和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第844話 】
2015年 12月 10日 談
「南無阿弥陀仏」すなわち六字名号ですが、その意味はインドの原語サンスクリット語の「ナム・アミターユス」また「ナム・アミターバ」で、その意味は「無量寿」「無量光」と訳されています。今日は依頼を受けていた六字名号の揮毫をしました。これまでに何度揮毫したか記憶も無いほど沢山書きましたが、そのくらい、人々の心を捉えて離さない阿弥陀如来さまへの敬虔な信仰でも有ります。揮毫しながら毎回感じるのは、不思議なほど心が落ち着くのを覚えます。
最近、お経の御利益を強く感じています。お経を唱える時は集中して全身で読むものだと教えられましたが、それはそれとして、お経そのものの持つ力を感じるものです。特に陀羅尼(真言)はサンスクリット語そのままに唱える為、法悦が体内に浸透して来る感覚があり実に不思議な体験でも有ります。宗派によってそれぞれに真理の説き方は違えども、その原点はインドよりはるばる伝来した経典に有りますから、究極根本は同じという事になります。
我々を包み込んでくれている大いなる命でもある阿弥陀様の名号を何度も何度も揮毫しているうちに、本当に阿弥陀様がお手本を示してくれている様な感じがします。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。今日も大安禅寺では年末大掃除が続いているとか。お手伝い頂いている職員皆様の頼もしい掃除姿はまさしく阿弥陀様の化身そのものに思えます。あと少しです、頑張ってくださいね。友峰和尚より