1月, 2021年
第2724話
1月も本日で終わり! 愈々明日から2月、2月3日は立春とはいえ気温はまだまだ低く、今しばらくは天気予報も雪のマークがずらりと並んでいます。平成30年には立春を過ぎて豪雪となりましたから油断は出来ませんが、気持ちの中ではすでに春を迎える気分になっています。
今年の書初めをいつするか決めかねていましたが、ご依頼の墨蹟もあって本日は満を持して終日筆を執りました。しばらく体を休めていた為か全身に気が漲り久しぶりに筆を持つ手も自由自在に動き、どの作品も満足のいく仕上がりとなりました。
今年の目標としては書の原点に立ち返り、新しい墨蹟の制作にチャレンジしていきたい念じています。今から2年前の4月にフランス・サンリス市での「アートサクレ芸術祭」に参加して以来、新型コロナウイルスのことも有ってしばらく創作活動も中断していましたが、寺内に引きこもる生活が長引いている現況を打破する意味でも不動心、不退転の心境で墨書の「すみ」を持ってウイルスの消滅を念じたいと思うものです。すみからすみまでズズーィッと、コロナウイルスを塗りつぶし給え!消滅し給え! 友峰和尚より
「 天を敬い 人を愛する 」 渓仙 書
第2723話
地元でのコロナウイルス感染者が少ない日は本当にほっとします。感染ルートの追跡調査も確実に把握できるためこのまま収束に向かうことを願うばかりですが、お互いに注意しながら消毒を徹底していれば必ず消滅すると思います。
桂岩寺ご住職とともに
それにしても最近の寒冷前線通過による強風は半端なく、全国ニュースにもなりましたが金沢市内は風速23メートルでしたから、一晩じゅう強風による轟音と救急車や消防車のサイレンの音で眠れぬ一夜を明かしました。
朝方心配して境内を点検したところ、色々な木々の破片や隣家の壁が落ちていたり竹垣も折れるなど、もはや台風を超える強風で近年の異常気象を危惧するものです。北陸地方に出されていた大雪注意報は解除となり、先般の豪雪での 心身の疲労が残っていただけにやれやれと言った感じです。
立春を目前に 新命副住職による御祈祷札揮毫
さて一月もあと1日を残すのみとなり宿題の確認をしましたが、大安禅寺からは節分の豆づくりの報告が妻からあり、愈々立春を迎えるというワクワクした気分が高揚して参りました。寳勝寺でも2月3日には節分の御祈祷を厳修して「コロナウイルス退散」「萬民和楽」を念じたいと思います。友峰和尚より
第2722話
降っては融ける あられ雪
2月3日の立春を迎え本年度の「丑」の干支に替わるわけで、あと少しの干支は「子」ということになります。昨年の10月頃から描き始めた丑の干支図ですが、残すところあと2日間で本日は最後の干支描きに集中しました。
図柄は同じでも、昨年の絵と比べるとやはり随分進化したように思います。毎年600枚くらい描いていると思うのですが、描けば描くほどに微妙な線が生まれて来るもので、描こうと思って描けるものではなく自然にそうなって行くのを面白く感じ取っています。
たかが丑の図されど丑の図で、丑の心に成り切ってこその「丑図」となります。絵が上手か下手かではなく、如何に丑に成り切って描いたかが問われます。何度描いても牛さんは「もう!」「もう!」と声を上げます。
この「もう」は絵に不満なのでしょうか? それとももっともっとの「もう」なのでしょうか? どちらにしてももうこれまでに600枚ほど描いて来たのでもうこのへんで終わりにしたいと思います。友峰和尚より
第2721話
明日から再び北陸地方は大雪になるとか、この時期はいつ雪模様になっても不思議ではなく驚きはしませんが、一刻も早い春の訪れを心待ちしています。最近は室内に籠っての生活が続いていますが、やはり運動不足が否めません。その運動不足を補うため少しでも外出したいと思うのですが、ついつい出不精になるのは自分だけでしょうか?
高齢者にとっては、この度の新型コロナウイルスが日々の健康管理の明暗を分けているような気がします。外出自粛要請が発出されている今日、たまたま買い物に出掛け感染した事例などを見聞きしますと俄然外出も億劫になりがちですが、家の中でじっとしていると精神面でも健康面でもダメージを受けてしまいます。自主的に適度な運動を励行する高齢者と、徹底して自室に引きこもり運動不足になる高齢者とに分かれてしまい、高齢者の健康を維持管理するための今後のアドバイスが必要になって来ていると感じます。
「互助」が今年の流行語になりそうですが、なかなか進まない互助の生活環境づくりに於いて日本古来の伝統的助け合い精神がいま求められているようです。友峰和尚より
第2720話
寳勝寺 本堂裏庭の残雪
立春を目前にして寒の戻りで明日から急激に寒くなり再び雪模様との予報で、今日はさっそくに融雪パイプの設置をしました。本堂後ろ側に落下した屋根雪も連日の融雪作業でだいぶ少なくなり、このところの気温上昇も手伝ってどうやら次の降雪に間に合ったようです。
大部分は 次の降雪までに融かすことが出来ました
とにかく北陸地方はまだまだ油断は出来ず、3月に大雪になったことも過去には何度かあります。新潟県をはじめ東北・北海道の大雪から比べれば少々の雪の苦労は仕方の無いことです。
明日からの降雪に備え 再び融雪パイプをスタンバイ
まんべんなく水が出ることを 確認中
大雪の備えも大切ですが、最近では新型コロナウイルス感染も拡大傾向に有りますから更に注意が必要のように思います。今ではマスクも外出するときは2枚重ねて着用していますし、アルコール消毒も徹底しています。特にマーケットで買い物をしたときなどは品物を含め念入りに消毒に気を使っています。
個人一人一人が感染予防に気配りをすれば、必ず収束に向かうことと思うものです。今いちど感染予防にお互いに集中して参りましょう!友峰和尚より
第2719話
日中気温がいっきに14℃まで上がり早春の空気を感じる一日となりましたが皆様お元気にお過ごしでしょうか? 今日も室内は沢山の色とりどりの花に囲まれ、ほのかな香りが漂い幸せ空間に包まれました! お花っていいですね!
「ハナノナ」で お花の名前を検索中
それにしましても最近では花の種類が実に多いことに驚きます。一輪一輪の花の名前が分かると良いのですが、、と思っていたところ、先日アルバイトの学生さんが和尚の携帯に「ハナノナ」というアプリをインストールしてくれたのを思い出し、さっそく花に携帯をかざしたところ見事に名前を教えてくれました!
ビックリ!人工知能を利用したアプリとのこと、本当に便利な社会になったものですね。千葉工業大学ステアラボ(人工知能・ソフトウエア技術研究センター)が開発したものだそうですので、皆様も是非お試しください。
日進月歩の現代社会ながら和尚は現在もアナログ世界、本日もご依頼のあった色紙描きはすべて手書きです。今後は人工知能を使った書道ロボットが現れるかも知れませんね。人工知能ロボットを使って有名な画家や彫刻家の作品がそっくりに再現されて、どちらが本物か見分けがつかない状況がきっと出てくることと思います。
今日も引き続き 色紙製作に専心しました
さてアナログ世界の和尚ですがやはり人間の持つ神秘的霊力と五感を十分に生かして頑張って参りましょう!人生まだまだこれからです!負けてたまるか!! 友峰和尚より
第2718話
今日25日は初天神の縁日。天神様として信仰される菅原道真公(すがわらのみちざね、845~903)は、誕生日が旧暦の6月25日で命日が旧暦の2月25日である事から毎月25日が縁日となっています。
和尚が京都に在住していた学生時代には、毎年1月25日の初天神には京都市上京区の北野天満宮によくお参りに行き、露店での買い物を楽しんだものでした。京都に並んで福岡県太宰府の太宰府天満宮は全国天満宮の総本社とされています。加賀藩祖 前田利家公も菅原道真公を深く信仰し、家紋に梅鉢紋を使用しています。
孫達からのメッセージカード
本日は和尚の誕生日ですが、菅原道真公の初縁日でもあり、「25」という数字を和尚はラッキーナンバーとしています。多くの方々からお祝いの言葉とお花を頂き御礼の申しようも有りませんが、更なる向上心を持って少しでも皆様のお役に立てるよう精進して参りたく思います。
今日は素敵な花々に包まれ幸せな気持ちの一日を過ごすことが出来ました事に感謝申し上げます。ありがとうございました。友峰和尚より
第2717話
令和3年元旦 大安禅寺枯木堂の御真前にて
大安禅寺の多くの神仏にお供えされた鏡餅、1月20日が鏡開きで無病息災を祈願し家族で善哉にして食べるのですが、今年は寳勝寺に持参しお客様にお出ししました。
寳勝寺檀信徒 北條直敬様とともに
そもそも「善哉(ぜんざい)」の由来ですが諸説あり、10月の「神無月」に対し島根県出雲大社では「神在月(かみありつき)」と称して神前に供えられたお餅を10月31日に「神在餅(じんざいもち)」として小豆と一緒に煮て振舞われたところから、「神在(じんざい)」が転化して「ぜんざい」となったとあります。また「善哉」は仏教用語で、仏が弟子を褒める時に使う言葉で「よきかな」という意味です。あまりにも美味しい食べ物故に、「美味しい」という意味で「善哉」となったと有ります。
いつもお手伝い下さっている高倉様ご夫妻とともに
午前中にはお檀家の北條直敬様、午後からは高倉様ご夫妻そしてふれあいパーク霊苑スタッフの皆様が御誕生日の花束をプレゼントして下さり、和合茶礼をしました。
ふれあいパーク霊苑スタッフの皆様から 誕生祝の花束を頂きました
多事多難な状況の中に有って日々お仕事に従事されている皆様に「善哉!善哉!」 よきかな!よきかな!の感謝の気持ちを込めて、善哉の御利益があることを心より念じています。友峰和尚より
第2716話
朝方の気温も緩み残雪が見る見る融けていくものの、春の到来を期待するにはまだまだ先の話ながら、それでも境内の木々や草木は新芽が吹き始めているようです。土曜日だというのに人影もまばらで、例年の寺町界隈の雰囲気とはずいぶん異なった感じを受けたものです。ウイルス感染拡大のニュースを耳にしながら外出自粛生活が続いています。少林寺お檀家の桑島様が一冊の本を携え来寺下さいましたが、実に禅問答のような興味深い内容で和尚にプレゼントして下さいました。
見出しの通り世界の名門オックスフォード大学とケンブリッジ大学の入試問題で、「考えさせられる入試問題」と有るように、最初の問題が「あなたは自分を利口だと思いますか?」との質問です。この世のすべての事柄に於いて、その価値の是非を問われる現代社会に在っては実に素朴な質問だと思うものですが、ここでの質問は学問の最高峰を目指す受験生に向かって投げかけられています。皆様ならどのように答えられますか?
人間性の本質に迫るこの質問、言い換えれば「人間の知恵はいったい何に使うべきか!」「どう生かされるべきか!」を学問の本分と捉えるところに質問の視点があるように思うものです。この答えは人さまざまだと思いますが、少なからず人類の平和と幸せの為に学問は生かされてほしいと願うばかりです。
少林寺檀信徒 桑島様とともに
「この広い宇宙に星が幾つあるか答えて見よ。」、これも禅問答です。皆様お分かりでしょうか? 「生まれ子の 次第次第に知恵付きて 仏に遠くなるぞ悲しき」南無観世音菩薩 友峰和尚より
第2715話
素敵なバースデーカードを頂きました
ハッピバースデーカードが昨日東京の知人より届きましたが、メッセージがメロディと共に添えられ「たくさんの幸せが届きますように」と有りました。和尚感激しましたよ!
先日、孫の永峰が「じいじもお誕生会するの?」ってお父さんに聞いたそうですから73歳にもなって今更という感じもしますが、それでも嬉しいものです。妻はじめ息子夫婦そして孫達から色々なプレゼントを貰いましたが、孫のプレゼントは今話題のアイドルグループ「ニジュウ」の歌のダンスを披露してくれ、本当に心が和みました。
孫たちが ダンスを披露してくれました
孫たちの戯れ
久しぶりの自坊での団欒でしたが、孫達の動きの一挙手一投足にはなんとも癒されます。22日が母、そして23日が父・先代住職の月命日ですが、それを知ってか知らでか孫達が小さな手を合わせ拝んでいる姿には驚きました。人生100年の到来も真実味を帯びてきましたが、やはり孫達の成長を思うと長生きしたくなるものです。
曾祖父母の仏壇にお参り
さて石川県にお住まいのサンリス会・方山様より、二つ目の御手製「和尚の顔のゴム版ハンコ」をご送付いただきました。本当によく似ているものだと感心するばかりです。色々な通信物に使用していきたいと願っています。
まもなく73回目の誕生日を迎えるわけですが、心から今は亡き両親に感謝の真を捧げたいと思います。せっかく頂いた健康な体ですから、希望として100歳まで人様の幸せを願いつつ大切に使って参りたく思うものです。皆様!ありがとうございます!お陰様です!そしてご苦労様です。友峰和尚より
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