和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2046話 】
2019年 03月 26日 談
この24日に卑山枯木堂(こぼくどう)で実施された墨蹟の大書ですが、4月21日のサンリス市「アート・サクレ芸術祭」開催初日には午後5時より、聖ピエール教会に於いて日本の禅宗、特に臨済禅の布教活動として来場者の面前で披露することになっています。今回は一円相の中に「魂」と大書しましたが、聖ピエール教会では「禅」という字を大書しようと思っています。       当日は通訳を通し「禅」についての法話が予定されており、舞台正面に設えた○△□のオブジェの意味を説明しながら「禅の心」について説いてみたいと楽しみにしています。会期中には聖モーリス小修道院にて坐禅会も実施されますが、やはり実際に「坐禅」を体験して頂くのが一番だと思っています。今や「禅」は世界中に浸透しており、はるばる来日して禅の修行を希望する外国人も増えつつあるようです。この機会にもできるだけ多くの方に実際に坐禅を体験して頂けるよう主催者にお願いしているところです。 禅語の墨蹟展示もなされますが、約15点の一つ一つの意味を説明しながら、禅の思想もわかりやすく説きたいと思っています。展示予定の墨書の中から、今日は「空 行雲流水」を紹介します。「空」とは無心を言い、「行雲流水(こううんりゅうすい)」とは悟りの境地で、”雲の行くが如く水の流れるが如し”と自由無碍の心境です。さてさて開催日が迫って来ました! 坐禅三昧の日々が続きます。友峰和尚より

野口翠智先生  お弟子の丸子さん、北島さんとともに / 愈好亭にて

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