和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2811話 】
2021年 04月 28日 談

キキョウ

久しぶりの雨模様の天気となりましたが、しばらくは傘マークが続きそうです。花しょうぶを始め植物にとっては恵みの雨となり、この時期栄養分を補給するのに雨は欠かせない一つの条件でも有ります。

植物達を観察していると、雨を受けて葉脈が色濃くなり生き生きとして鳥達が羽を広げるかのように急成長していき、また花のつぼみもしかりで雨を受けて一気に膨らんでいきます。可憐に咲く花弁(はなびら)に水滴がたくさん付いている姿には感動を覚えます。

午前中に小雨のなか墳墓開眼供養が修業されましたが、初夏の到来を思わせるが如き暖かい風が苑内を吹き抜けていき、「五月雨(さみだれ)」の言葉がぴったりの風情の中での読経となったようです。

4月27日の 満月

さて昨晩は見事な満月を鑑賞することが出来ました! 「風、碧落を吹いて浮雲尽き 月、青山に上る玉一団(かぜ、へきらくをふいてふううんつき つき、せいざんにのぼるぎょくいちだん)」の禅語そのもので、中秋の名月とは違い初夏の満月は大きく桃色月(ピンクムーン)と言われているだけあってどこかぬくもりを感じさせてくれました。いいですね! たまには夜空を見上げる余裕が欲しいと思う今日この頃です。友峰和尚より

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