7月, 2017年

第1434話

2017-07-22

目が覚めた時点で室内気温が30℃ですからもう諦めの心境でした。朝一番に小松在住のお檀家様の月参りに出掛けましたが、昨日取材して下さった本堂修復と霊苑竣工の記事が地元新聞に大きく掲載されていると聞き、大変嬉しく思いました。取材下さった北陸中日新聞の中平記者は現在「終活」について特集記事を組んでおられるとの事、和尚自身もまさしく終活状態にあり、一挙手一投足が人生の締めくくりと感じながら日々を過ごしています。

少子高齢化の進むなかで、近年急速にクローズアップされているのが「終活」です。「没後離婚」とか「没いち」などという新語まで飛び出す始末。どうやら黄泉の国のことも自分で準備する時代に入っているものと実感します。午前中には新聞の記事掲載を見て多くの方が見学に来て下さったようですが、愈々明日から現地説明会が開催されます。本日は「終活」の記事として寳勝寺霊苑を取り上げて頂きました事、中平記者には深く御礼申し上げます。そして石川テレビ放送様には素晴らしい映像取材をして頂き、心から感謝申し上げます。ディレクターには「しいのき迎賓館墨蹟禅画展」でも大変お世話になりましたが、久しぶりにお会い出来、本当に嬉しく思いました。この度はニュースにして頂き、誠に有り難うございました。

さて、構想から約五年、この度竣工成った「ふれあいパーク霊苑」、金沢市民の皆様に大いにご縁を頂きたいと切に願っています。明日は朝一番に寳勝寺檀信徒祖霊の総供養を申し上げたいと思っています。今日までお守り頂き感謝申し上げます。友峰和尚より

 

第1433話

2017-07-21

地元報道機関の方々が取材に来てくださいました

もう「なんも言えね!」連日の猛暑には閉口してしまいますが、本日は報道機関への「本堂保存修復工事並びに代々墓改葬工事完了」と「宝勝寺ふれあいパーク霊苑竣工」に関する会見の為、早朝より境内をお掃除してお待ちしていましたら、地元のテレビ局並びに新聞社の方が来て下さり本当に嬉しく思いました。少しでも和尚の気持ちが金沢市民の皆様に伝わって理解して下さる事を願うばかりです。

寺内に引き続き、霊苑にて。 本日は暑い中を御取材頂き、誠にありがとうございました。

霊苑スタッフが合祀墓の説明をしているところ

テレビ局カメラマンによる撮影

緑の園の 小さなお墓

昨晩は今月の木曜坐禅会が催行されましたが、急遽霊苑管理事務所のスタッフも参加くださり、ご縁の不思議さを感じたものでした。スタッフの皆さんは7月23日からの「ふれあいパーク霊苑・新規募集」が始まる為その準備に追われており、忙しい最中の坐禅会参加となりました。集中力が増したかどうかは分かりませんが、霊苑竣工を前にしてスタッフ全員の気持ちがひとつになった事だけは確かなようです。

平成29年 七月度 木曜坐禅会

霊苑管理事務所スタッフの皆様

白隠禅師坐禅和讃 唱和

坐禅後の茶礼にて 坐禅会会員の皆様と

霊苑では今日も仕上げの植栽が行われていましたが、どうやら23日には完全な形でのお披露目が出来そうです。ブログをご覧の皆様にはこの一年間、「ふれあいパーク霊苑工事」の話題ばかりで申し訳なかったのですが、和尚にとって大変充実した一年だったように思います。

本日、和エリアの植栽がほぼ終了

太陽にキラキラ輝く樹木墓

早朝、合祀墓のガラス窓「想」に、朝陽が差し込みます・・・

まるで夢のように美しい景色が境内全体に広がっています。愈々東京個展開催実現に向けての想いが再び湧いて来た今日この頃です。友峰和尚より

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 まもなく23日より開苑です

第1432話

2017-07-20

ふれあいパーク霊苑管理事務所 川面氏とともに、境内の掃除をしました

「坐禅せば 四条五条の橋の上 行き来の人を 深山木と見て」京都大徳寺開山・大燈国師の御歌ですが、今日はその坐禅会の日。坐禅とは何ですか?と聞かれれば「心が座る事だ」と答えます。では「心が座る」とはどういう事ですか?と問われれば、「なんにも思わぬ心」だと答えます。では「なんにも思わぬとはどういう心境ですか?」と問われれば、「あるがままの心」と答えます。ウム~・・・、さてさて皆様、お分かりになりましたか? 一体、あるがままの心とはどのような心境なのか?「言葉では言い尽くせない深い安らぎ」とでも言いましょうか、どうか実地に体験して頂きたいものです。

竹葉が はらはらと 舞います

何事に於いても言えることですが「百聞は一体験」に如かずです。やってみなければどうにも答えようのない心境の世界ですから、頑張って坐禅にトライして頂きたいものです。勿論、冷たいビールをキュッと飲んでスカッと爽やかになるのもいい気分なのかも知れませんが、どっこい長続きせず一過性の爽やかさでは使い物になりませんね。坐禅は持続する深い安らぎを得るからこそ有り難し有り難し。

霊苑では、宮崎デザイナーによる和エリアの植栽が継続中

擬宝珠、蘭、富貴草の緑に包まれたお

日中友好の朝顔 発芽しています

さて、毎日猛暑日が続いていますが、昨日は和尚も思わず目がくらみ倒れそうになりました。間違いなく老人性熱中症です。家の中に居ても身体が怠くなるほどですから、皆様も十分に気を付けて頂きたいものです。友峰和尚より

第1431話

2017-07-19

午前中に金沢市観光協会の幹部職員の方が東京の大手旅行会社の方々と共に来寺され、これからの新しい観光ルートや商品開発を模索する為の打ち合わせを兼ね視察に来られました。先日は石川県観光連盟の方々でしたが、今回はそれに引き続いての協議となりました。いずれにしても新しい観光ルート設置のための努力が続けられているようです。

寺カフェが提携している「金沢美味クーポン」を利用して下さいました

寺カフェ 喫茶室内を視察されているようす

その後、霊苑へ御案内させて頂きました

初夏を過ぎ 花々が 一段と美しくなりました

「ふれあいパーク霊苑」オープンが目前に迫っており、昨日に引き続き午後からは地元の駐在所を訪ね、この23日に開催される霊苑完成見学会について詳しい内容や駐車場整理等の説明に行って来ました。身体が幾つ有っても足らないくらい積極的に行動していますが、開苑までの時間はあと4日間を残すのみです。地元報道関係各社にも取材依頼のファックスを送りましたが、近年急速に進む墓じまいの中での、新しい形の一人墓、夫婦墓、樹木葬、合葬墓、グループ墓など、切実な要望に応えていく為の期限付き墓(はか)だけに、是非取材を願いたいと思っています。ここ数日、霊苑の見学に来られる方が増えていますが、少なからず没後の心配は昔よりも深刻な社会状況に有るようです。さて元気を出して頑張って参りましょうか!「今やらねばいつ出来る 俺がやらねば誰がやる!」 霊苑に最初にお世話になるのはどうやら和尚のような気がする昨今です。友峰和尚より

第1430話

2017-07-18

本日も30℃を超える猛暑日となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 心から暑中のお見舞いを申し上げます。金沢に来て6年になりますが、これまで金沢市歴史建造物整備課の職員皆様のご指導を仰ぎながら寳勝寺本堂の全面修復保存工事を遂行して参りました。この度、卑山代々墓改葬工事完了を受け、かねてより山野之義市長様には日頃の御礼の御挨拶に参りたいと願っていましたが、本日は金沢市市議会議員 小林誠様のお導きで金沢市 市長室にて市長様とお会いし、日頃の御支援に対して心から御礼のご挨拶を申し上げました。

金沢市は歴史的建造物群の保存に極めて力を注いでおられ、和尚も大変嬉しく思っています。自坊の大安禅寺もそうですが、当時の名工と言われる職人の汗の結晶こそが建造物や絵画、飾り彫金など至るところに残されており、それらを後世に伝え遺す事が大切かと思います。幸いに寳勝寺は当時の遺構を良く残しており、文化財として大切な建物だと思います。本日は卑山須貝総代、㈱ココ・プランニング中本社長と共に市長様に御挨拶に行って参りました。

2017年7月15日 寳勝寺にて

実は先日、土曜日に、山野市長様が視察のため寳勝寺へお見えになり、驚きと共に大変感動したものでした。もちろん市長様には事前に御挨拶の連絡を申し上げておりましたが、突然の御来寺で職員もみなびっくりした様子でした。また小林議員様には色々と御指導を頂いておりますが、本日は誠に有り難うございました。厚く御礼申し上げます。

山野市長様、小林議員様とともに 金沢市市長室にて

言葉では言い尽くせないほど多くの方々の御協力と御法縁を得て、理想の寺院運営に近づいていきます。いったい仏法とはなんなのか! その答えとはあくまで「あるがまま」の日常生活の中に「真」を実践していく事だと和尚は思います。大いに祖先を奉じ、更に一歩前進の活路を見出していきたいものです。友峰和尚より

第1429話

2017-07-17

三連休最終日は「海の日」ということもあって良いお天気に恵まれ、寺カフェには親子連れの家族の方が多く来られました。子供達の声を聴くとやはり孫のことが思い出されます。今回は金沢での法務が長く続いているため、まだ大安禅寺には戻る事が出来ていません。昨日はお寺のお手伝いを頂いている高倉さんのお孫さんが息子さん夫婦と共に来てくれましたが、孫は本当に可愛いものです。さて本日も寺カフェに集中して台所方の手伝いに入りましたが、最近ではご近所の方も多く来られ、和尚がお話のお相手に入る事もしばしばで、実に有り難いことです。

寺カフェのお手伝いをしながら落慶法要御案内の宛名書きも同時に進めています。竣工成った「ふれあいパーク霊苑」の見学者もボチボチ来られ、どうやら今後も休む時間も無いような気配ですが、和尚の理想とする寺院本来の有り方に一歩一歩近づいている感じがしています。孫からお年寄りまでお寺に集まってゆっくりした時間を過ごし、そこには祈りあり、歓談有り、休息有りでお茶を飲みながらのひと時はきっと皆さんを元気にすることと思います。「人生とは今を大切に生きる事である」なんだかそんな気分に浸った「海の日」の一日となったようです。友峰和尚より

第1428話

2017-07-16

三連休の中日(なかび)の今日は、金沢市はお盆中とあって観光客と墓参の方で賑わいを見せていました。和尚は終日、卑山カフェのお手伝いに入りましたが、最近になって「御朱印」を求めるお客様が急増しています。ニュースなどでもよく取り上げられていますが、なかにはインターネットオークションに掛けられて何万円ものプレミアム値が付けられ、もはや御札の御利益も大したものになってきました。特に、「パワースポット」として若き世代から人気のある寺社仏閣は大変な事になっているとか! 仏様でもしらね~有り様ですね。以前は「寺ガール」とか「仏ガール」とか「歴女」などと言われていましたが、今では「御朱印女子」と言われているそうです。その共通点と言えば「女子」という事で、男性にはあまり縁のないニュースのようです。皆様も、観光でお出かけになる際には是非御朱印帳を持参くださいね。きっといいこと有りますよ。

山門入口から庫裡玄関に至るまで見事な庭園となっているので、お客様の多くが庭を背景に記念写真を撮っています。特に竹の林が素敵で、風にそよぐ葉っぱは十分に涼しさを感じさせてくれます。まさに「竹 葉葉 清風起こす」ですね。インスタグラムにアップされるお客様も増えて来たようですが、まもなくユーチューブ動画でお庭が紹介されるようになるかも知れませんよ。嗚呼! 忙中に一瞬の心の安らぎを感じさせてくれた、竹風でした。友峰和尚より

第1427話

2017-07-15

第十四代 宮崎寒雉様御寄進の半鐘を撞く 常松寺様

盂蘭盆会施餓鬼会が野町・少林寺で午前10時半より厳修されました。例年より多くの檀信徒方々が参詣され盛大な法要と成りましたが、今日も34℃を超える猛暑日となり、堂内では扇風機がフル回転するも焼け石に水といった感じでした。

約50名の檀信徒皆様が参拝されました

祖先供養の大切さを子供や孫達にも教え伝えていかねばなりませんが、近年の若者達の寺離れには歯止めがかからず次第に供養の意義も風化しつつあります。故人の年忌法要や墓参なども減少傾向に有りますが、それに反比例するかのように大きな天地災害が増え否応なく家族が引き裂かれていく惨状を目の当たりにしますと、複雑な気持ちに駆られるものです。「有りとみて 無きこそ元の姿なれ とは言うものの 濡るる袖かな」太田道灌の妻が亡き夫に対して詠みし歌なれど深く心に響くものが有ります。

維那を勤められた 桂岩寺様

法要終了後、檀信徒会議にて

さて全ての兼務寺院の盂蘭盆会を無事に終了し、明日からは寺カフェに集中したいと思っています。もうまもなく学生たちの長い夏休みが始まりますが、金沢市内の観光地は依然人気が有り県外からのお客様も大勢訪れているようです。今日の寺カフェも若い方々が多く利用され、終日笑い声の絶えない様子でした。ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ、時間を忘れて大いに歓談して頂きたいものです。卑山のスタッフの皆様も御接客本当にお疲れ様でした。友峰和尚より

第1426話

2017-07-14

瑞光寺 盂蘭盆会

大相撲名古屋場所が大荒れとなっていますが、気候も異常気象で全国各地に大きな被害を及ぼしています。いつ何が起こるか予想もつかないのが、無常の娑婆世界なのかも知れません。が故に、日頃からしっかりと人とのご縁を大切にしていきたいものです。

瑞光寺 墓所にて

そう言えば霊苑工事関係者の方が先日、ドローンを使って竣工成った「ふれあいパーク霊苑」を空撮していたところ、ドローンが突然トンビに襲われ敢えなく失速、墜落したとか。隣のお寺の松の木のてっぺんに巣が有ったそうです。それ見なさい! 生まれたばかりの雛を守るためのトンビの防御行為だったということです。それでドローンは大丈夫だったの? いやドロンと何処かへ消えたとか! 本当に、学ぶべきことが自然の営みの中には沢山あるようです。さて本日は本多町・瑞光寺の盂蘭盆会を厳修しました。その後は、明日厳修予定の野町・少林寺の盂蘭盆会準備に行きましたが、今日も30℃を超える猛暑日となり、汗が滴り落ちる中での作業でした。

少林寺 盂蘭盆会 の 準備

お墓参りに来られ 寳勝寺にお寄り下さった檀信徒様とともに

盂蘭盆御先祖供養を修行

寳勝寺でも、お盆に参詣できなかったお檀家様の祖霊供養を致しましたが、祖霊供養をしながら今は亡き両親の想い出に浸っていました。「親思う 心に勝る親心 今日の訪れ なんと聞くらん」吉田松陰、辞世の一句です。無常なる娑婆世界ゆえに、今を大切に生きて行きたいものです。友峰和尚より

第1425話

2017-07-13

昨夜来の雨を受けて いっそう緑輝く ふれあいパーク霊苑

7月は金沢市のお盆月(おぼんつき)で先日9日には寳勝寺の盂蘭盆会大施餓鬼会を厳修しましたが、明日は兼務寺院の本多町・瑞光寺、明後日は野町少林寺で午前10時半より盂蘭盆会が修行される為、本日はその準備に入りました。相変わらず30℃を超える猛暑の中での事務整理で、頭の中はぼーっとした感じで冷たい水を補給しながらの作業でした。それに並行して10月22日に挙行される「寳勝寺 本堂保存修復工事並びに代々墓改葬工事完了落慶法要」の寺院向け案内状の表書きや封筒詰めも行いました。今朝方の地元新聞には「ふれあいパーク霊苑」完成の記事が大きく記載され、早速に近くにお住まいの方が見学に来て下さいました。その女性の第一声が「このような霊苑を待ち望んでいました!」の言葉に和尚も感激したものです。

警備会社の方との打ち合わせ

金剛寺御住職様 (曹洞宗 寺町5丁目)が、 駐車場となる境内を御案内して下さいました

常松寺ご住職様 (曹洞宗 野町1丁目)とともに 常松寺境内にて

23日(日)からは愈々本格的に霊苑の見学説明会が行われる為、夕方には当日の駐車場確保と警備会社職員の現場視察を兼ね、金剛寺様・常松寺様を訪ねました。これからも23日に向けてのあらゆる対応策として準備が必要かと感じました。この一年間、緊張の中で過ごしていたせいかここに来てどっと疲れが出て来ましたが、油断しないように頑張って参りたいと念じています。どうか皆様も我々の未来の住処「宝勝寺ふれあいパーク霊苑」を是非見学に来て下さいね。お待ちしています! 友峰和尚より

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