2月, 2015年
第554話
うしくんとともに / 平成26年 2月16日 撮影
大安禅寺の人気アイドル猫「うしくん」が、昨日の夕方4時半に息を引き取りました。18年の長きに渡り、多くの参詣者方々の人気を得て来ましたが、高齢の為かこのところ身体の衰えが見え始め、お医者様の検診の甲斐なく、妻の懐に抱かれながら眠るがごとく亡くなったそうです。18年前の丑年に、寺の境内で職員に拾われ飼われることとなった「うしくん」。毛並みも牛の模様に似ていた為、職員が「うし」と名付けました。
平成25年 9月7日 撮影
それ以来今日まで参詣者からの人気を独り占めにしてきたわけですが、それはそれはネコちゃん大好きのお客様からどれだけ「なでなで」され、可愛がられて来たことか。今日は家族をはじめ職員皆さんと共に、副住職が読経してお別れしました。大安禅寺には家族動物霊堂が有り、多くの地元地域方々の動物の遺骨が安置されています。少子高齢化社会の進む今日、家族動物たちの持つ役割が増大しています。家族の一員として18年間、生活を共にして来た「うしくん」、多くの方々から愛されて来た「うしくん」に、こころから哀悼の意を表したいと思います。友峰和尚より
第553話
大安禅寺金曜坐禅会の懇親会が昨晩、そば処「やす竹」で有りましたが、会長の藤井氏は御年81歳になられたそうです。今日まで20年以上に渡って欠かさずに坐禅を続けて来られ、一時は体調を崩されたことも有りましたが、坐禅によって病気を克服されたとか。坐禅会員の皆様の中には幾人か同じように坐禅を通して病気を克服された方がおられます。坐禅は健康を目的としたものでは有りませんが、「病は気から」と言われますように、坐禅の呼吸法が「気」を丈夫にする事は確かのようです。
また、坐禅のみならず、「ノミニュケーション」も会員の皆様との懇親を深める為に良いものです。最近は坐禅会も女性の方が増えつつありますが、とても良い事だと思いますね。昔と違って何かとスピードアップした社会の中で、思い切って時間を止め、自己の心と対面してみるのも大切かと思います。ブログをご覧の皆様も一度、坐禅にトライしてみませんか。現在は副住職が坐禅指導をしていますよ。たった一枚きりの坐布団の上での瞑想です。こんなに安価で大いなる安心の効果を生み出す方法は他にはないと思います。気持ちの良いことが健康回復への一番の近道のようですね。友峰和尚より
㈱いせやの中本社長様ご夫妻とともに / 大安禅寺・愈好亭にて
第552話
バレンタインデーに頂いたチョコレートを「チョコ、チョコ」口にしながら、昨日に引き続き本日も外掃除に励みましたが、チョコレートは実に元気が出るものです。口の中いっぱいに溶け込むように広がっていく味わいはたまらないわけですが、掃き掃除は極めてエネルギーの消耗が激しいので、チョコレートは臨時栄養補給に最適です。
今日は午前中、法務の為に出頭し、午後も檀家さんのお参りに行きましたが、その際もお経を唱えた後に頂いたチョコレートが喉の疲れを即座に癒してくれるようで、改めて沢山のチョコレートを頂きましたことに感謝いたしました。まだまだ十分に保管されていますので、暫らくは安心です。誰が考え出したか「バレンタインデー」でのチョコプレゼント日。和尚にとっては末永く続いて欲しいと願いました。一年を通して多くのプレゼント日が有ります。プレゼントは、差し上げても頂いても嬉しいものですね。まもなくお雛祭り、さて孫たちに何をプレゼントしようかな? なんて、考えているだけでも幸せな気分になれるものです。このように思えるのも、平和だからですね。本当に、何事もない平穏無事がどんなに有り難い事かしみじみ思う今日この頃です。さて、今日は、寶勝寺に一宮からわざわざ奥村様がお立ち寄りくださったとか、和尚が留守中でごめんなさい。何処にあっても訪問頂けることは本当に嬉しく思います。またお会いしたく思います。友峰和尚より
本日のお客様
快晴の朝です。屋根がいちだんと光って見え、さっそく写真に収めました。今日は、愛知県から奥村様ご夫妻が御来山下さり、御手製の切干大根や、大きな大根、そして、ご近所にお住まいの木村様からとのことで青々としたほうれん草をお届けくださいました。
「御住職とは、かれこれ二十年来の御縁を頂いております。」とお話しになられた奥村様。今日は金沢への御用事で寳勝寺へも御参拝下さり、本堂内の工事の様子など御覧になって下さいました。
お家の畑から直送下さいました大根とほうれん草です。大きくて瑞瑞しいです!
また、話題は昨年の大安禅寺花菖蒲祭での催事「涅槃図絵解き講座」へと繋がり、「岡澤恭子先生の講座が素晴らしく、今尚思い出しています。」とお話しして下さいました。2月中旬の、このお涅槃の時季の、不思議なご縁を思うひとときでした。御来山を賜り、誠にありがとうございました。
式台復元工事現場です。新しい木の香りがしています…。
第551話
気温も上がり晴れ間を見ての外掃除、とても気持ちの良いものです。これからは雪解け後の庭掃除に入りますが、地面にこびりついた枯れ葉を剥がしながらの根気との戦いです。掃除をしていると、世間のざわめきとは無縁の世界に入って行きます。境内地を掃き清めながら心はタイムマシンに乗ったかのように古の世界へと誘われていくかのようです。
歴史を感じ取りながらの掃き掃除、今日まで長きに渡り幾人もの僧侶の手で掃き清められて来た境内は清浄そのものですね。何が故に人間は争うのか! 何が故に自分だけが正しいと自己主張するのか! 「掃除三昧」の境地には、自己の存在すら消え去って行くようです。さて、お寺の方は「千客万来」でした。お客様の用事もいろいろです。和尚も応対のため”出たり入ったり”の一日ながらお掃除お掃除でした。一年を通してみると、ブログの中には掃除の話が多く出て来ますが、掃除ほど気持ちの良いことは他にないからですね。和尚の宗旨は「掃除宗」かも。皆様も何か辛いこと、思い悩むことある時は徹底した掃除を心掛けてみてくださいな。不思議と悩みが消え去るものです。二月は「逃げる月」。もう間もなく弥生三月を迎えようとしています。お体に気を付けて、元気にお過ごしください。友峰和尚より
式台玄関復元工事 2/20
本日の工事では、式台屋内の壁の腰板を取り付ける作業が行われています。建物の様々なパーツが、その場で材木から加工され、組み立てられていく様子は圧巻です。
トントントン・・・という金槌の音とともに、ぴっちり重なっていく腰板。日本家屋の建築は、拝見していますと清々しい気持ちになる作業のようすです。
式台玄関復元工事 2/19
本日は雨の中、御二人の大工師さんが黙々と式台の工事をされています。これまで寺を包んでいた足場が解体され、新しい風景が登場しています。
屋根に飾られ、周囲の輪郭も際立って美しくなりました。
式台玄関にて
削った跡や、釘の穴だらけだった柱の表面は、
薄く加工された板で御化粧されました。
反対側も同様に
大工師の 本(もと)さま です。
寺カフェにと、九谷焼のステキな一輪挿しを頂きました。
春はもうすぐです!
第550話
「寺の原点はカフェにあり」と題して、東大卒の青年僧侶・松本圭介氏がウェブサイトで講演の動画をアップされていますが、皆様もいちど是非「寺カフェ」で検索して、その動画をご覧になって頂きたいと思います。和尚の目指す「寺カフェ」も、寺院として本来あるべく、開かれたコミュニティの場の提供です。間もなく寶勝寺の「寺カフェ」が再開されますが、本堂の「癒し空間」の中で存分に歓談して頂きたいと願っています。誰もいない空間を「がらんとした」と言いますが、皮肉にもこの言葉は寺院の「伽藍」から来ているわけで、人気のない空間こそあらゆる可能性を秘めた場所でもあります。坐禅有り、写経有り、ギャラリーあり、お茶席有り、説法有り、書道有り、ライブ有り、お食事有り、等等。その昔、お寺ではお風呂に入って、説法を聞いて、お昼寝して、お食事して帰られたそうですよ。今で言う「レジャー・スパ」でしょうか。近年、アメリカで話題になっている「マインドフルネス」や、ヨガなども、「坐禅」に通じる瞑想方法としていいですね。また、お寺の大切な仕事として「カウンセラー」の役目もあります。さて、お寺は人の集まる所。昨日は大安禅寺檀信徒の大草健司さんご一家が来られました。
東京在住のご子息・貴博さんがフィアンセの直さんと共に御挨拶に来られました。本当に嬉しいですね! お家の出来事の喜怒哀楽は、住職の喜怒哀楽でもありますね。「万民和楽」の楽しいひと時でした。今日も一日お元気にお過ごしください。友峰和尚より
式台復元工事およびトイレの壁塗り中 2/18
本日の工事では、霊園側御手洗所の漆喰下地塗りが行われています。御手洗所内部と、廊下の壁の老朽化した部位も今回、漆喰で塗り直されることになっています。
こちらは、式台玄関での工事のようすです。
足場の解体もまもなく完了です。
第549話
昨日の続きで、人生の「終活」の準備ですが、葬儀式の最後に弔電を読み上げますが、これほど電子機器の発達した時代ですから、弔電の後には、故人が生前に収録しておいた参列者への感謝の動画付メッセージなど放映すると良いのではないかと思いますね。また遺言として、自分の葬儀はこうして欲しいなどの希望動画を収録しておくのも一つの方法かと思います。これまでのような短い人生時代とは違って、長寿社会ゆえに、兎にも角にも「自分の事は自分で演出し終わる」ことが大切なように思いました。さて、一夜明けて今日は、妻が自坊の大安禅寺で教えているお茶席に招かれました。
生徒さんは檀信徒の元美人の奥様方です。和尚にとって久しぶりのお茶席でした。ゆったりとした時が流れて行きます。「忙中に閑あり」です。利休居士の心が伝わって来るような味わい深いひとときを過ごすことが出来たようです。友峰和尚より
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