5月, 2022年

第3189話

2022-05-11

花しょうぶ園の整備

 

3回目のモデルナワクチン接種を受けた後しばらくの間、嗅覚と味覚が無くなる症状が表れ微熱と身体の怠さも加わって大変しんどい思いをしたものでした。人によっては無症状の方もおられたそうですが、和尚は特に味覚が失われ何を食べても変な味がして困ったものです。単に味が分からなくなるのではなく、「まずい」という表現が当たっているかと思います。人間にとって臭いや味覚が失われるのは本当に辛いものだとしみじみ思いました。

 

 

 

 

 

自坊に久しぶりに戻ると最初に感じるのはまず臭いで、玄関の臭い、部屋の臭い、布団の臭い、台所の臭い、本堂の臭い、それぞれ違っていてとても懐かしく思う瞬間でもありホッとするものです。また味覚も同様で、妻の作る料理の味わいは格別でこちらも安堵する感覚です。コロナウイルスに罹患された方の話では、随分と長い期間味覚・臭覚障害に悩まされるというのですから大変な事だと察するものです。

 

新命副住職とともに 上田総代のお家へ伺いました

 

さて本日も自坊での仕事遂行となりましたが、午前中には新命副住職とともに上田総代様宅に所用でお伺いし綺麗に手入れされた庭園を眺めながら歓談しました。花菖蒲園の整備にも入り、大安禅寺境内一帯もいよいよ本格的な初夏を迎えようとしています。 草むしり モグラの穴に 初夏の風 友峰

 

花菖蒲 順調に生長しています

第3188話

2022-05-10

「赤れんが三人展」の準備が始まりました

 

5月12日(木)から22日(日)まで寳勝寺に於いて「赤れんが三人展」が開催されますが、本日はその作品展示に入りました。「赤れんが」というのは兼六園近くにあった旧陸軍兵器庫のことで、戦後から約25年間金沢美術工芸大学の校舎として使用された後、現在は石川県立歴史博物館として復元されています。

 

 

 

 

「赤れんが三人展」は、地元・金沢美術工芸大学を卒業された三名の芸術家による作品展示で、奈良県在住の日本画家・冨田俊成氏、金沢市在住のパステル画家・西田吉隆氏、同じく金沢市在住の陶胎漆器並びに陶芸家・小網重一氏の作品が公開されます。

 

 

 

明日も引き続き作品展示とプロフィールや作品名などを展示する予定となっています。期間中は寺カフェも開業しますので、皆様には是非御来寺頂きたくお待ち申し上げております。

 

「滋賀北陸教区公職者会議」 / 大安禅寺にて

 

さて和尚は終日自坊にて「滋賀北陸教区公職者会議」に集中しました。丸10年に渡って教区宗務所長を務め、その間、会長・副会長・監事職など務め、あと2年間の任期を残してこの6月に辞任することとなりました。

 

会議に先立ち 会計監査が行われました

 

本日の会議の最後に教区役員御住職皆様には感謝と御礼の言葉を述べましたが、今後は少し静養して再び教区発展と寺院の護持に尽力して参りたく念じています。友峰和尚より

第3187話

2022-05-09

大安禅寺 重文諸堂修理保存工事 修理委員会 / 枯木堂にて

吉岡泰英会長 の ご挨拶

久しぶりの雨模様となったゴールデンウイーク明けの朝を迎えました。今回は大安禅寺に滞在する時間が限られているため寸暇を惜しんで所用に対応しましたが、本日は現在進行中の卑山重文諸堂修理保存工事に対して修理委員会が午前10時より枯木堂を会場に開催され、はじめに吉岡泰英会長のご挨拶がありその後新命副住職より映像を交えて今日までの工事経過報告がなされました。

住職挨拶

現在がいまだコロナ禍に有り会議時間を短縮しての会合となりましたが、すでに山門並びに鐘楼が完成しているためその現場視察も文建協・高木現場主任の丁寧な案内で行われました。

修復工事現場視察の様子

文建協・高木現場主任からの説明を受けているところ

片岡経営会計事務所 片岡正明会長

 

 

 

 

 

 

基礎工事のため 本堂全体が持ち上げられているところ

 

 

鐘楼にて

鐘楼では工事完成後初めて大鐘を撞かせてもらいましたが、実に2年ぶりの美しい音色を聴くことが出来ました。「入相の 鐘の音ひびく 杉むらの 下道ふかく かをる秋の香」と幕末の福井の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)が大安禅寺で詠んだ歌が思い出されました。修理工事は順調に進められており、修理委員会並びに工事関係者各位には心から深く感謝いたしております。

大安禅寺責任役員会が行われました

藤田通麿総代 と 蒔田城助総代

 

「大安寺中学校創立70周年記念事業」実行委員長の 山本氏とともに

 

午後からは地元大安寺中学校「創立70周年記念事業」実行委員長の山本氏が来寺され、9月24日に開催予定の記念事業に於ける法話の御依頼を受け、快くお受けしました。約1200年の悠久の歴史を誇る大安寺地区の今後益々の発展を願って止まないものです。友峰和尚より

第3185話

2022-05-07

ふれあいパーク霊苑のバラ / 2022年5月7日撮影

今日は東京都在住の㈱ココ・プランニング 中本隆久会長のお誕生日ということでお祝いのメッセージを送らせて頂きましたが、卑山ふれあいパーク霊苑が誕生して丸5年になります。和尚が寳勝寺に御法縁を得て入寺したのが平成23年(2011年)6月20日で、今年11年目を迎えていますが、寳勝寺の再興に向け多くの方との御法縁と御助力を得ながら今日に至っています。入寺して2年目に㈱アイソウシャ・中村修二会長が中本隆久氏をご紹介くださり、その御縁で現在の「ふれあいパーク霊苑」が完成を見る事と成りました。

 

中本隆久会長、中本大資社長 と デザイナー・宮崎邦英氏との会議にて / 2013年頃

 

㈱アイソウシャ 中村修二会長とともに / 2015年

 

寶勝寺霊苑改葬工事安全祈願祭 / 2016年8月 

 

 

ふれあいパーク霊苑竣工直後のようす / 2017年 夏

 

寳勝寺檀信徒の皆様をご案内される中本会長

大安禅寺にて / 2020年

 

2021年5月に撮影

 

 

御家族の皆様とともに 季節の花々に囲まれ修業される御供養 

 

 

本日 5月7日の薔薇のつぼみ

 

「ふれあいパーク霊苑」は未来墓地スタイルでもあり、デザインに於いても運営システムに於いても少子高齢化社会が進む中での最も工夫を凝らした霊苑となっており、最近では県外から墓苑見学に来られる方も多く見受けられる程になっています。ゴールデンウイーク中も多くの参詣者が訪れ墓前にお花を供えておられましたが、霊苑および境内には凡そ120種類以上の草花が育っていて今は幾種類もの薔薇が開花を始めています。薔薇の花とともに地元加賀の自然をモチーフとした草木に囲まれた宝勝寺ふれあいパーク霊苑に、是非視察にご来苑頂ければ幸いです。

 

寳勝寺境内にて 2017年頃

 

 

さて10日間に及ぶ大型連休もいよいよあと2日間を残すのみとなりました。今日はゆっくりと御自宅でくつろがれている方も多いかと思います。新緑の砌、どうか皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛くださいますようご祈念申し上げております。友峰和尚より

第3184話

2022-05-06

野菖蒲のつぼみ / 寳勝寺境内

8日目を迎えた今年のゴールデンウイークですが、明日明後日は土・日曜日で有るため本日と2日が有給休暇の場合はなんと10連休となるわけで、休み明けに新入社員や人事異動の方を襲う「5月病」が心配されるとの事でした。「5月病」という正式な病名は無いそうですが、これだけ長い休みが続くと心身に不調が生ずるのも無理からぬ話なのかも知れません。和尚は休みを返上して法務遂行に当たったので「5月病」というより「5月疲れ」を感じています。流石に今日からはしばらく休息して元気を取り戻したいと願っています。

 

いつもお世話になっている文房流晴心会の野口翠智先生が、富山市在住の妹様ならびにその娘さんと一緒に連休中の慰労とお見舞いのご挨拶を兼ねて来寺くださいました。このブログをいつも見てくださっており和尚の体調を心配して訪ねてくださったそうで、本当に有難く感謝申し上げました。今年の6月上旬には大安禅寺で久しぶりに文房流の華展を催したいとのことで今から楽しみにしています。

 

野口翠智先生 と 先生の妹様ならびに娘のともよさん

 

個展の準備に来られた 西田吉隆氏を交えて

 

5月12日より 「赤レンガ三人展」を開催される 西田吉隆氏

 

 

 

 

今は花の季節! ハナミズキ、ヤマボウシ、サツキ、ツツジ、花菖蒲、紫陽花、薔薇、沙羅双樹などなど次々に色々な花が咲いていく大安禅寺に是非ご参詣頂ければ幸いです。人生、心の花を咲かせましょう!!頑張って参りましょう! 友峰和尚より

 

茉莉花のつぼみ

第3183話

2022-05-05

「 八風吹けども動ぜず 」 渓仙

 

今日5月5日は端午の節句で「こどもの日」の祝日でしたが、明後日が土・日曜日と再び連休になるため本日も多くの寺カフェ利用のお客様が次々に来られ終日賑わいを見せました。例年ですと5日は大型連休の最終日となり観光客の方も少なくなるのですが、今年は例外の年だったようです。そういうわけで本日はお手伝いのスタッフも少数で対応したため、本当にお疲れ様だったと思います。

 

酒井清章様が 御挨拶に来寺くださいました

 

そもそもここ数年はコロナ禍に有って金沢を訪れる観光客も激減し、規制が解除となった今年のゴールデンウイークにどれくらいの観光客が県外より来られるのか、把握できなかったのも事実です。北陸新幹線も予想を超えて超満席状態が続いたそうで、そのことからしても如何に今日まで辛抱に辛抱の日々が続いて来たかを伺い知れるところです。ただ嬉しいのは寺カフェ利用のお客様の笑顔に溢れた姿を観ることが出来た事かと思います。コロナ感染予防対策には十分対応しての久しぶりの寳勝寺カフェ開業でしたが、心から有難く感謝したゴールデンウイークとなったようです。

 

「 明歴々 露堂々 」 渓仙 書

 

 

寺町1丁目 桂岩寺様とともに

 

 

御朱印書きの一日となりました

 

 

さて明日からは5月12日(木)~22日(日)まで寳勝寺で開催される「赤れんが三人展」の準備に入りたいと思います。どうか皆様に於かれましては連休中のおつかれが出ませんように、くれぐれもご自愛くださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

 

第3182話

2022-05-04

ふれあいパーク霊苑 咲き誇るビオラ

 

ゴールデンウイーク中は本当に良い気候に恵まれ全国の有名観光地には旅行を楽しむご家族連れがどっと押し寄せたそうで、久しぶりに見る光景となったようです。寳勝寺カフェも同じく連休中は多くのお客様で連日賑わいを見せましたが、ふれあいパーク霊苑の参詣者も例年になく多く見受けられました。終日ご法要とご供養諷経修業の一日となり、法要終了後にはカフェにてゆっくり時間を過ごされ生前の想い出などで話が尽きないご様子でした。

 

ふれあいパーク霊苑にて 終日 御法要修業となりました

和のエリアに美しく咲く 牡丹

 

バラの花 まもなく咲き始めます

紫蘭 / 奥の院にて

 

 

今年は10連休を取られた方も多いと聞きましたが、その連休もあと僅かの日を残すのみとなりました。「行きは良い良い 帰りは怖い~」の歌の文句では有りませんが、くれぐれも安全安心の楽しい旅行を心掛けて頂きたいと願っています。

 

本堂にて 安藤家一周忌の法要が修業されました

 

さて休日を返上して法務遂行に当たりましたが、今回はコロナ禍の規制も無くなり県外からご法要に出席された方も多くおられました。やはり御家族皆様が参列されてのご法要は有難く嬉しく思うものです。返す返すもご供養を修しながら祖先の恩そして父母の恩に感謝する毎日です。「緑濃し 香の煙の 立ち込めて」「読経の 声高らかに 夏めきて」友峰

 

第3181話

2022-05-03

 

1947年の5月3日に日本国憲法が施行され、「国民主権」「戦争放棄」「基本的人権の尊重」を基本理念としており今年で75年目を迎えます。和尚が生まれたのが1948年ですが、この年7月に公布・施行の祝日法に制定され今日に至っています。

 

 

今日は素晴らしいお天気に恵まれ、朝方より観光客の方が次々に寺カフェを訪れ久しぶりの旅行をゆっくりと寛いで楽しんでいる様子でした。ニュースでは金沢市内の観光地はどこも多くの旅行客で賑わい北陸新幹線もほぼ満席状態が続いたそうで、こちらも随分久しぶりの報道となったようです。

 

 

霊苑管理事務所 新入職員の方とともに

 

さて新年度を迎えて約1ケ月が過ぎましたが、卑山ふれあいパーク霊苑も新しい職員を迎え「和合の茶礼」をしました。この時期には大安禅寺でも新入職員との面談をした時のことを懐かしく思い出していました。多くの方々との出会いに感謝する毎日です。

 

テイカカズラの新緑

 

ふれあいパーク霊苑にも連休を利用して多くの家族連れの参詣者が訪れていましたが、沢山の草木が生き生きとしてまるで命が蘇るが如き様相を見せています。大型連休も終盤に入りましたが、どうか皆様に於かれましてはご自愛くださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

第3180話

2022-05-02

初夏のふれあいパーク霊苑

 

なんとも清々しい爽やかな一日となりましたが、皆様に於かれましてはゴールデンウイークを十分に堪能されておられますでしょうか? 和尚の法務遂行は休日返上で続いていますが、堂内に有っても屋外に有っても実に気持ちよく伸び伸びと修業出来ていることに喜びを感じています。休養も良し仕事するも良し旅行に出かけるも良しで、それぞれに自由にのんびりと過ごすことが出来れば最高の幸せというものです。

 

本堂にて 満中陰忌法要を修業いたしました

 

先般掛かりつけの病院で血液検査を受け、その結果をまるで成績表を受け取るような面持ちで拝見しましたが、以前より少しは改善したもののいまだ数値の高い臓器も有るため連休の合間を利用してウオーキングに励んでいます。要するに運動不足が原因とみられる筋力の退化によって生じる臓器の異常と自己判断しています。

 

「 風光 日々新たなり 」

 

大安禅寺での生活では運動不足など無縁ですが寳勝寺での日々の生活は自発的な運動が不可欠で、ここ数年は加齢と共に運動不足が如実に表れ、うっかりすると一日の歩数が500歩足らずの時もあります。筋肉トレーニングこそ健康改善の源と自覚して日々意識して筋トレに励んでいきたいと思っています。さて本日も午後より満中陰忌法要を修業しましたが、「坊主はお経!!」との師匠の遺訓を胸に「喉筋トレ」にも合わせて励んで参りましょう!! 友峰和尚より

 

第3179話

2022-05-01

ゴールデンウィーク3日目 雨の寺カフェ

 

今日から5月皐月(さつき)に入りました。この時期の雨を「五月雨」と言い、その読み方は「さみだれ」または「さつきあめ」ですが、旧暦五月頃に降る長雨を指して読んだらしく新暦の六月から七月頃の梅雨を意味しているそうです。

 

山門から参道脇の庭に広がる 鮮やかな新緑

 

「さみだれ」とは断続的に降る雨を言い、今日などはまさしくそれで時折強く降ったかと思うと急に止んでシトシトと降り、新緑がいっそう映えてなんとも感傷的になる風情を醸し出していました。本来の「皐月(さつき)」の意味は「皐(さ)」の字が「神にささげる稲」のことから「稲作の月」という意味を含め皐月と呼ばれるようになったそうです。

 

 

ゴールデンウイークの3日目を迎えていますが、冷たい雨の降りしきるなか午前中より寺カフェにはぽつぽつとお客様が来られていました。今年は新型コロナ感染防止策の発令が解除になっていることもあり、昨日は久しぶりにカフェも賑わいを見せていました。早朝に少林寺お檀家・宮崎家月参りに出向きましたが、街なかは思ったより人通りも少なくガランとした感じで、連休本番はどうやら3日から5日頃になる気配を見せています。約2年ぶりでは有りますが、これまでの日常生活に戻れるのは本当に嬉しい事だと感謝する今日この頃です。「久方の 客を迎えて 皐月カフェ」「五月雨の 音に惹かれし 寺の縁」友峰

 

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