和尚のちょっといい話
福井市大宮の仲谷様宅を会場に今、「人形庵~創る・遊ぶ・仲谷満子教室~」展が5月5日まで開催されています。この展示会に、卑山が長くご厚誼を頂いている加賀容子様も自作の人形を多く出展しておられ、昨日家内と共に鑑賞させて頂きました。今回は先生を始め5名のお弟子さんが出品されていましたが、どの作品も素晴らしい出来栄えで見事なものでした。加賀様の御宅にお参りに行きますと、御仏壇の間にいつも自作の人形が飾ってあり、今にもおしゃべりを始めそうな可愛い人形ばかりですが、この度の加賀様の展示作品の中には人形の他にも数々の手の込んだちりめん細工の日用作品も展示され、あまりの細やかな出来栄えに驚いたものです。
仲谷先生、加賀さまとともに
会場のようす
人それぞれに色々な趣味を持っておられると思いますが、加賀様の作品はもはや趣味の域を超えた芸術的作品ばかりでとても感心いたしました。最近では子供の遊びも随分と様変わりしてきていますが、昔は女子にとって「お人形遊び」が主流でした。時代と共に何もかもが変化して行く中で、いつまでも伝統的人形作りが伝承されることを願うものです。しばし加賀様のお人形を鑑賞ください。
人とのご縁とは真に不思議なもので、今回の作品展では寳勝寺のお手伝いを頂いている高倉様の手編み作品も仲谷先生の作品にコラボしていました。
高倉様の手編みのお洋服を着た 仲谷先生の作品
世の中が色々なご縁でつながっている事を改めて実感した「人形庵展」でした。加賀様との作品制作過程の色々な語らいと共に素晴らしい時間を過ごせたことに感謝申し上げます。「手作りの 人形笑みし 皐月入る」溪仙