和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2418話 】
2020年 04月 01日 談

チューリップのつぼみ / 宝勝寺境内にて

「閑坐して松風を聴く」という禅語が有りますが、一般に世相が不安を抱えるのはウイルスの正体がはっきり見えてこないからだと思います。不安を覚えるのもそうで無いのも自分の心が物事を捉えるわけですから、いたずらに怯えることなく今はじっと辛抱して、出来るだけ外出を控え、心が安らぐための工夫をすることが望ましいと思います。

和尚などは大好きな音楽を聞いたり、書を書いたり、坐禅をしたり、外掃除をしたり等々して心を休ませています。もちろん日々のお仕事でとてもそのような余裕など無い方や、家事や育児に専念している方も多くおられ、それぞれに工夫しながら不安解消に努力していることと思います。

ニュースでは、最前線で治療に当たっている医療従事関係者皆様へ向けて拍手をしたり、拍手する動画を流して声援しているとか。その行為も十分励みになると思います。

閑坐して松風を聴く (かんざ して しょうふう を きく)

「自利利他」の仏教の教えから、まずは自分の心を整え、他人の不安を解消できる行為を考えていきたいと念じています。友峰和尚より

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