和尚のちょっといい話
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クリスマスローズ / 宝勝寺玄関
「雪も積もれば山となる」とでも言いましょうか。雪はどれだけ積もっても暖かくなればいっきに融けはじめすべてが跡形もなく消えてなくなりますから安心ですが、これ以上積もると雪の捨て場に困ってしまいます。今がギリギリのところですが北陸地方の寒気はどうやら峠を越したようで、「やれやれ、ちょっと一服」といったところでしょうか。今日から三連休で久しぶりに寺カフェを開けその準備に追われましたが、雪国の禅寺の風情もなかなか良いもので特に雪景色の庭は趣が有って観光客にとってはかなり印象に残るものと思われます。雪国の住人には厄介な雪も観光客にとっては普段見ることの出来ない美しい景色となっているようです。
日々の除雪作業から解放されると途端に気が抜けそうになり、思わずスコップ片手に雪かきに出向こうとするのは冬場独特の習性でしょうか。事務をするにも何となく落ち着かずついつい身体を動かしたくなってしまいますが、いつもより閑かな時間が流れて行くようです。一日を通して何度もお茶を頂きますが、本日は時間の合間に雪景色の庭を望みながらお茶を淹れてみました。いいですね!「忙中に閑あり」そのものでした。
中川健造様から御寄進頂いた浮世絵 “ 名所江戸百景 するかてふ ” <歌川広重>
さて、NHK大河ドラマ「べらぼう」を受け書店では喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎などの浮世絵特設コーナーが設けられていますが、ドラマもなかなか面白い展開を見せており放送後の一週間が待ち遠しく感じます。
中川健造様から御寄進頂いた浮世絵 “ 富嶽三十六景 凱風快晴 ” <葛飾北斎>
江戸文化がいっきに花開いた時代でもあり毎回興味深く拝見していますが、浮世絵の素晴らしさを物語るシーンがこれから登場するとのことで楽しみにしているところです。相変わらず寒い日が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より