和尚のちょっといい話
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友峰和尚のちょっといい話 【 第4196話 】
2025年 02月 11日 談
建国記念の日の今日、朝一番に国旗を掲揚し合掌して国家安寧と万民和楽を祈りました。中国唐代の禅僧、百丈懐海(749~814)の言葉に「一日作さざれば一日食らわず」とあり、その意味は“人は一日を工夫を凝らし自分を活かしていく事が大切である”と和尚は捉えています。そもそも百丈禅師が何が故にこのような言葉を発したかと言えば、禅師が高齢にも関わらず毎日外掃除を続けることに対し弟子たちが身体を心配して掃除道具を片付けてしまったところ、禅師は部屋に籠って食事を一切とらなくなり更に心配した弟子たちに言った言葉でした。
「 一日不作 一日不食 」 大安友峰 書
禅宗には「作務(さむ)」という日常欠かすことの無い掃除や畑仕事がありますが、それとて日々の心の工夫を目的としています。心を工夫して身体を活かすとでも言いましょうか、人間は常に健全な身体と心の育成に努め、国家の安寧と人類の平和に貢献できるよう精進して参りたく思うものです。さて皆様に於かれましては恙なくお元気にお過ごしの事と大慶に思いますが、まずは自己の健康管理を大切にご自愛くださいますよう御祈念申し上げます。友峰和尚より