和尚のちょっといい話
大安禅寺 鎮守堂
お正月にお供えした鏡餅を食べる「鏡開き」は地方それぞれに日にちが異なりますが、松の内は関西では15日、関東では7日だそうで今年の鏡開きは11日が縁起が良く多くの地域では11日に鏡餅をお下げし雑煮にしていただくそうです。
宝勝寺では毎年15日に鏡開きをしており本日はお飾りした鏡餅を片付け、昨日大安禅寺鎮守堂からお下げした鏡餅を寒の水に浸し一部を雑煮にしていただきました。鏡餅を割っていただくところから「鏡割り」と呼んでいる地方もありますが、「割る」という言葉は縁起が悪いということで「鏡開き」となったそうです。
今朝 宝勝寺にて鏡開きをいたしました
割った餅を焼いて食べたり雑煮にして食べたりしますが、その意味は「無病息災・災難消除・健康安心」を願って年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅に宿る神力の御利益を受けることに有ります。
仏事や神事の御利益が迷信だと思われる方には全く無縁ですが、古来より“念力”という言葉がありますように正に“念ずる”力にこそ色々な災難を消除する不思議な力が働くことも事実ですから、鏡餅をいただく時は感謝を込め家族の幸せを念じていただきましょう。
宝勝寺にて 鹿島建設(株)金沢営業所所長の南部氏とともに
さて宝勝寺に帰山した途端に鹿島建設(株)金沢営業所の南部所長が新年の御挨拶に来寺くださいましたがどうやら大安禅寺からテレポーテーション〈瞬間移動〉したようです。
大安禅寺坐禅堂 枯木堂
松雲院の玄関から境内を望む
大安禅寺の枯木堂(こぼくどう)並びに松雲院の建物は平成8年に鹿島建設(株)の施工で完成しましたが、約30年が経過する今でも丁寧な建物のメンテナンスが行われており本当に感謝申し上げております。「寄らば大樹の陰」の格言の如くに我々仏教徒もお釈迦様のお悟りの法を拠り所として日々安心の毎日で有難し!有難し!本日は鏡餅をいただき明日からは餅の如く粘り強く伸び伸びと力強く精進して参りたく頑張って参りましょう!友峰和尚より