和尚のちょっといい話
先般、「寳勝寺墳墓祖霊総供養慰霊祭」が厳修されましたが、本日は小雪が舞う中での有縁無縁の墳墓抜魂(お精抜き)諷経修行となりました。午前十時より開始した抜魂諷経でしたが、「枯木寒巌によって三冬暖気なし」の如き環境の中での約4時間にわたる「読経三昧」の行となりました。それぞれの檀信徒墳墓の前で法名を読み上げる時には、和尚自身、流石に深い喜びを感じ取ることができました。
一基ずつ、御家名と御法名を読み上げ、御供養申し上げました。
御家の様々な事情でお参りする人が途絶えていった墳墓だけに、今日は真に「安心立命の魂」を復活させた読経となったようです。来年には新しい「寶勝院霊廟」に改葬されますが、古くより卑山の檀信徒として寺院護持に尽力された武士の御家柄の方ばかりだけに、今後も丁寧にご供養して参りたいと思っています。
まもなく大晦日を迎えようとしていますが、卑山の祖霊墳墓改葬工事に伴う大方の墳墓のお精抜きを厳修出来ました事を安堵致しました。明日からは新年を迎えるための、本堂の大掃除と須弥壇の設えに入りたいと思っています。お供え物として檀信徒の皆様から色々な御品を頂いておりますが、本当に有り難うございました。すべてお正月用のお供え物としてお祀りしたいと思います。
抜魂諷経の後、本堂と奥位牌壇にて、檀信徒各家先祖代々の御供養を致しました。
大安禅寺では今日はお飾り用の鏡餅搗きが行われたとか、いよいよ今年もあと三日を残すのみとなりました。泣いても笑ってもあと三日なら、大いに笑顔で過ごして参りましょう。友峰和尚より