和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第4108話 】
2024年 11月 15日 談
宝勝寺ふれあいパーク霊苑入り口の 六道地蔵尊
「朝露に 濡れし地蔵に 読経して」と一句詠んでみましたが、この時期の地蔵さんは何処となく寂しさを感じます。宝勝寺ふれあいパーク霊苑の入口に六地蔵と後方には幾体かの地蔵が祀られており、霊苑に参詣される方を迎えています。そもそも地蔵尊佛はその字が示すように「豊かな大地をお守りする道祖神」として一般的に親しまれていますが、常に民衆に寄り添い人々を六道の苦しみから救う菩薩でもあります。
六道とは「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上」を言いますが、昔から人間は他界するとこの六道を輪廻する、所謂「輪廻転生」を信じていたわけですがその六道から救いの手を差し伸べるのが地蔵菩薩と言われており、今日まで多くの方々に信仰されて来ました。村の入り口には六道地蔵尊が祀られていることに気づく方も多いかと思いますが、宝勝寺の地蔵尊は歴史も古く創建当初から祀られていたものと思われます。
真っ赤に紅葉した ヒメシャラの木
午後1時半より 野中家 納骨法要を修業いたしました
地蔵尊の特徴はその優しい御顔にあるかと思います。卑山の霊苑に参詣される方が立ち止まり合掌されている姿はなんとも心が休まるものです。さて本日も午後から本堂にて野中家の納骨法要を修業しましたが、穏やかな日和の中での読経となりました。18日頃からは急激に寒さが戻るとのことですから皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より