和尚のちょっといい話
このところ真夏日が続いていますが、皆様にはお健やかにお過ごしの事とお喜び申し上げます。近年は暑中お見舞い状が減少傾向に有るとか、と言うよりまったく消滅してしまった感がありそれに替わってラインでの暑中見舞い動画が送信されて来ます。
大安禅寺 真夏の風景
なんとも時代の移り変わりを感じ取るわけですが、時折暑中お見舞い状が来ると俄然懐かしく見入ってしまいます。その葉書の返信にはやはりラインメールに頼ることが多く、便利さとスピードが優先される現代社会ゆえの対応なのかも知れません。約2年後には生成AIが通信手段の主流になるという予想ですからますますバーチャルリアリティの世界となり、和尚などは最早これまで!といった諦めの境地です。
すっかりスケルトンになった 庫裡の静けさ
自坊に帰山すれば環境は全くにレトロで所謂“アナログ世界”ですから気持ちも随分と落ち着きます。自坊での仕事の大半は掃除に始まり掃除に終わる感じで、身体を使い汗をかく仕事ほど楽しいものはありませんね。一応掃除はされていますが、さらに綺麗に隅々まで徹底すると建物自体が喜びを隠せえないのが伝わって来ます。人間の身体も建物も同じで、人間が風呂に入ると気持ちが良いのと同じで掃除は大切です。
保存修理工事を目前に 庫裡の最終大掃除をしました
さて11日から本堂保存修理工事関係者の盂蘭盆休暇に入るというので、文建協・高木主任ならびに松浦建設(株)・中島現場監督と謝労茶礼をしました。お盆明けからは愈々第3期工事の庫裡保存修理工事の準備が始まろうとしています。
高木主任さん毎日毎日おつかれ様でした!有り難き幸せに存じます!
宮大工師さんの大工道具もおつかれ様です
また15日盂蘭盆会の際には内孫・永峰禅士の得度式を控え、愈好亭床の間の掛軸を掛け替えました。掛軸の字は「寿山万丈高し(じゅざんばんじょうたかし)」、名古屋・徳源寺 元妙心寺管長 松山萬密老大師猊下の真筆です。後継者育成が一番の使命だけに仏法興隆を切に願って止まない今日この頃です。友峰和尚より