺カフェお手伝いの大学生 吉浦くんとともに
第3478話
大安禅寺 本堂修復工事現場
金沢に戻る前に本堂の修復現場を見学に行きましたが、約300年を経た老木を一本一本慎重に接ぎ木をしながら丁寧に修復されています。写真の如く腐食した部分をその形に合わせてまるでパズルを解くかのようにピタリとはめ込む宮大工師の匠の技には驚きを感じます。何百年か後に再び修復される時には現在の修復工程が明るみになるわけですから、宮大工師としての根性を感じるものです。
腐食箇所に ピタリとはめ込まれた新しい木材
人間も同じく歳を取れば当然ながら身体全体のメンテナンスが必要ですから、悪くなる前の治療が健康維持に大きく影響するようで何事も「先手必勝」「転ばぬ先の杖」だと納得します。
工事の進捗状況は微速前進ながら、現場に立つとその意味が直に伝わって来ますから皆様にも是非いちど見学に来て頂きたいと思います。建造物に興味の無い方でも、悠久の歴史を有する現場の光景を目の当たりにすればきっと何らかの感慨深い感情が湧いてくる事必定です。なかなか体験できない三百年に一度のチャンスでもあるので是非御来寺ください。
さて本日は金沢への移動日となりましたが、午前中に境内の掃き掃除をしながら改めて「掃除」の大切さを思いました。約一時間程の掃き掃除をするだけで約四千歩の有酸素運動となり、ウオーキングより確実に身体能力の向上に貢献しますから掃除効果は素晴らしいですね。「一に掃除 二に掃除 三四掃除におかげさま!!」頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
第3477話
大安禅寺責任役員総代 吉田家の年忌法要が修業されました
大安禅寺境内一帯の早春の風情は言葉にならないぐらい爽やかで気持ちの良いものです。いつも帰山して直ぐ肌で感じるのは強い霊気で、澄み切った空気感に加え悠久の歴史の重みが伝わってきます。
霊気はある意味人間が生み出す「気」の集合体でも有り、約一千年前に泰澄大師が修験道場(しゅげんどうじょう)として田谷寺(たのだんでら)を開創して以来今日まで仏道修行の場として連綿と伝えられて来た故の霊気でも有るかと思います。午前中に御檀家 見寺家の二七日忌諷経ならびに卑山総代 吉田家の年忌法要を営みましたが、久しぶりの自坊での法務遂行となり心より故人の御冥福をお祈り申し上げました。
法要中のようす / 大安禅寺 枯木堂にて
さて今回は自坊でゆっくり寛ぐ間もなく金沢に戻りますが、加齢と共に故郷の良さが身に染みる今日この頃となっています。今日は天皇陛下63歳のお誕生日です! その御人徳を示すかのように終日素晴らしい快晴の天気となりました。
白山の頂がはっきりと見える 本日の青空
「大空に 舞い立つ田鶴の 群れ眺む 幼な日よりの わが夢叶う」とは1993年1月19日に当時皇太子浩宮さまと雅子さまとの御婚約会見が開かれましたが、その前1月14日の皇居宮殿「松の間」での皇室行事「歌会始」の際に浩宮皇太子殿下が詠まれた御歌です。雅子さまに対する素晴らしい思いやりの心の籠った御歌で和尚も感動しました。天皇陛下お誕生日にあたり心から祝意を表したいと思います。友峰和尚より
第3476話
金沢市内は再び雪景色となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? インフルエンザの流行で学級閉鎖の学校が増えているようですから十分に気を付けてお過ごしいただきたいと思います。コロナウイルス感染状況はこのところ減少傾向にあるものの、まだまだ安心する所までには至っていないようですからこちらも感染防止の留意が必要のようです。
車窓から望む 白山連峰
一昨日は久しぶりに友人と夕食を共にしながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。3月の法務予定表を見るとかなり入っており時間的余裕も少なくなっていくことを想定して、今月は積極的に休息してこれまでにご厚誼を頂いている方々と久しく懇親をしています。
大安禅寺 鐘楼にて
老杉の大木が並ぶ 旧参道にて
時々は人生を振り返り旧交を温める重要性を強く思うもので、当たり前の事ながら加齢を理由に親交が疎かになっていくことは決して良い事では有りませんね。何事も今日まで順調に事を運べたのも、これまでのご法縁と御厚誼ご支援あっての賜物だと感謝する次第です。さて依頼されていた墨蹟も無事に完成し大満足となりました。幾つになっても宿題は苦痛の種のようですね。友峰和尚より
第3475話
3月21日(春分の日)午前10時半より「大安禅寺春季彼岸・涅槃会」並びに「御像祭(ごぞうさい)」の行事が厳修予定ですが、行事遂行に当たり花園流御詠歌講員方々の練習が妻の指導のもと連日続けられています。
妙心寺花園流御詠歌無相教会・大安寺講員皆様の練習のようす / 大安禅寺 松雲の間にて
「御詠歌(ごえいか)」と聞けば若い世代の方々には普段なじみの無い言葉かも知れませんが、「ゴスペル」とか「スピリチュアル」またイタリア語では「アカペラ」と言えば「なるほど!」と合点がいくことと思います。
日本スタイルの御詠歌は鈴(れい)と鉦(しょう)、独鈷(とっこ)を用い独特なリズムと詠歌で荘厳な雰囲気を醸し出します。そもそも御詠歌の源流は巡礼歌で一般的には「大和流御詠歌」が有名ですが、花園流は岩田貞雲流祖が独自の所作を生みだし手振りで唱える実に柔らかくまろやかな動作によって幽玄な心の安心を伝え、また鈴鉦(れいしょう)によってその法悦を広く響かせています。
現在は花園流無相教会として全国27教区に約1万人以上の会員が活躍されています。大安禅寺の御詠歌は先代住職の寺庭で和尚の母が結成し、現在は妻が講員の指導に当たっています。年中行事には欠かさず出頭されており、日頃の練習成果を如何なく発揮し素晴らしい歌声を堂内に響かせ荘厳な雰囲気を醸し出しています。仏教伝道には欠かせない御詠歌ゆえに心から感謝する次第です。大安禅寺御詠歌講員の皆様、本当にご苦労様です。友峰和尚より
大安禅寺松雲院から望む 向春の花菖蒲園
第3474話
ふれあいパーク霊苑 奥の院の しだれ紅梅
北陸地方は夕刻より雪模様になるとの予報で境内の消雪パイプを点検して降雪に備えましたが、先般ここ数年ぶりの厳しい零下日が続いた際、凍結が原因で少林寺庫裡の給湯器が壊れ本日新しい給湯器を設置しました。
少林寺にて 凍結により壊れた給湯器を 新調しました
現在大安禅寺を本寺として金沢寺院4カ寺の兼務住職をしている関係上、問題が起きればいっぺんに緊張します。日頃それぞれの寺院のメンテナンスについて気配りはしていますが、出来事が大きくなると話は別で特に大雪や暴風雨対策などには頭を痛め、対応が遅くなればそれだけ被害も大きくなるので何事も即効対応が求められます。
ユキヤナギ の 芽吹き
全国臨済宗妙心寺派寺院の中には10カ寺も兼務されている住職もおられ、日頃からの寺院護持には大変苦労されていることと察するものです。また暖房器具や台所器具そして電気器具並びに空調機は約10年ぐらいで故障し使えなくなるのも問題で、昔の冷蔵庫などは約30年くらいは使えたものです。「使い捨て時代」の社会の中にあってスクラップ寸前の自分自身のメンテナンスの必要性をヒシヒシと感じる今日この頃です。友峰和尚より
第3473話
墨蹟の落款捺しをしました
昨日完成させた墨蹟に落款を捺しながらその字体などの仕上がりを点検しました。書の出来の良し悪しはその時々の気候や身体の健康状態にも左右されるため、伸び伸びとした書体を確認できた時は大変嬉しく思うものです。時々、以前に書いた墨蹟を記録写真などで振り返って見る事が有りますが、明らかに字体が変化しているのがよく分かり、書の面白みを感じます。
「 春風 百花舞う 」
箕屋家 家内安全・災難消除の御祈祷を修業いたしました
箕屋様御家族の皆様とともに
午後からはお檀家様ならびに縁者御夫妻の厄除御祈祷諷経を修しましたが、幸いなことに2月3日の節分会の際に御祈祷された福豆をご家族にお分けすることが出来ました。
引き続き、吉田家 家内安全・災難消除の御祈祷を修業いたしました
吉田様御夫妻とともに
約2時間にわたる真言祈祷諷経でしたが、御祈祷によるお経の御利益を以て災難消除・身体健全を心より願いました。卑山では諸願祈祷を随時お受けしていますので、お気軽にお申し出頂ければと思います。「真理を行ずる者には必ず仏天のご加護有り!」 皆様のご家族が日々平穏無事で有る事を願って止みません。どうかご自愛ください。友峰和尚より
« Older Entries