9月, 2020年

第2601話

2020-09-30

「 月清し 千古の秋 」

9月も今日でおしまい、明日から10月「神無月(かんなづき)」に入りますが、明日は「中秋の名月」。心配される天気ですが、どうやら北陸地方は夕刻には晴れとなるそうです。満月を迎えるのは2日ですから、今から期待して当日夕空を見上げたいと思います。

最近ではスマートフォンで星空を見れるアプリがありますから、皆様も是非インストールして夜空を見ては如何でしょうか? 普段は夜空を真剣に眺めることなど有りませんから、コロナウイルス禍の中で星を観察するのもストレス解消に繋がるかも知れませんね。

秋の星空

いろんな星座の名前を耳にすることはあっても一体どの星がそれなのかさっぱり分からなかったのですが、星座アプリを使えば一目瞭然で驚きました! 大空を見つめているだけでも気分が良いものです。さて本日も法務遂行に集中した一日でした。疲れを癒すためにも明日は名月を愛でたいと楽しみにしています。友峰和尚より

第2600話

2020-09-29

野町・少林寺にて、水道管の漏水箇所を調査中

地中の水音を調査しています

新型コロナウイルス感染が収束する気配もなく緊張感が続いたままの日々の生活ながら、それでも以前よりは感染防止の為にどのように対処すれば良いかの情報も増え、それを理解しながら過ごす毎日となっています。いずれにしても油断は大敵で今しばらくは辛抱が必要のようです。

朝一番にお檀家様の月参りに行きましたが、その際、ご当主との会話の中で「和尚さんは働きすぎですよ!」と言われ、「ごもっともごもっとも」と合点するばかりでした。

㈱豊蔵組の香林課長と社員の方々

73歳の年齢でどのくらいの仕事量がこなせるか知る由もないのですが、ひとつだけ言えることは「一期一会の人生を悔いなく日々を全うしていきたい」という信念と、住職としての責務をどこまで果たせるかが課題となっているようです。

数か所に穴を開け、漏水箇所を調べることになりました

さて野町・少林寺の漏水修理工事のため現場視察に行きましたが、人間の血管もしかりでどうやら老化現象に対応するにはもはや新しい物と交換するしかないと悟った一日となったようです。クワバラ!クワバラ!友峰和尚より

第2599話

2020-09-28

玄関にて 白萩と沙羅双樹

秋晴れの良いお天気に恵まれた一日となりました。秋のお彼岸会を過ぎて急激に気温が下がり、今では半袖シャツでは肌寒さを感じます。気候的には実に気分爽快で自然に体の動きも良くなるものです。

霊苑でのご供養を修業致しました

秋の花の季節 スタッフが丁寧に剪定しています

清々しい秋の 庭園の風景

まもなく10月を迎え再び観光シーズンに入りますが、GOTO東京トラベルキャンペーンも開始され金沢市内も先日の4連休のように観光客の混雑が予想されます。

桂岩寺ご住職とともに

寳勝寺も和尚が就任した9年前は訪れる人もなく閑静な寺でしたが、現在では霊苑の参詣者はじめ寺カフェのお客様また朝夕には子供達の通学路になるなど、多くの方が境内を利用されています。

防犯カメラの取付工事が行われました

現在は金沢市内4か寺の兼務住職をしている関係で留守を余儀なくされる寺院も生じており、この度、遠隔操作できる監視カメラを設置しました。最近のカメラは実に便利で、スマートフォンを通してどこに居ても24時間体制で境内を監視できるため、火災や防犯に役立つものと期待しています。さて、次第に法務が多忙になって来ました。「坊主はお経!!」と読経三昧の日々が続きますが、頑張って参りましょう!友峰和尚より

第2598話

2020-09-27

内孫芭月の七歳を祝う「七五三お祝い」の髪結いシーンと綺麗に着飾った写真が妻から送信されてきました。今日の夕刻には家族皆でお祝いをするとの事でしたが、和尚は金沢にて残念ながら同席できず、お祝いのメッセージを送信しました。

人生の中で「冠・婚・葬・祭」の4つの催事が大変重要ですが、「冠」の前にも子供の成長を願う多くのお祝い事があります。昔は子供が無事に成長すること自体が極めて難しく、江戸時代の寺院の過去帳を見ても多くの子供たちが早逝している事実があります。その理由として栄養不足や薬の不備など色々あげられると思いますが、それだけに子供は親にとってかけがえのない宝物でもあり大切に育てられました。近年では祝い事も簡素化傾向にありますが、「七五三」のお祝いは子供にとっても大変思い出に残る祝事だと思いつつ孫の無事成長を願いました。

三界萬霊塔並びに歴世塔、檀信徒永代墓のご真前にて

さて、秋季彼岸会も先般終えていますが、本日はご依頼のあったお檀家様の墓前供養に臨みました。秋風が苑内を吹き抜け、言葉には言い表せないほどの法悦を感じながらのご供養となりました。

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 集合墓「宙」の御前にて

「大いなるものに抱かれあることを今朝吹く風の涼しさに知る」故・山田無文老大師の御詠が心に染みる一日となりました。友峰和尚より

ご供養修業後、酔芙蓉の前にて

第2597話

2020-09-26

法要開始を告げる鐘 / 金沢市野町・少林寺にて

日本相撲協会主催九月場所で新入幕の前頭14枚目「翔猿(とびさる)」が目覚ましい活躍を見せています。コロナウイルス禍の中で横綱不在の盛り上がりの欠ける大相撲ですが、翔猿の登場で俄然「新入幕優勝」か?という大番狂わせを期待させる展開となっているようです。それにしても「翔猿」という四股名も実に面白く、逆に読むと「さるとび」ですからまるで「猿飛佐助」を彷彿とさせ、事実、土俵上でも右に左にまるで忍者のような戦いぶりを見せており大いに今後の活躍を期待しています。

少林寺本尊 釈迦如来坐像

お檀家様の 年忌法要が修業されました

さて、午前中には野町・少林寺に於いてお檀家様の年忌法要を修業しましたが、故人とは生前深く親交していただけに懐かしく偲ばれました。

近年、お寺の本堂を使用してのご法事が増えてきましたが、住職としては望むところで「荘厳の浄土」とも言われるように、歴史ある立派な本堂を大いに活用して頂きたいと思います。

秋涼の中、法要後には墓前供養を致しました

終了後 ご親族の皆様との懇親のひととき

午後からは雨模様の天気となり、境内はいっそう秋が深まっていくような風情で何処となく感傷的にもなるものです。「雨滴声(うてきせい)」なる禅語がありますが、雨だれの音が心地よく聞こえるのは年忌法要を無事に終えた安堵感なのかも知れません。

皆様とともに / 本日は誠におつかれさまでございました

まもなく10月、健康の秋を迎えますが、法要の際には近くの学校から「運動会」での応援をする賑やかな声が木霊していました。友峰和尚より

少林寺先代住職 河野秀一氏とともに

第2596話

2020-09-25

朝夕随分涼しくなりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 寝起きの時など今がコロナウイルス禍にあることを忘れてしまいそうです。テレビやスマホがなければウイルスなど知る由もないほど静かで穏やかな朝を迎えます。ひとたびスイッチを入れた途端に現実に戻され、まだまだ油断は出来ない状況に緊張感を覚えます。時々マスクの着用を忘れて外出しそうになり、慌てて取りに戻るのが日課となっています。

北陸朝日放送㈱顧問の古田様が来寺下さいました

㈱JTBの福井様 と 北陸朝日放送㈱東京支社の畑中様とともに

明日は少林寺にてお檀家様の年忌法要が営まれる予定になっており、その準備に行きましたが、これまでの暑さから解放され堂内はひんやりとして静寂な佇まいの中にありました。お寺の空間は本当に別世界でもっともっと多くの方々に利用して頂きたいと思うもので、そろそろ少林寺を会場に坐禅会を再開したいと願っています。

今年も残すところあと約3か月あまり、「健康の秋!スポーツの秋!」健康管理を徹底しながら身体作りにも力を入れていきたいと日々のトレーニングにも精を出している今日この頃です。友峰和尚より

第2595話

2020-09-24

大安禅寺庫裡前庭 の 彼岸花

見事な彼岸花が一輪、大安禅寺の庫裡前庭に咲いていました。彼岸花も色々な種類があり一般的には紅色を想像しますが、白の彼岸花も美しいものです。ちょうど秋分のお彼岸頃に田んぼの畔一面に咲くところから「彼岸花」と言われていますが、別名「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」とも言います。子供の頃には彼岸花を折って首飾りにして遊んだ記憶が蘇ってきます。

金沢市野町 少林寺にて

本日は金沢への移動日となり、さっそく午後より野町・少林寺の水道漏水点検のため高倉氏並びに㈱豊蔵組・江川部長、香林課長と共に現場視察をし、水道管の修復工事をお願いしました。

寳勝寺にて 少林寺水道管修復の打ち合わせ

金沢兼務各寺院もかなり老朽化が進んでいる為、色々な個所が痛んで早急のメンテナンスが求められています。ちなみに「漏水」は「老衰」でもあり、水道管もかなり年期の入った古いものが使用されており今後は徹底した水道配管の工事が急がれます。水が来ないほど不自由な生活はありませんね。本日は高倉様、江川様、香林様には御多忙の中、馳せ参じて頂きましたこと本当に有難う御座いました。友峰和尚より

第2594話

2020-09-23

彼岸明けの大安禅寺は実に穏やかな朝を迎える事が出来ました。修復保存工事の進む本堂では、朝早くより境内一帯に機械の騒音が響き渡っていました。

土手刈りの作業中 / 大安禅寺花しょうぶ園にて

自坊に戻ればやらねばならない外作務が山程あり、限られた時間での作業に優先順を付けて取り掛かったものの、急激な重労働に身体も悲鳴を上げてしまいます。これまで外回りの整備は檀信徒の世話方さんにお願いしていましたが、高齢化と共にリタイアを余儀なくされ、現在は副住職頼りとなっています。

秋の外仕事は主に土手の刈込や境内掃除ですが、かなりの力を要する仕事だけに大変です。来年はコロナウイルス感染も収束して6月恒例の「花しょうぶ祭」を開催したいと念じて止みません。4連休は全国の観光地が家族連れで大変な賑わいを見せたとか、やはり人々にとって家族旅行ほど楽しいものは有りませんね。自粛生活が半年も続いたのですから、無理からぬ話です。今後も油断しないように、お互い感染防止に留意して「GOTOトラベルキャンペーン」が経済効果に役立つことを願うものです。

さて、本日は花菖蒲園の土手刈りや通路の掃除をしましたが、身体を動かすことの大切さをしみじみ感じた一日となりました。友峰和尚より

第2593話

2020-09-22

令和2年度 大安禅寺 秋季彼岸会並びに放生会

秋分の日の今日、午前10時半より「大安禅寺秋季彼岸会並びに放生会」が厳修されました。これ以上爽やかな日和はこれまで無かったと思うほど、暑くも無し寒くも無し、真に以って彼岸の意味で有る「中道」を思わせる気候の中での今年最後の行事となりました。

臨済宗妙心寺派無相教会花園流御詠歌 奉納

卑山花園流ご詠歌女性部の詠唱は日頃の練習成果が如実に表れ、コロナウイルス感染予防のため全ての窓を開放した中、境内一帯を清めるかのように美しい声が隅々にまで浸透していました。

放生会も引き続き修業され、檀信徒一同それぞれが本尊前にお祀りされた桶の中で泳ぐ鯉に甘露の水を注ぎ、慈悲の行を行いました。法要終了後には、今年一年間無事に全ての年中行事を終える事が出来、檀信徒皆様のご協力に対し謝意を述べました。コロナウイルス禍に有って、本当に心から感謝したものです。

桶の中で泳ぐ鯉に甘露の水を注ぎ、慈悲の行を行っている様子

法要終了後、住職法話

金沢各寺院の彼岸会諷経も、戻り次第修業したいと思っています。オンライン法要が全国的に主流となる中、今後の法要の進め方にも工夫が求められ、寳勝寺でもホームページを有効に利用して常にオンラインでお参り出来るシステムを導入したいと考えています。「窮して変じ 変じて通ず」の禅語の実践が仏法興隆のキーワードとなるよう、布教活動に集中して参りたいと念じています。友峰和尚より

法要前 藤田通麿総代様とともに / 愈好亭にて

第2592話

2020-09-21

秋の光 / 寳勝寺中庭にて

明日午前10時半より「大安禅寺秋季彼岸会並びに放生会(ほうじょうえ)」が厳修されます。今年は全国各寺院の年中行事がコロナウイルス禍の為、中止を余儀なくされるところが多く見受けられますが、卑山ではソーシャルディスタンスと消毒・マスク着用をお願いし、無事に遂行して参りました。明日の彼岸会が今年最後の行事となり、本日はその準備のため自坊に戻りました。

サクラタデ

ふじばかま

幸いなことに福井県はウイルス感染者がここ1週間近く発生しておらず、安堵しています。放生会は「生き物を野に放し、万物の生命をいつくしみ、殺生戒に基づき慈悲の行を実践する法要」で、参詣者が魚を入れた桶に水を注ぎ、ご供養後には魚を池に放す行事です。

少林寺檀信徒 桑島様とともに

さて、少しずつですがウイルス感染予防に対する心構えも浸透して参りました。明日の彼岸会放生会にはどうかご参詣くださいますよう心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

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