和尚のちょっといい話
「滋賀北陸教区住職研修会」2日目は、臨済宗永源寺派・大本山永源寺での研修となりました。管長猊下のお話を拝聴でき、久しぶりに僧堂時代を思い出し懐かしく思ったものです。法話後は寺内の拝観をしましたが、流石に東近江の名刹ということだけあって素晴らしいの一言でした。紅葉の名所としても知られており、その時期には10万人近い方が訪れるそうです。
どの世界においても研修会なる名目の会合がもたれていますが、研修のカリキュラムもさることながらやはり日ごろの疎遠を謝してのコミュニケーションが一番の目的で、ある意味情報交換の場でもあります。今日のように目まぐるしく変化していく価値観や慣習の中で、日ごろ発生するいろいろな問題をお互いに話し合うことは極めて大切なことだと思いますね。また同じ職業だからこそのお互いの理解も早いというものです。無事に研修会も終了して自坊に戻ってみればいつもと変わらない静寂な禅寺の佇まいの中、深い安らぎを感じさせてくれました。「何にも思わぬが仏の稽古也」。確かにそうでありますが、研修会などに参加してみますと「何にも思わぬ」瞬間など皆無であって、一秒一刻が思考三昧の中にあります。考えて考えて考え抜いて、もう考えることがなくなる世界が無心の世界だと思いますから、無心になる為にはまだまだ考えが足らないという事なのでしょうか。さて和尚のこの一週間は目まぐるしく変化した日々でした。やり通した心地よさと疲れが同時に襲ってきます。今日はきっと楽しい夢を見るものと期待したいですね。友峰和尚より ZZZZZZ・・・・。