和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1556話 】
2017年 11月 21日 談

文化財建造物保存協会による 大安禅寺諸堂修復工事打ち合わせ会

今年の流行語が「排除」となるのでしょうか? 夕刻のニュースでは「相撲協会が貴乃花親方を排除か!」などと伝えていましたが、このところの世相は「白か黒か」と、どうも物騒な先行き不安を感じます。それぞれの立場に立ってとことん話し合う事が重要かと思うものです。来年の法話のテーマが「随処に主となる」ですが、この意味は「常に自分を殺して相手の心と一体に成る」という事で、相手と一体に成ったところに真実が見えてくるものです。それを「立処皆真(りっしょみなしん)」と言いますが、相手の立場に立って物事を考える事が求められているようです。また「是非を問う者は須らくこれ是非の人」とも有りますように、お互いに理解し合う事が肝要かと思いますね。

さて、今日は午後より恒例の「生き生き法話」催行に引き続き、平成三十一年度より始まる「重要文化財・大安禅寺諸堂修復工事」に関する「調査工事打ち合わせ会議」が行われました。文化財建造物保存協会、通称「文建協」の職員・佐藤氏が今後の工事の進め方などについて報告されましたが、会議には福井県文化課・中川氏並びに福井市文化課・藤川氏、そして卑山からは藤田総代、蒔田総代、吉岡修理委員会顧問も出席され、より具体的な報告が成されました。

地盤調査の報告では、大安禅寺の地盤はかなりしっかりした凝灰質砂岩の岩盤である事がわかり、今後の地震対策として耐震補強の点で参考にされるとの事でした。かなり長丁場の大掛かりな工事になる為、緊張感を持って進めて行きたいと思っています。国の重要文化財を後世に伝えるという大義に添って、頑張っていくしか方法は無いようです。友峰和尚より

本日の生き生き法話の様子 / 大安禅寺 枯木堂

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