和尚のちょっといい話
大安禅寺客殿 松雲院にて
大安禅寺渓谷一帯は確実に春を迎えようとしています。久しぶりにぐるりと境内を一周しましたが、木々が生き生きとその小さな新芽を膨らませつつあるようです。「無一物中無尽蔵 花有り 月有り 楼台有り」の禅語の如き心境を手に入れることが出来るのもこの時期のようです。外作業を開始する前の下見の散歩でも有りましたが、雪解けと共に春の大地と対面するのは本当に心地よいものです。
今年、卑山の六月恒例・花菖蒲祭は「さん華祭り」と呼称を変えての開催となりますが、花菖蒲も紫陽花も薔薇の枝木も、それぞれに春の日差しを受けて冬の眠りから目を覚まし、あたかも背を伸ばすかのように枝葉を広げ始めています。「春は花 夏ホトトギス 秋は月 冬雪冴えて 涼しかりけり」、道元禅師の御歌ですが、このような歌が詠めるのはきっと大自然の中にあっての心境だと思います。自然に囲まれた大安禅寺に住んでいると少しは禅師の心境を味わえるような気がします。
さて、皆様は今どのような心境でお過ごしでしょうか? 時々は大安禅寺を訪ねてみて下さい、思いもかけない心境を味わう事が出来ると思います。何事もそうですが、良い心境を手中にするには決断と素早い行動が必須ですからタイミングを外さずにアクションを起こしてください。例えば日本一と言われる富士山も、登る為の季節のタイミングとか、何処から眺めたら良いかなど、良い心境を得るための場所にもポイントが有るのと同じです。近場でのオアシスポイント大安禅寺! パワースポット大安禅寺! ヒストリーポイント大安禅寺、これからが皆様を悟りの心境へと誘う好時節を迎えようとしています。「慈悲の峰 萬よ松の大安寺 法の御声は 永遠につきせん」 友峰和尚より