和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2626話 】
2020年 10月 25日 談

晴れたり曇ったりのお天気となった一日でしたが、深秋らしく澄み切った空気感を感じる日曜日となりました。午前も午後も墓前供養を修業しましたが、法要の始まる前には御参詣の皆様には応接間にて「供養」の意味や意義を話しています。

そもそも「供養」の語源ですが、「進供資養(しんぐしよう)」または「供給資養(きょうきゅうしよう)」の言葉を簡略化して「供養」と言うようになっています。

「進供」並びに「供給」とは「供物をすすめる」の意で、「資養」とは「心の元を養う」の意味です。また「法事」とは「仏の教えを学び、それを実践する大事」を意味し、法要後に出される食事を「斎(とき)」と呼ぶのは本来食べるという事ではなく、「精進して身を浄める」の意味と記されています。

新型コロナウイルス禍の中で年忌法要や月参り諷経が感染防止の理由から中止を余儀なくされていますが、困難な時世だからこそ法要や供養の本来の意義を丁寧に説きながら、祖霊供養の大切さを願うところです。

さて久しぶりに寺カフェにも賑わいが戻ってきました。現在は土曜日、日曜日のみ開業していますが、GOTOキャンペーンを利用して金沢市内の観光地にも多くの観光客が訪れた日曜日となったようです。友峰和尚より

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