和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4343話 】
2025年 07月 08日 談

 

連日30℃を超える真夏日となっていますが、7月13日(日)寳勝寺盂蘭盆会を前に休日返上で境内の整備を進めています。午前中に千樹園の巻下さんが応接間中庭の庭木の剪定に入り和尚は奥の院代々墓の草引き作業をしましたが、気温がどんどん上がりあまりの暑さに熱中症を心配するほどでした。

 

千樹園の巻下さん / 中庭の羅漢樹を剪定中

 

「日本一美しい霊苑」をテーマに寸暇を惜しんでの草引き作業となっていますが、渡欧前に徹底して草取りをしておいたおかげで雑草も少なく安堵したものです。お茶室のお庭は先般巻下さんが椿の木の剪定をされたため実に涼しい風情を醸し出していました。

 

盂蘭盆会を前に ふれあいパーク霊苑奥の院 代々墓の草引き作業

 

所々生えてきた雑草 きれいに取り除きました

 

禅語に「遊戯三昧(ゆげざんまい)」とあるように禅僧の大切な日々の行は坐禅と読経と作務(さむ)ですが、特に外作務は欠かすことの出来ない修行となっています。「遊戯(ゆげ)」とはその字だけを見れば“遊び戯れる”で如何にも楽しく遊んでいる姿を想像されると思いますが、その言葉の本意は執着を離れた無我の境地即ち「三昧(ざんまい)」を指し、坐禅や読経や作務の実践を通して自由自在な心境を実地体験することを意味しています。

 

 

 

 

 

「たかが草取りされど草取り」で丁寧に一本一本の草を根元より引き抜く事で、己の煩悩や妄想を取り除き自由な境地を味わい得るところに作務の醍醐味があります。

 

茶室側中庭の草引き

午前10時の休憩を前に 暑さのあまりダウン

 

 

日光の厳しい照り返しの中 木の上で黙々と作業する巻下さん

 

伸びた枝がすっきりと剪定された 羅漢樹

 

ツバキやノウゼンカズラ、柊南天、ろうばい、柏葉紫陽花や南天なども次々と剪定されました

 

 

 

 

 

夕方 カラカラに乾いた土と草花に水やり

 

さて皆様もお仏壇のお掃除をしてお盆を迎える準備に入っている事と思いますが、祖先の恩と父母の恩に感謝して真の心を捧げましょう。お盆を迎える準備が続けられている今日この頃です。友峰和尚より

 

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