2月, 2020年

第2386話

2020-02-29

須貝総代様ご夫妻とともに

「2月は逃げる」の言葉通りアッという間に1ヶ月が過ぎ去り、明日からは3月「弥生月」に入りますが、本日は午前中に卑山総代の須貝様御夫妻が来寺され、伊豆の名物「かどやのわさび」と見事な椎茸をお土産に頂きました。

丸々とした椎茸と新鮮なわさびを頂き 御真前にお供え致しました

和尚は現在も徹底した食事療法を続けており、特に糖質制限を始めて約9ヶ月になります。毎日の食事には野菜を中心として、看護師さんから指導された魚介類も食しています。お刺身と言えば「わさび」が付き物ですが、やはり「本わさび」はお魚の旨みを一層引き立たせるものです。また「かどやの生わさび丼」が特に有名で、わさびと鰹節に熱々のご飯だけながら絶妙な味だったとのことでした。椎茸も実に見事で、まるでマツタケと間違うほどでした。ご旅行中のお話など楽しい時間を過す事が出来、本当に有り難うございました。

さて、午後からは昨日に引き続き墨蹟制作に専念しました。墨の香りが堂内に広がり、気持ちの安らぐひとときでした。明日も引き続き墨蹟制作をしたいと思います。友峰和尚より

「桜花無尽蔵」

本日も午後から 墨蹟制作に専心しました

「紅葉 秋風に舞う」

「 水月 」 「 無事 」

第2385話

2020-02-28

本当に時間が止まったかのような寺町界隈ですが、観光客の姿がめっきり少なくなって来ました。昨年の今頃はフランス・サンリス市での「アートサクレ芸術祭」に招待禅僧として参加する為、その準備に追われていたことを懐かしく思い出していました。現在はコロナウイルス感染拡散防止のため寺カフェを休業しており、その間を利用して前々より依頼されていた墨蹟制作を始めました。

静まり返る本堂にて 墨蹟制作を行いました

「 福寿 」

久しぶりの墨蹟制作でしたが、このところゆっくりと休息できたので尚更気合の入った書となったようです。今年の春には少林寺本堂で「アートサクレ芸術祭」に展示した作品を披露しようと計画していましたが、この度の感染拡大の影響で今秋に延期することにしました。

「 月清し 千古の秋 」 大安渓仙 書

「無常」の世の動きながら、「無常」なるがゆえに日々の精進努力が試されます。「艱難、汝を玉にす」や「窮して変じ 変じて通づ」、「禍を転じて福となす」など、古来より幾多の困難を乗り越えて来た先人の言葉を座右の銘として頑張って参りましょう! 友峰和尚より

第2384話

2020-02-27

イベリスが咲き始めました

スノータイヤをぼちぼち外そうかと思っていた矢先に、今日は思わぬ雪模様となりました。先日、寳勝寺境内の融雪パイプを片付けていた際に霊苑工事中の職人さんから「和尚、明日は大雪になるよ!」との冗談めいた御忠告。今年はまったく降雪も無く暖かい日が続いたので、まだ2月ということをすっかり忘れていました。

北條淳子様から頂いたチューリップ 順調に発芽しています

早朝に降った雪もひとたび太陽が出れば見る見るうちに融けていきますが、しかしながら北陸地方にとってはまだまだ雪の季節。本格的な暖かい春の到来はいま少し先のようです。春よ来い、早く来い。歩き始めたみいちゃんが、赤い鼻緒のじょじょ履いて、おんもへ出たいと待っている。いい歌ですね~、早く春が来るといいですね! 友峰和尚より

「日々是好日」 渓仙 書

第2383話

2020-02-26

宝勝寺ふれあいパーク霊苑第2期工事が今日も順調に進められています。多くの墳墓には美しく可憐な御花が飾られ故人の御霊を偲んでいます。まもなく地元の各テレビ局で新しい広報映像が放映される予定ですが、人々の価値観が多様となった現代に於いて、墳墓は重要な「心の形」となっています。

「墓じまい」や「直葬」の進む今日、新型肺炎拡散の問題は、いずれは死に直面する人間の「尊厳なる霊魂」への警鐘なのかも知れません。故人の人徳や生き様を讃え偲ぶことこそ大切ではないでしょうか。この度テレビで広報される映像には、多くの皆様に父母の恩・祖先の恩を大切にして欲しいとの願いが込められています。心は形に寄り添い、形は人間の心に安らぎを与えてくれます。今日も「未来の住処」の工事が、職人の手によって真心を込めて進められています。友峰和尚より

第2382話

2020-02-25

全国に広がりを見せている新型肺炎ですが、今月29日に滋賀県彦根市・龍潭寺様を会場に開催予定されていた「滋賀北陸教区花園会役員研修会」を中止としました。教区にとって大事な研修会ですが、今日も新たに長野県で感染者が発生し、もはや全国に拡散するのは時間の問題だと思います。しばらくは県外への外出を控えたほうが良いのかも知れません。

新型コロナウイルス感染対策として、先ずは自分を感染から守る事がひいては家族や他人を守る事になります。感染防止のための色々な情報が伝えられてきますが、現在は極力外出を控え、消毒を徹底することしか方法がないように思います。卑山寺カフェも大事を取って休業していますが、まるで市民生活の動きが止まったような雰囲気の毎日となっています。大休息の後に大活動有り! 今は大いに休息して健康管理を徹底したいと思うものです。友峰和尚より

第2381話

2020-02-24

三連休の最終日、寺カフェは新型肺炎コロナウイルスの影響も有って臨時休業し、大変良いお天気のもと融雪パイプの後片付けと中庭の掃除をしました。今年は降雪対策として早めに融雪パイプを設置しましたが、ほとんど雪も降らず大助かりでした。

今冬の役目を終え 融雪パイプの片付け 

霊苑にて 第2期工事が進んでいます

ふれあいパーク霊苑第2期工事も雪のない状況で現在順調に進められています。中庭にも2月下旬にわずかに降った雪が残っていましたが、本日は杉苔が新芽を吹き出すのに合わせ竹箒を使っての掃除となりました。

春光の中 中庭の掃除

所々 雪が残っています

外掃除をしつつ、新型コロナウイルス関連のニュースを気に留めながらの作業となり、例年の外掃除とはちょっと趣を異にしたものです。近年の地球温暖化現象による大気汚染問題と今回の新型コロナウイルス肺炎拡散問題との因果関係を危惧してやみません。言うまでも無く、その解決方法は一に掃除、二に掃除、三四掃除、五に掃除!だと思います。友峰和尚より

 

 

第2380話

2020-02-23

今朝の宝勝寺 山門にて

天皇陛下が本日60歳還暦の御誕生日をお迎えになられ、記者会見では「まだ60歳」とのお言葉に対し本当に心から御祝いを申し上げました。朝一番には門前に国旗を掲揚し祝意を表しましたが、この時期としては厳しい冷え込みとなり、そのことがかえって清々しさを覚えたものでした。天皇陛下のお言葉をお借りして和尚も「まだ70歳」と気持ちを新たに頑張っていこうと思います。

春のお花 きんぎょそうをお供え致しました

そんななか、東京都にお住まいのお檀家・額様より「金魚草」が届きました。さっそくに開封して御本尊にお供えしましたが、堂内がいっぺんに華やいだ雰囲気になりました。毎年お送り頂いている「金魚草」ですが、色とりどりのふわふわした花弁がとても可愛らしく仄かに甘い香りを届けてくれます。連日伝えられる新型コロナウイルス感染拡散のニュースですが、金魚草が不安感を払拭してくれた嬉しい贈り物となったようです。友峰和尚より

昨年師走 額様の御家にて

 

 

第2379話

2020-02-22

令和2年 2月度 木曜坐禅会

去る2月20日に月例の木曜坐禅会が開催されたものの、現在拡散中の新型肺炎コロナウイルスの影響からか参加者は1名。されどこんな有事の時こその瞑想修行で大変有意義な時間を過すことが出来たものでした。

昨日の夕刻には臨時ニュースで石川県職員の方が感染されたと報道され、もう時間の問題と思っていただけに「ついに」の感が有りました。金沢市内には有名観光地が多い為、国内外からの観光客も多く大変心配されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の問題は最早全国的な状況になって来ているようです。

本日の宝勝寺 玄関にて

三連休初日の今日、普段は玄関のみ設置しているアルコール消毒液ですが、万全を期して喫茶室とトイレ、手洗い場にも備え付け、さらに注意喚起を促す張り紙を出しました。いまだにその正体がはっきりしないだけに不安は募りますが、じっとしていてもいけません。「窮して変じ 変じて通ず」で、頑張って参りましょう。友峰和尚より

柊南天の花が咲き始めました

第2378話

2020-02-21

晴天のもと 紅梅が次々開花

一進一退の和尚の膝関節炎、本日も午前中に川北整形外科医院を訪ね治療してもらいましたが、お薬手帳を見て驚きました! ここ数年間はずっと腰痛と膝関節炎で通院していた為、処方箋には痛み止めの薬と注射の受診記録で満杯でした。お薬も長期間の常用は危険と知りつつも、ついつい依存してしまいます。今度こそ!今度こそ!と思いつつ、少し良くなると無理をしてしまうため元の木阿弥です。学生さんなら皆勤賞を頂けるほど真面目に通院していますが、早く治癒することを願っています。

姫水仙 すくすくと育っています

㈱ココ・プランニング 中本大資社長との打ち合わせ

さて、治療を終えて寺に戻ると㈱ココ・プランニングの中本大資社長が来られており、さっそく今後の霊苑広報等について懇談しました。ふれあいパーク霊苑第2期工事も順調に進んでおり、地元の方々にもずいぶんと浸透して来たように思います。春の到来とともに、四季折々の花咲く霊苑を目指していきたいと思っています。友峰和尚より

福邦銀行の舟橋くんとともに

 

第2377話

2020-02-20

イノシシが侵入し 畝が荒らされた跡

大安禅寺の花菖蒲園にイノシシが侵入して、花菖蒲の株をことごとく掘り返し甚大な被害が出ています。周囲にはもちろん頑丈な柵が設けられているのですが、今年のイノシシは雪が降らなかったせいで例年より大きく育ち、その破壊力も増大して柵の下を掘り起こし園内に侵入したようです。今年の花菖蒲祭開催が危ぶまれる中、本日は卑山御用達の庭師・末政幸憲氏と斎藤満氏とともに作庭の打ち合わせをしました。近年、花菖蒲園内の草引きなど管理をお願いしている方々が高齢化したため、その人材確保も難しく、思い切って枯山水石庭を作る事にしました。もちろん花菖蒲は残し、禅寺の庭として風格のある枯淡な雰囲気の庭づくりを目指すつもりです。

本当に「一難去ってまた一難」といったところですが自然界の生き物と対抗しても仕方のないことで、先日にはイノシシ対策として「イノ用心」なる優れものの器具を御寄進下さる事となり大いに期待している所です。可愛いウリ坊を見ていると、人間も共存して行く道を模索する必要が有るようです。友峰和尚より

 

 

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