和尚のちょっといい話
今日は早朝より毎年恒例の涅槃団子(ねはんだんご)作りに入りました。今年も檀信徒皆様と世話方皆様の懸命の努力で、例年にもまして一段と綺麗な柄のお団子が仕上がったのではと、明日行われる「団子切り」の結果を期待しています。
先般、桂岩寺様(金沢市寺町)の涅槃会にお伺いした折には「アンパンマン図柄」の花団子をお土産に頂いたので、今日はその「アンパンマン団子」作成にチャレンジしてみましたが、色粉が揃わず思うようには出来ませんでした。勿論!金太郎飴づくりが基本となっていますが、米粉は飴と同じようなわけには行かず、「アンパンマン図柄」にするには更なる研究が必要のようです。どのような仕上がりとなったかは、明日、切ってみてのお楽しみと言ったところです。とにかく和気藹藹の内に団子作りを無事終了することが出来ました。
毎年思うのですが、昔ながらの製法で、数百年ものあいだ続けられて来たことを誇りに感じるものです。ただひたすら御釈迦様への報恩と御徳を頂くための行為なのかも知れません。昔も今も檀信徒皆様の手によって続けられて来た「涅槃団子づくり」は今後も継承していって欲しいものです。特に忘れてはならないことは、お団子を作る米粉は今尚「涅槃托鉢(ねはんたくはつ)」によって地域の村々から集められた浄米である事に深い謝徳の念を抱くものです。
創建当初よりの寺宝 「涅槃図」を御開帳 / 大安禅寺 御成の間にて
さて外掃除も大切な行の一つですから、「涅槃彼岸会」までに更に綺麗にしていきたいものです。皆様には手作りの「涅槃団子」を法要終了後にお分けしたいと思いますので、ぜひとも御家族お揃いでお参りくださいね。友峰和尚より