1月, 2017年

第1247話

2017-01-16

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「寳勝寺ふれあいパーク」改葬工事に伴う、山門より本堂前に至る植栽の移動が始まりました。何とも今まであった木々が無くなるのは寂しい限りです。今年の6月には新しい庭園がお目見えするわけですが、つとめて此れまでの木々や植物を補植したいと思っています。昨日まで出ていた大雪警報も今日は解除されましたが、終日、湿った雪の舞い散る寒い日となりました。

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一月も中盤に入ってきましたが法務は山積みで、午前中は特に書類の作成や事務書類の整理に追われました。あまりにハードな毎日なので少し休憩したいのですが、次々と法務が入り、思うようになりません。午後からも金沢市役所観光課職員の方と関係業者方々との打ち合わせが有りましたが、北陸新幹線開業後の金沢市コンベンションに関してのユニークな「会場提供」についての懇談が行われました。和尚の法務は日々変化して行きますが、どの件も今後の寺院活動の在り方に連動するものが多く、真剣に取り組んでいます。それにしましても寺院を利用しての各種団体の会議ですから話し合いも真剣にならざるを得ないと思いますね。

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さて皆さん!お寺での会議、ブツブツ(佛)言っていては結論が出ません。だからといってどうぞ~(銅像)と言って譲ってばかりでもいけませんね。先ずは心がふれあう場所、ふれあっ寺!として活用して頂きたいものです。友峰和尚より

第1246話

2017-01-15

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DSCN1405田ノ谷町内左義長祭

午前十時より今年最初の行事「修正大般若祈祷会」が、部内僧侶はじめ檀信徒皆様で厳修されました。それを前に午前7時からは田ノ谷町内左義長祭があり、新命副住職と一緒に御祈祷を致しました。どちらも約三百年以上に渡って修業されている伝統的な行事です。毎年繰り返されている事ながらやはり緊張感を持って臨んでいます。気温マイナス3度の厳しい冷え込みでしたが、昨夜来より大変心配された雪は幸い小康状態で、行事は厳粛に遂行されました。

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大安禅寺 修正大般若祈祷会

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檀信徒皆様による大般若経転読

暖房をした堂内の気温もそれほど上がらない中、出頭された僧侶並びに檀信徒方々の唱える気合の入った読経と掛け声が堂内に響き渡り、家内安全・家門繁栄のご祈祷がなされました。御祈祷後は「檀信徒総会」と「新年会」が引き続き行われ、午後2時頃には無事に全ての行事が終了しました。

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檀信徒総会 ならびに 新年会にて

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次の行事は「節分会」となりますが、本当に身の引き締まる思いでいっぱいです。立春を迎える頃には気持ちも戦闘態勢になると思いますが、檀信徒皆様方がこの一年間、本当に無事である事を心から願った本日の大般若祈祷会でした。友峰和尚より

第1245話

2017-01-14

全国ニュースでは北陸は大雪になるという予報でしたが、今のところ福井市内は小康状態となっています。大雪による雪害の恐ろしさは此れまでに嫌というほど味わってきたために一日でも予報が外れる事を願っていますが、新潟の豪雪地帯のニュースを見るたびに心が痛むものです。

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昭和38年の福井豪雪の折、和尚は中学生でしたが、学校の屋根の雪掻きに生徒全員が動員されたのを思い出しました。また56年北陸豪雪の時などはお寺も村の家々もすっぽりと雪に埋まった状態で、毎日ひたすら屋根雪下ろしの作業をしたのを記憶しています。言葉で表せば2行ほどですが、それはそれは恐ろしい経験でした。お寺の大屋根の雪下ろしほど恐ろしいものは有りません。約2メートルも積もった屋根雪を、スコップひとつで一日中下ろしたものでした。持病の椎間板ヘルニアはまさしく、長年の雪との戦いの後遺症でも有ります。豪雪地帯の村々は過疎化が進み、ニュースでは90歳を超える方が雪下ろしをしていましたが、本当に心配で仕方ありませんね。本日は年頭回礼諷経に出掛けましたが、56年豪雪の時は徒歩でお檀家様の年頭回礼に行き、2階の窓から入った家もあったほどです。

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さて明日は新年最初の行事「大般若祈祷会」と「檀信徒年賀会」が有ります。今日は真前お供えの鏡餅を搗きましたが、今年一年間の平安無事を檀信徒皆様と共に御祈祷したいと念じています。須らく「無事」に尽きます。「平穏無事」どうか皆様が一日一日無事である事を願っています。友峰和尚より

第1244話

2017-01-13

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大安禅寺で8年間勤務され、その後パリで画家として活躍している荒木芳栄さんがこの度、東京都渋谷区広尾の「ギャラリー さぼん」で個展を開催されました。期間は13日から25日までで、今日はそのお祝いの為に日帰りで東京へ行って来ました。彼女のご主人はパリで「ギャラリー メタノイア」を経営しておられ、以前、和尚もご縁で墨蹟禅画展を開催させて頂きました。

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今回は写真の如く「魚」を画題にした作品を中心に展示してありましたが、その他にも版画や陶器のレリーフ等も展示され、見事な出来映えでした。フランスに渡って約15年になるそうですが、作風も一段と洗練され、最近ではイタリアを始めヨーロッパ各国で個展を開催されているとの事。本日は「日中友好の朝顔の会」の武藤靖様とギャラリーで待ち合わせ、時間の許す限り歓談しました。

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本来は明日がオープニングパーティで、和尚は都合により東京日帰りの強行軍となってしまいましたが、つくづく北陸新幹線のお陰と感謝いたしました。昔では考えられない事ですね。それにしても東京駅の便利さには驚きました。実に丁寧な案内板がいたる所に掲げられており、同時に駅員さんも親切です。世界的にも評判の高い大都市・東京。今年からは政府が4千万人の外国人観光客誘致に乗り出すそうです。それとグーグル地図にも感謝しました。お陰で迷僧にならなくて済みました。 北陸は雪、東京は晴れ。なんとも異次元空間を往来した不思議な感覚の一日でした。荒木画伯作品のようなゆったり、のんびりした人生を歩みたいものですね。友峰和尚より

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第1243話

2017-01-12

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人生を振り返ってみますと、和尚なども高校時代が実に懐かしくまた友達との楽しかったクラブ活動を思い出します。本日はお檀家様のお孫さん、三上祐輔君が学校の「卒業料理発表会」で自分の作品を発表するというので出席させて頂きました。彼は将来パティシエを目指し、既に金沢市内のパティシエ専門学校への進学が決まっているそうですが、子供の時から法要の際には常に和尚の横に座り一緒にお経を唱えていました。

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今日は彼の手作りの「豆乳スープ」を賞味させてもらい、また「チーズインアボカドハンバーグ」「舌平目のグジュネット」の展示作品も見る事が出来、その成長ぶりを心から嬉しく思ったものでした。三十三名の調理科生徒さんの卒業発表会でしたが、学校の徹底した料理指導が各生徒の作品に表れていたように思いました。調理科の生徒の皆様の今後の活躍をお祈りします。

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それにしても子供達の成長ぶりを目の当たりに見る事が出来たのは幸せでした。和尚にとって高校時代は遠い遠い昔の話ですが、当時、美術部に属していましたが何より体育祭や文化祭で出品作品を友人たちと遅くまで作成した時の事を思い出します。学生時代の想い出はそのまま今の自分に繋がっているように思います。まもなく卒業式!学生の皆さんにおめでとうの拍手を送りたいと思います。友峰和尚より

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第1242話

2017-01-11

今月いっぱい御檀家様の年頭回礼が続いていますが、今日は新命副住職とは別々に回りました。和尚は責任役員総代の上田様の御家に行き、御先祖供養の後は御手製のお蕎麦やお寿司を御馳走になりながらお話に花が咲きました。話題の中心はもっぱら健康についてですが、上田総代様も八十歳を越えられたとか。以前よりもすこぶるお元気そうなので、その秘訣を伺いました。もちろん、日頃より御主人を支えておられる奥様の「健康管理」の極意なども話題になりました。

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上田総代様 手打ちの新蕎麦と、奥様ホームメイドの ちらし寿司 に かき揚げ

お参り後に頂く御食事は毎年、奥様が丹精込めて育てられている食材を使っての手作りの品が多く、特にちらし寿司の酢などは秘伝の物でとっても美味しく頂きました。御主人手打ちのお蕎麦は言うまでも無く、出汁、蕎麦ともにに絶妙で味わい深いものでした。お話の結論は「お掃除と感謝こそが健康の源」ということでしたが、まったくにその通りで、御夫婦のいつも仲睦まじいお姿からも十分に納得するものです。

yjimageSFLKPFWO近年は副住職が新年とお盆のお檀家様参りをしていますが、やはり僧侶にとってお檀家様との親交はとても大切ですね。若い世代の急速な寺離れに対しては、もっと積極的な青年僧侶の布教アクションを期待したいものです。寺にじっとしている事が「住職」では無く、「自由職(じぃゆうしょく)としての幅広い活動を願っています。さて寒い一日となりましたが、皆様どうかお風邪など召さないよう十分に気をつけて、暖かくして心穏やかにお過ごしください。友峰和尚より

白梅の木

2017-01-10

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お正月からの連日の陽気に、北陸の冬真っ只中であることを忘れそうな毎日です。幸い(?)今日は夕方の雪カミナリ、明日から一週間は雪マークが続いています。暮らしは不便になりますが、準備した融雪パイプや屋根雪除けの三角トンネルがいよいよ出番を迎え、嬉しい気持ちもあります。そしてあいにくの荒天ですが、この1月16日から本堂前庭の工事が始まり、まず初めに樹木草花の移植や伐採が行われることになっています。

dsc01811-375x500本堂前庭 白梅の木

お寺の歴史とともに造られ、また、この三年を懸けて住職と奥様が整備されて来たお庭ですが、参道の補修とともに山門前からのお庭も改めて整備されることとなりました。まもなく仮移植される桜や梅、山椒の木の枝ぶりを見つつ、新しいお庭に思いをはせているところです。

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もともとは鉢植えだったものを、花みずきとともに奥様が地植えにされた「梅の木」ですが、八方に新しい枝が伸び本当に大きくなりました。2年前は130センチ位だったのが、今年までに枝がグーンと伸びて、屋根に届きそうな勢いです。

DSC02635 (375x500)地植えにされた当初の、2月頃のようす

dsc01814-389x500今年のようす

まるで剣のような凛々しい枝ぶりに、自然のダイナミックさを感じます。陽気に誘われて早々と花も咲き始め、工事の進捗を見守っているようです。

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第1241話

2017-01-10

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2017年 寳勝寺ふれあいパーク改葬工事会議が行われました

雷轟が唸るように空気を震撼させ、北陸特有の雪起こしの雷が鳴り響いたと思ったら霰が一気に降ってきました。天気予報では明日からは雪マークがずらりと並んでいましたから、穏やかだった松の内から真冬に逆戻りです。今日は和尚にとっての仕事始めで、東京より㈱ココ・プランニングの中本会長様と社長様が新年のご挨拶を兼ねて「寳勝寺ふれあいパーク」改葬工事の視察と打ち合わせに来寺されました。

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㈱豊蔵組の幹部の方々との今後の工事遂行の綿密な打ち合わせも同時に行われ、更にその全容が見えてきたようです。打ち合わせと前後して福井より大安禅寺御用達の小森庭園主・末政様ご夫妻も来られ、お寺は賑わいを見せたものでした。

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毎年、寳勝寺山門の門松を寄贈下さっている 小森庭園の末政様ご夫妻とともに

お寺の事を「伽藍」(がらん)と言いますが、やはりガランとしているより賑わいの有る方が活気を感じるものです。山門前に設置されている門松もまだ生き生きとしています。松・竹・梅の縁起物故に、山門をくぐってお寺を訪ねて来られる方々も何処か福与かに感じます。そろそろお正月気分からも脱皮して心機一転! 皆様、頑張って参りましょう! 友峰和尚より

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第1240話

2017-01-09

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大相撲初場所の一番人気力士が新鋭石浦だそうですが、小兵ながら色々な技を繰り出し自分よりもはるかに大きな力士を倒す姿には感動するものです。先日その石浦関をスクープした番組が報道されました。驚いたことに、石浦関が日頃から愛読している本は世界的に有名な金沢出身の宗教哲学者・鈴木大拙氏の著書「禅の心」だそうです。彼が最も気に入っている言葉に「穏やかな心」と「精進」だそうで、成る程と思いました。彼は身体が小さいため人一倍筋トレに励んでいるそうで、そのひた向きな努力の姿には頭の下がる思いがします。和尚などは子供の頃から体力に恵まれたお蔭で、大学生時代は少林寺拳法部に属し、その体力を存分に生かす事が出来たものでした。やはり体力の差が試合には大きく影響するものですから、石浦関の前向きな姿勢が人気を博しているのだとガッテンしました。さてその他にも遠藤関や豪栄道など今後が楽しみな力士が沢山いますから、応援したいと思っています。

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さて本日は、昨年暮れの12月25日に誕生した内孫の永峰を初めて抱っこしました。全くに感無量でした。嫁の御両親もさっそくに尾道からお祝いに来て下さり、家族全員と共に記念写真を撮りました。またお檀家様もお祝いに来て下さり、本当に有り難うございました。立派な卑山の後継ぎとなるよう心から見守って行きたいと思います。友峰和尚より

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第1239話

2017-01-08

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「 無 事 」 渓仙 書

大安禅寺檀信徒の皆様には良い新年をお迎えの事と思います。またブログをご覧くださっている皆様もお健やかなお正月を過ごされていることと思いますが、三連休中日の寳勝寺はお正月明けの旅行客の方々で終日賑わいを見せていました。金沢はまだまだお正月気分の余韻が残っているようです。昨日は内孫・瑞月の誕生日でしたが、残念ながら和尚は金沢での法務遂行にてお祝いが出来ませんでしたので今日はチョット間自坊に戻ってお祝いしましょう。ニュースでは成人式をお祝いする各県の様子が報道されていましたが、人生の中で「冠婚葬祭」はきちんと厳粛に行って欲しいものです。勿論お誕生日、還暦、古稀、喜寿、白寿など目出度い日には家族揃ってお祝いしたいものです。そうそう、結婚記念日も大切ですね。お祝いする大切な意味は、「命の尊さと、その絆を思う」ことにあるからです。多くの方々に感謝の気持ちを表す意味でも大切だと思います。

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さて、金沢の鏡開きは15日だそうですから、今しばらく縁起物飾りや注連縄や門松様にはゆっくりして頂こうと思っています。この15日には大安禅寺で修正大般若祈祷会が厳修されますので、少しずつ気持ちを切り替えて行きたいと思っています。友峰和尚より

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