和尚のちょっといい話
大安禅寺庫裡にて 涅槃団子づくりが始まりました。
台所方は朝から大賑わいで、涅槃団子の下ごしらえの為に、お檀家さんと職員さんそして孫も加わっての米粉練りが行われていました。愈々明日が和尚と新命和尚の出番で、早朝より花団子作りに入ります。午前中には、臨済宗妙心寺派第五部・宗務支所長の瑞源寺様が来山され、今年度の秋に予定されている本山団体参拝並びに事務手続き等の打ち合わせをしましたが、京都妙心寺での全国宗務所長会議が昨日終了したばかりで一刻も早い各部への事務伝達が求められています。最近、役職を遂行しながら組織の大切さやその仕事の面白さを感じ取っています。
午後からは卑山志納所に置かれているお守りの業者さんが来山され、新命副住職と共に対応しましたが、時代とともにお守りに求められている祈願文も変化しているようです。最近では小さくて可愛い、おしゃれなものが人気だそうで、お守りもファッション化して行くような気配です。またお守り需要の多様化も手伝って、単に「健康お守り」のみでは無く、身体それぞれの部位を示すお守り、例えば「耳お守り」「足お守り」「眼お守り」という風に人々の求めに応じてのお守りが工夫されているようです。
寳勝寺で人気の「美しまもり」
皆様も旅行に出掛けた際、寺院などではお守りをお求めになられることと思いますが、その時には注意深くご覧頂きたいと思います。きっと感心させられるお守りさんと出会う事必定だと思います。和尚の年齢ぐらいになりますと、身体全体を包み込むようなお守りが欲しいものです。名付けて「安楽お守り」です。ひょっとしてそれが「僧衣」なのかも知れないとふと思った午後のひとときでした。まもなくお彼岸会です、ご家族でお参りください。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より