和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4004話 】
2024年 08月 03日 談

秋海棠 シュウカイドウ

 

なんと昨日とは一変して日中気温が37℃と猛暑日となった金沢市内ですが、本日は土曜日ということで寺カフェを開業したところ午前中より暑さを避けるためかいつもより多くのお客様で賑わいを見せました。これだけ暑いと和尚の考える事はただひとつ、「今が除草剤散布のグッドタイミングだ!」「今でしょう!」と満を持して外作務の身支度を整え少林寺墓域に向かいました。案の定、夏草がいつの間にか大きく生い茂り時を逸せば手の付けられない状況になるところでした。

 

少林寺墓苑にて 除草剤散布作業

伸び始めていた 雑草群

 

思えば和尚の人生はすべて「タイミング」を逃さないところに活路を見出して来たように思います。要するに「愚図愚図しないで直ぐに行動を起こす」ということに尽きるかと思います。

 

 

禅語に「遅八刻(ちはちこく)」という厳しくも恐ろしい言葉があります。「明日有りと 思う心に ひかされて 今日も空しく 夕暮れの鐘」という道歌がありますが、何事も今を大切に全力を尽くすことの重要さでも有ります。

 

 

(株)ココ・プランニング 清野さん と お孫さんとともに

 

禅宗の教えは「今を生きる」ことに尽きるかと思います。「今という 今の今なる 時は無し 今の時くりゃ 今の時去る」も同じ意味ですがなかなか実行できないのも事実です。されど加齢が進むにつれ行動が遅くなっていくという悩ましい問題があります。オリンピック選手を見ていても如何に“若さ”が大切か思い知らされます。その点、外作務は老いてこそ見えて来るものが沢山あります。老化現象は力任せの人生から工夫三昧の人生への転換期なのかも知れませんね。さて愚痴は言うまいこぼすまい、自分の体力に合わせて出来るところから頑張って参りましょう。人生は70歳から本番です。友峰和尚より

 

 

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