9月, 2017年

第1494話

2017-09-20

早朝5時 朝課(朝のお勤め)の様子 / 大安禅寺 本堂にて

昨日に引き続きイタリア人観光客の一泊坐禅修練が行われましたが、異文化体験ということも有り、どの参加者も一所懸命に研修に取り組んでいました。今日のカリキュラムは、午前5時半起床に始まり朝課・坐禅・粥坐(朝食)・写経と続き寺内を拝観して午前9時半に終了ですから、日本人向けの一般坐禅修練カリキュラムとほぼ同じ日程です。

朝の坐禅 / 大安禅寺坐禅修練道場 枯木堂にて

「四弘誓願」のお経を 写経される様子 / 大安禅寺 書院にて

研修終了後には本堂で記念撮影が成されましたが、新命副住職とのツーショットを求める参加者が多く見受けられ、修練参加の喜びが伝わって来るようでした。めでたし!めでたし! なかなか好評の様子ですから、今後も外国人旅行者の坐禅体験一泊研修を率先して受け入れて行きたいと思うものです。さて、参加者皆様を無事にお送りした後は一路金沢に向かいました。それにしても坐禅研修を通していつも感じますが、禅寺の命はつくづく「坐禅にあり!」って思いますね。研修終了後の気分は実に爽やかです。仏教の神髄は「無心」ですが、「無心」を平易に言えば「超きもちいい!」だと思います。寳勝寺ふれあいパーク霊苑に墓所を求められる方々が「この寺の宗旨はなんですか?」と問われますから「ブッダ宗」と和尚は答えています。何故「ブッダ宗」かと言えば、墓地やお寺にお参りするたびに気持ちがいい!宗旨だから、「ブッダ宗」なんです。ブッダ(仏陀)の悟りは「超気持ちいい心境」を言います。

夕刻、寳勝寺ふれあいパーク霊苑にて / 納骨の儀が行われました

㈱豊蔵組 香林氏とともに

さて皆さん! 日本全国には色々な宗派が有りますが、これからの時代お御釈迦様の悟りの原点にかえって「ブッダ宗」で参りましょう。なになに?「みなの宗」の方がいいのではと? どちらもいいですね。兎に角坐禅が一番です。「日々これ坐禅」で元気に参りましょう。友峰和尚より

第1493話

2017-09-19

再び気温が急上昇して30℃を超える真夏日の一日となりましたが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 気温は高いのですが、木陰に入りますと随分と涼しく、秋の到来を感じさせてくれます。境内を囲む木々では、過ぎゆく夏を惜しむかのように日暮ゼミが声を振り絞って鳴いています。「ツクツク惜しい」とも聞こえる蝉の声と風の音は自然のハーモニーでも有ります。大安禅寺での生活リズムはスローライフそのもので、時間がゆっくり流れて行くような感覚を持ちます。今日は休寺日のため午前中はのんびりと過ごしましたが、ニュースでは衆議院10月解散総選挙の予測報道がなされ、ここに来て俄かに山中(さんちゅう)にもざわめきが伝わって来るような気配です。

今晩から明朝まではイタリア人観光客の坐禅修練が開催される為、その準備をしましたが、最近になって卑山でも外国人の一泊坐禅研修が増えつつあります。今では民泊の人気とともに、大本山妙心寺・山内寺院(さんないじいん)の寺泊や、高野山宿坊での宿泊に人気が集まっているそうで、その流れが地方に拡散しているようです。

初秋の実に穏やかな風情を満喫しながらの坐禅修練、きっと思い出深い禅体験に成ると思っています。いまやグローバル社会、インターネットやSNSによって今後もますます日本の魅力が全世界に広がっていく事を期待したいと思います。友峰和尚より

第1492話

2017-09-18

台風18号の進路が刻々と報道される中、昨晩は「りんねる」のイベントが開催されましたが、無事に盛況裡のうちに終了した事を感謝したものでした。今回のイベントに際し、何か記念の品はないものかと探していたところ、地元・北楢原町の田安鉄工所がオリジナル商品として販売していたバーベキューセットを買い求めました。会社名は「TAYASU」ですが、町工場ながら常にアイデア商品に挑んでいる近未来思考の将来有望な会社だと思います。

この商品は、どこでも手軽にバーベキューが出来るという物で、写真では分かりにくいと思いますが、ドラム缶が椅子席にもなるよう工夫されています。なかなかの優れ物と聞きましたので、後日実際に使ってみて皆様にご報告したいと思っています。

さて、今日は表具師の斉藤公一さんとともに、福井市内・佐佳枝廼社参集殿で開催されている「文房流晴心会 秋季華展」へお伺いしました。毎年開催されている華展ですが、いつもお世話になっている野口翠智先生を始め多くの先生方の力作が展示され、展示場内には秋が一辺に訪れた感がありました。

華展はいいですね! 本当に秋の匂いが伝わって来るようでした。先生方の作品と共に記念写真を撮りましたのでご覧下さい。

「無一物中無尽蔵 花有り月有り楼台有り」 いい語ですね~、この時期の詩です。無心だからこそ全ての現象が自分の心に映し出されていきます。無駄なものなどひとつも無い世界!この世の総べてが自分の当体の現れですぞ。無・無・無。枯れススキさえも風流の情景です。今日は敬老の日です、孫から「じいじおめでとう!」って電話が有りました。そろそろ和尚もケイロウカイ(帰ろうかい)。有り難う! 友峰和尚より

第1491話

2017-09-17

 

台風18号の動きが心配ですが、今日は昨日に引き続き「りんねる」のイベントが終日開催されている為、無事を祈るばかりでした。昨晩は本堂で「ベリーダンス」と「アラブ打楽器演奏」のショーが有りましたが、大勢のお客様で賑わいました。大安禅寺の御本尊佛は十一面観世音菩薩ですが、流石にベリーダンスをご覧になられてきっとご自身も踊りに参加されたかったのではと思うほどでした。また「アルバータッバリーン」という4名のパーカッションが披露されましたが、和尚も初めて聞くアラブ系の音楽でしかも禅寺にピッタリの幽玄な調べでした。今日は終日ワークショップと、午後1時からは地元・坂井市丸岡町出身のアーティスト 宮腰 裡(みやごしおさむ)氏のアコーディオンライブが本堂で開催され大盛況でした。

今回のイベントは新命副住職を始め多くの若き仲間が企画した「THE FES」でしたが、今回で4回目の開催だそうです。台風の接近を心配しながらの「りんねる」開催でしたが、雨の心配も無く盛況裡に終えた事を感謝しました。新命和尚も随分心配した事と思いますが、開催に当たっての新命和尚の御祈祷の御利益だったと思います。重要文化財の中でのワークショップ、お寺の活用方法は色々あると思いますが多くの市民の方々に利用して頂けることが大切な事だと思います。若き世代の方々が大いにアクションを起こして新しい風を寺院に吹き込んでくれることを願っています。お寺は生き生きとした所、観世音菩薩もそう願っていると思った楽しい一日でした。お檀家様も沢山御来寺下さり本当に有り難うございました。友峰和尚より

第1490話

2017-09-16

寺町の大工師 岩内さんとともに

10月22日に挙行される落慶法要稚児行列の参加申し込み受付が続いていますが、今日もお寺の方に御家族が申し込みに来られていました。50名が一応の募集人数ですが、まだ余裕がありますので是非ご応募ください。お稚児さんには「3回出ると健康になる」と言い伝えられていますが、3回のみならず何回でも出て頂きたいと思います。平安時代の装束を身にまといお化粧をしてお練りをするなど、人生の中でまず経験できない事でもありますね。気分も改まるというものです。

さてニュースでは台風18号の本土上陸を伝えていますが、本当に心配です。しかも大型と聞いていますから尚更の事です。大風に吹き飛ばされないように簾や看板などはしっかりと留めましたが、最近は風と共に局地的豪雨も心配されます。注意一秒怪我一生ですか? 本当に油断は大敵です。午後からは大安禅寺に移動し台風到来に備えました。今日と明日に渡ってイベントが開催される為、台風の無事通過を念じたいと思います。明日のイベントはワークショップだそうですから皆様も大いにご参加ください。詳しくは大安禅寺ホームページをご覧下さい。皆様の御来寺をお待ち申し上げております。友峰和尚より

第1489話

2017-09-15

酔芙蓉のつぼみ / 寳勝寺にて

台風18号の本土上陸が心配されます。今日の金沢市内は穏やかで時折強い風が境内を吹き抜けて行きましたが、やはり台風の到来は恐ろしく、特に今回は北陸地方を通過するとか。それなら尚更の事です。大安禅寺では16・17日の2日間、大きなイベントが予定されているだけに、只管無事の通過を願うばかりです。和尚の頭の中は、約1か月後に迫った落慶法要準備で一杯ですが、昨晩は寳勝寺で月例の木曜坐禅会が行われた為、幾分か心の整理が出来たような気がします。午前中は横浜から来寺されたお檀家の前田様とゆっくりお話しすることが出来ました。最近は本当に多忙な日々でしたので、この「ゆっくり」という言葉が懐かしいほどに、本当にゆっくりとした時間を過ごすことが出来たようです。

九月度 寳勝寺木曜坐禅会にて

前田さんとともに / 御来寺くださり 誠にありがとうございました

 

霊苑見学に来てくださった方々

今朝方の地元新聞紙には卑山「ふれあいパーク霊苑見学会」の折り込みが入れられ、多くの方が来られていました。開苑して約2ヶ月が過ぎ、愈々お墓の建立も始まっています。またそれに順じて法要の申し込みも増えつつ有り、寺院としての法務の本分に立ち返る事を有り難く感じています。全国寺院に於いて寺離れ、墓じまい、直葬等が問題視されているだけに、寳勝寺でのあらゆる取り組みが功を奏していく事を願ってやまないものです。友峰和尚より

第1488話

2017-09-14

花園流御詠歌婦人部の皆様とともに / 大安禅寺 客寮にて

午前中には、卑山花園流御詠歌婦人部の「秋季彼岸会」を前にした練習が有り、その席で、来る10月22日に寳勝寺で挙行される落慶法要の式次第などを説明させて頂きました。お稚児さん行列の先達(せんだつ)として御詠歌を奉詠して頂く事になっており、稚児募集も現在50名近くに達し安堵しています。これまでは雅楽隊が先達していましたが、今回は稚児行列の道中が短いため御詠歌婦人部の皆様にお願いしました。おそらく寺町に於いては初めての試みになるかと思いますが、御詠歌発展拡充のデモンストレーションにもなるのではと願っているところです。

高田様、前田様とともに / 寳勝寺 応接室にて

東奔西走の日々が続きますが、午後からは寳勝寺での来客応対となりました。久しぶりに㈱ココ・プランニングの高田氏が東京から来寺され、この度の「ふれあいパーク霊苑」完成の喜びを分かち合いました。また横浜からは檀信徒の前田さんも手続きの為来寺下さり、本当に有難いことでした。思えば5年前に遡りますが、高田氏とは卑山墓地改葬の件で色々話し合い、また檀信徒の皆様に御相談していた頃のことが懐かしく感じられました。多くの人との御縁が未来を創造していくようです。夕刻には、北陸中日新聞・高木記者と㈱ココ・プランニング川面専務を交えて、10月26日に予定されている「大人の趣味を見つける社会見学ツアー」と、新聞広告の打ち合わせが行われました。地元の方々にもっと寳勝寺を知って頂き、大いに法縁を広げて行きたいものです。

打ち合わせのようす

さて、今日の夕刻6時半からは月例の「木曜坐禅会」が開催されます。こちらの方も大切な「内観(自分の心の中に向かって問いかける瞑想方)」の行となっています。「外観(げかん)」と「内観(ないかん)」、どちらも必要不可欠の毎日と成っています。坐禅に来たれ!! 友峰和尚より

第1487話

2017-09-13

爽やかな秋晴れとなりましたが、ニュースでは相変わらず局地的豪雨の報道がなされていて、気候変動と言いますか異常気象と言いますか、それとも地球温暖化現象とでも言った方がいいのでしょうか、とにかく困った現象です。また台風18号も大変気になるところで、毎日の天気予報からは眼を離せない状況です。午前中には福井県土木事務所用地課の担当者の方が来られ、大安禅寺裏山に計画されている砂防堰堤の説明を受けましたが、一刻も早い工事着工を願いたいものです。いまやどこに居ても安全という言葉は通じないご時世ゆえに、日頃からの防災の備えが大切ですね。

福井県土木事務所の方々とともに / 大安禅寺応接室にて

それに引き続き福井市立郷土歴史博物館・角鹿(つのが)尚計館長、藤原学芸員が来られ、卑山の諸堂修復工事開始に際し所蔵している文化財の保存場所などについて相談を致しました。なにしろ全面修復のため、住まいにしている庫裡や本堂・書院にいたる全ての建物の建具等を移転しなくてはならず、困惑しています。帰山しても尚色々な問題に直面しますが、一つ一つ解決して行くしか方法は無いようです。

福井市立郷土歴史博物館 角鹿館長・藤原学芸員 とともに

午後からは久しぶりにアトリエで色紙書きに専念しましたが、こちらもまた限られた時間での作業となっています。なにか良い話は無いものかと来寺された方々とお話している内に、ひとつだけありました。先般、福井県営陸上競技場に於いて桐生祥秀選手が9,98秒の100メートル日本新記録を出しましたが、来年9月29日より10月9日まで開催される福井国体に向けて、このたびグランド整備が入念に行われたとか! その直後の出来事で、これはチョツトいい話どころか大いに花マルのニュースでした。福井の競技場で日本新記録が出た事は大変誇りに思いました。本当にいい話でした。来年の福井国体でのアスリート達の新記録を期待したいものです。友峰和尚より

第1486話

2017-09-12

滋賀県長浜市・良疇寺様を会場に「滋賀北陸教区発展拡充講習会」が午前10時半より開催されました。大安禅寺からは9名の御詠歌会員が参加され、終日熱心に御詠歌の練習に励まれ、午後3時に無事終了しました。

大安禅寺 御詠歌婦人部の皆様

近年、御詠歌会員の高齢化と共に新しく入会する人も減少傾向にあり、御詠歌の発展拡充の為の新たな模索が続いています。なかなか伝統的文化を後世に伝承していく事の難しさでも有ります。現在では華道・茶道を始め古来から伝わる日本固有の伝統文化の継承も若者達の確保に懸命になっているのが現実で、国全体での取り組みが不可欠のようです。それにしましても僧侶の読むお経などは、釈尊以来二千五百年間、変わらず伝承されて来ている事に驚きと尊さを感じます。

 詠監様 (えいかんさま・ご詠歌の先生) とともに

どの分野に於いても、創意工夫を凝らして後世にまで末永く継承して欲しいと願った教区発展拡充講習会開催となりました。参加されました教区の御詠歌御婦人皆様には本当にご苦労様でした。心より感謝申し上げます。友峰和尚より

第1485話

2017-09-11

久しぶりに自坊で過ごす時間でした。孫の永峰が可愛くて家族と職員を交えて茶礼をしましたが、なんとも心の安らいだひと時でした。明日は滋賀県長浜市の良疇寺様で「滋賀北陸教区 発展拡充講習会」が開催される為、一足早く今日は会場へと車を走らせました。いかにも重々しい講習会に思われるでしょうが、これは年に一度開催される花園流御詠歌の講習会で、大安禅寺からも9名の御婦人方が参加されます。ハードロック所謂ヘビメタの時代に「御詠歌」と聞いても若き方にはピンと来ないかもしれませんが、教会で歌われる賛美歌のようなもので、通称アカペラとも言います。

涅槃図の御真前にて奉納される御詠歌 / 大安禅寺 春季涅槃彼岸会にて 

仏教では「鳴物(なりもの)」を使っての荘厳さと、女性達の唱える声とがコラボして、よりいっそう宗教的雰囲気が醸し出されます。近年各寺院に於いては彼岸会や盂蘭盆会また落慶法要や晋山式などの時に御詠歌が奉詠され、儀式に欠かせない大きな存在となっています。しかしながら最近では御詠歌会員の高齢化傾向が目立ち、若い御婦人層にも積極的に参加して頂きたいのですがなかなか難しい状況下に有るようです。ブログをご覧の皆様、9月のお彼岸会には卑山御詠歌婦人部の皆様が奉詠されますので、是非いぢと拝聴してください。また一度チャレンジしてみませんか! きっとツボにはまると思いますよ! 大いに皆様の御参加をお待ち申し上げております。ただいま御詠歌会会員募集中!! 友峰和尚より

滋賀県に住んでいる 孫の 桜衣 と 楓実 に会いました

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