和尚のちょっといい話
桜島が再び噴火した二ュースが伝えられましたが、今日はまた台湾での大地震のニュースが飛び込んできて、どうも地底ではマグマが活発に活動しているようです。一時期は富士山の噴火が騒がれましたが、ここに来て再び信憑性を帯びて来たようです。そんなニュースの中、和尚は締切日が迫った全文連「文化財通信 100号」に掲載される原稿書きに終始しました。
大安禅寺の伽藍はその多くが重要文化財の為、地震災害が一番心配されるわけですが、過去には昭和23年6月に発生した福井大震災で被災しており、現在は大規模な修復計画が進行中で、このところの度重なる地震が心配されます。原稿を書きながら思いましたが、福井大震災の震源地は丸岡地区で、卑山から近いにもかかわらず建造物の倒壊を免れたのもその地盤に有ります。大安寺山を通称「岩山」と呼ばれているように、硬い岩盤で出来ている為にかろうじて倒壊から免れたわけですが、やはり、江戸時代の当時にあっても建物を造る際にはずいぶんと地質調査がなされたことと思います。それが福井藩の永代菩提所となれば尚更の事です。
最近は色々な場所が開発され、次々に集合型住宅が造成されていますが、住宅などを新築される場合には十分な地質調査が必要かと思います。今後も重要文化財を維持管理して行くためには何が必要なのか、またどうしたらよいのか、色々思案しつつ原稿を書き上げたものでした。もはや火山国家日本!に於いて、何処に住んでいても危険と隣り合わせならば、建造物の耐震補強工事が今まで以上に必要だと感じた今日のニュースでした。友峰和尚より