9月, 2019年

第2234話

2019-09-30

琵琶湖から昇る 朝日

素晴らしい琵琶湖の朝を迎え、差し昇る朝日に合掌しました。昨晩は教区教化主事の無量寺住職並びに無相教会講師・慈恩寺住職と夕食を交えながらの懇親の席となりました。本日は午前10時半より「滋賀北陸教区発展拡充講習会」が長浜市・良疇寺様を会場に開催され、各部より約70名の花園流ご詠歌婦人部の方々が参加されました。

最初に般若心経一巻にて妙心寺開山開基回向が唱えられ、引き続き追善御和讃が奉詠された後、会員物故者と参加者各家先祖祖霊供養が修業されました。本日の講師・岐阜県郡上八幡市慈恩寺・東宜隆住職の指導のもと、午後3時まで熱心な御詠歌講習となりました。

宗務所長挨拶のようす

ご詠歌講習のようす

 

講師を務められる 岐阜県郡上八幡市 慈恩寺・東宜隆住職

 

 

写真奥列 大安禅寺ご詠歌婦人部

大安禅寺からも日頃年中行事で活躍されている御詠歌婦人部8名が家内と共に講習を受けました。毎年会場としてお世話になっている良疇寺様は「琵琶湖大仏」としても有名な禅寺で、立派な本堂を使用しての充実した講習会となりました。

会議にて

事務局の 華蔵寺住職(福井市)


終了後は一路金沢に向かいましたが、御詠歌婦人部皆様の素敵な声がいつまでも琵琶湖畔にこだましているように思ったものでした。講習にご参加頂きました教区御詠歌婦人部の皆様には大変おつかれ様でした。ご出席いただき心より厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

 

第2233話

2019-09-29

秋の到来 ( 藤袴 紫式部 ふうせんかずら )

街の中にいても秋の到来は空気の匂いや風の吹き方で自然と感じるものですが、大安禅寺のように山中に住んでいると、境内の金木犀や銀木犀の香りまた全山の木々の色合いなどで尚更強く実感するものです。本来ならば加齢とともにゆったり過ごすことが理想的なのでしょうが、どういうわけか年々法務が忙しくなっていくのは何故でしょうか?

 

本日は午前中、少林寺お檀家様の月参りに出向いた後、車で一路滋賀県長浜市に向かいました。明日の午前11時より、良疇寺(りょうちゅうじ)様を会場に「無相教会・教区講習会」が開催されるのに合わせての前泊となっているわけですが、以前は日帰りでも平気でしたが、最近は「安全と安心と休養」を踏まえての段取りとなっています。

 

穏やかな 琵琶湖の水面

明日は滋賀北陸教区花園流ご詠歌婦人部の皆様が一堂に会しての講習会です。大安禅寺からも、年中行事に欠かせない重要な存在となっているご詠歌婦人部の皆様が家内と共に参加する予定です。ホテル到着と同時に琵琶湖湖畔を散策しましたが、初秋の水面は清々しく、いにしえに想いを馳せた穏やかな時間が過ごせました。友峰和尚より

第2232話

2019-09-28

少林寺檀信徒 宮崎家の法要が修業されました

昨晩は寝苦しい一夜となったものです。なんとも気温が定まらない昨今ですが、本日は日中気温が30℃近くなり蒸し暑い日となりました。午前11時より野町少林寺でお檀家・宮崎家一周忌法要が厳修され、御親戚ご列席のもと全員でお経を唱えての追善法要となりました。少林寺の兼務住職に就任して3年目を迎えますが、宮崎明倫様ご夫妻とは日頃から親しくご厚誼を頂いており、昨年10月、ご主人が他界され本日は一周忌法要が本堂にて厳粛に営まれました。

ご親戚の皆様との 和やかな茶礼のひとときでした

ご法要の日時が決まって以来、奥様が幾度も来寺され法要の準備を進めて来られました。回を重ねるごとに故人に対する敬虔なお気持ちが伝わり、改めて御夫婦の深い絆を感じ取ったものです。最近は参詣者全員に経本を配り、一緒にお経を唱えて頂くようお願いしています。本日も参詣者一同「報恩謝徳」の真の心を捧げました。

 

法話にて 

 

墓前でのご供養を修業しました

法要終了後、墓前供養の際にはどこからともなく美しい蝶が仏花に舞い降り、故人の御徳を偲んだものです。深まりゆく秋の風情の中、「父母の恩・祖先の恩」に感謝した一日となりました。友峰和尚より

少林寺 境内の秋明菊

 

第2231話

2019-09-27

車のアンテナに 赤とんぼ

今月9月は小の月で30日で月が替わりますが、まもなく10月を迎えようとしているのに気温は不安定で寒暖の差が激しい日々が続いています。高齢者の中には身体の不調を訴える方が多く見受けられるのも、このところの異常気象が関係しているものと思われます。高齢者皆様に対しては十分に気配りをして頂きたいと願うものです。

 

少林寺にて 先々代奥様からの聞き取り調査

本日も午前中に野町・少林寺に出向き、先々代奥様の案内で墓地や土地の件で聞き取り調査をさせて頂きました。兼務寺院の今後の運営の為にも、境内敷地調査は欠かせない案件の一つとなっています。ゆっくりした時間が欲しいと願っても、為すべきことを後回しには出来ませんから気合を入れながらの法務遂行です。

 

午後からはふれあいパーク霊苑での開眼供養が修行されましたが、今日の霊苑は実に爽やかな秋風を受けながらの読経三昧となりました。そこで思わず一句!「秋風に 読経の声 高らかと」。霊苑全体に響き渡る読経の声に、大空に舞う鳥たちも反応していたようでした。友峰和尚より

第2230話

2019-09-26

薔薇美子さんと御友人の皆様と共に

先般ANAクラウンプラザホテルで開催された「金沢プレミナンス 川本紀男シェフ受勲祝賀パーティ」の席で和尚の隣席に座られたシャンソン歌手・薔薇美子(そうびよしこ)さんが御友人の皆様とご一緒に来寺下さり、初めてお会いする方々でしたが親しくお話しさせて頂きました。

薔薇美子さんは「金沢パリ祭」を始め多くのイベントを開催され、精力的に活動されている素敵な女性です。本日は日頃より文化交流されている金沢市在住の異業種の御友人をご紹介下さいました。和尚自身、金沢にご縁を得て約8年目になりますが、ここに来て御法縁の広がりを見せ始めています。

金沢市は文化事業を積極的に推進されていますが、今日お集まりの皆様の中には、加賀友禅の著名な作家の方や油絵を教えておられる方、医師の方、定年退職され農業に専心されている方など話題は多岐に渡り、大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。

本日は薔薇美子さんには素敵なお友達をご紹介頂き、心より御礼申し上げます。またのご来寺をお待ち申し上げております。友峰和尚より

美しい秋のバラ

ふれあいパーク霊苑にて 爽やかな夕暮れ

第2229話

2019-09-25

少林寺 台風後の大掃除

先般の台風17号がもたらした最大瞬間風速28、6メートルという暴風雨のため、寳勝寺はじめ野町少林寺の堂内もホコリまみれとなり、今日は時期外れの大掃除となりました。本日は午前中、職員と共に少林寺に出向き、隅々まで徹底掃除をしました。

先先代住職の奥様の話では強風で障子戸も外れ恐ろしい風だったそうですが、なにしろ約400年の歴史を有する寺院だけに、天井から落ちてくるホコリも相当なものです。この28日にはお檀家様の年忌法要も予定されているため、その準備と設えも出来ひと安心といったところです。

掃除終了後 奥様とともに茶礼をしました

縁側から見える 野町公民館 建築工事のようす

寳勝寺寺カフェの看板も台風の影響を避ける為すべて片付けてありましたが、すっかり元の位置に戻されました。全国的に台風被害状況が報道される中、金沢市の今朝方の気温は17℃と本当に爽やかで気持ちの良い風が境内を吹き抜けていきました。「安閑無事」の言葉が如何に有り難いことか、最近の気候変動と異常気象には不安を覚える昨今です。友峰和尚より

第2228話

2019-09-24

㈱アイソウシャ 中村社長とともに

彼岸明けの爽やかな朝を迎えました! 心配された台風17号も無事に通過したようですが、相変わらず強風被害が至る所で発生しているようですから今後も油断はできません。午前中に卑山家族動物霊堂を運営する㈱アイソウシャ 中村幸雅社長が来寺され、愈好亭で久しく懇談しました。社長に就任されて今年で3年になるそうで、月日の過ぎ行く速さを感じ取っていました。

今から約40年前に中村修二会長と出会い、家族動物の葬儀や供養の有り方など熱っぽく語り合ったものでした。現在は福井県内を始め金沢小松にも家族動物霊堂を有するほどになっています。本日は家族動物霊堂のこれからの方向性など、中村社長から色々とお聞きしました。独居社会の広がりを見せる今日、家族動物の存在意義が益々高まる傾向に有り、動物霊供養の大切さを心から思うものです。

 

さて、午後からはアトリエに篭って依頼されていた墨蹟を書きました。上手く書けたかそうで無いかは別として、一所懸命に書きました。常に掃除が一番だと思いますね。友峰和尚より

「竹 葉々清風起こる」

第2227話

2019-09-23

秋季彼岸会法要にて 責任役員総代様とともに

本年度最後の行事「秋季彼岸大施餓鬼会並びに放生会法要」が午前10半より厳修されました。法要前に卑山責任役員総代との会合を持ち、今後の修理事業についてご報告申し上げた後、愈好亭から眼下に広がる現在の本堂修理状況を視察しました。

 

卑山年中行事の最後となる「秋季彼岸会法要」ですが、台風17号の日本海沿岸通過が予想される中での厳修となりました。台風の影響で午前中には気温もいっきに上がり30℃を越える蒸し暑い日となりましたが、通過後は一変して涼しい風が境内を吹き抜けるという寒暖の激しい一日となったようです。

 

大安禅寺ご詠歌婦人部による 秋季彼岸会ご詠歌奉納

 

内孫の永峰も副住職と共に法要に私服で同席し、初めての年中行事デビューとなったようで大変嬉しく思いました。彼岸会法要後には引き続き放生会(ほうじょうえ)が行われ、参詣された檀信徒お一人お一人が、鯉が放たれた盥に水を手向け供養しました。

 

 

鯉の泳ぐ盥に 水を注いでいるところ / 放生会にて

お供えのお餅を 参詣の皆様に配っているところ

少子高齢化の現象は卑山も例外でなく、参詣される年齢層も年々高くなる傾向にある昨今です。若き世代にも大いに参詣してもらう行事の工夫が早急に求められているように思ったものです。友峰和尚より

 

第2226話

2019-09-22

大安禅寺 秋季彼岸大施餓鬼会準備 お餅つき

明日午前10時半より「秋季彼岸大施餓鬼会」が厳修されますが、本日は多くの檀信徒世話人会の方によってお供え物の餅つきはじめ行事の準備が進められました。これまでは本堂での法要でしたが、現在修理工事が進められている関係上平成7年に新築された枯木堂を使用して年中行事が行われています。

枯木堂にて 法要の準備

 

檀信徒総代 藤田通麿様とともに 愈好亭にて

朝一番に檀信徒総代・藤田通麿様が来寺下さり、今後の浄財勧募の進め方などについて懇談しました。今年80歳の傘寿を迎えられたという事ですが、大変お元気で嬉しく思ったものです。相次いで、以前福井県文化課におられた文化財調査委員の山口氏が修理現場の視察に来寺され、松雲院の間で修理工事の進捗状況など報告させて頂きました。

文化財調査委員 山口氏とともに

御挨拶に来寺くださった 助野氏です

 

松雲院にて 迷い込んだトンボを追いかける孫たち

和尚の帰りを一番首を長くして待っていたのは孫達で、帰山するや早速にトンボ取りやゴム縄飛びに興じ、金沢での法務遂行とは全くリズムが異なり「嬉し!苦し!」の時間となったようです。「お寺は人の集まる所」でなければ寺の存在意義がなくなりますが、近年は寺離れが急速に進んでいます。賑わいと活気を見せる大安禅寺の姿に安堵した一日となりました。友峰和尚より

トンボは逃がしてやりました

第2225話

2019-09-21

 

金沢市本多町 瑞光寺にて (2017年撮影)

大安禅寺の秋季彼岸会法要が9月23日午前10時半より厳修される為、本日は一路福井に戻る予定でしたが、午前中に本多町瑞光寺より本堂内の扁額が落ちているとの連絡を受けさっそく見に行きました。落下したのは江戸時代に作られた「転法輪」の立派な扁額で、止め釘の老朽化の為に自然落下したものと思われます。外目には軽そうに見えた額でしたが実際はとても重いもので、細い釘で留めてあったため重さに耐えかね折れたのだと思います。

 

例年7月14日頃修業される 瑞光寺盂蘭盆会

瑞光寺のお檀家様が墓参の帰りに本堂をお参りした際、発見したわけですが、お檀家様に怪我が無かったことに安堵したものです。引き続き野町・少林寺にも出向き、無事を確認した後自坊に戻りました。台風17号の接近が報道されているだけに緊張感が走った出来事でした。

 

酔芙蓉が 本格的に咲き始めました

金沢市内4つの寺院を預かる和尚の現在ですが、いずれも約400年の歴史を有する禅宗寺院で今後の維持管理が心配されるところです。「備えあれば患いなし」とはいえ近年の自然災害は想定外の甚大な被害に悩まされているのが現実、日頃からの防災意識がより求められているようです。友峰和尚より

 

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