和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第820話 】
2015年 11月 16日 談
大安禅寺で開催されている郷土工芸作家4名による作品展示会「福時」も今日が最終日となりました。先日、東京にお住まいの旧福井藩松平家御当主・松平宗紀様が寄贈して下さった御手製の越前焼壺に、文房流の御家元・姉崎素山先生がお花を活けて下さり、今回初めてのお披露目となりました。
写真の如く壺華一体の見事な風格です。改めて「素晴らしい!!」って叫びました。今回の「福時」に共催されている文房流晴心会野口翠智社中の御家元が直々に生けられたという事で尚更凄みを増したものでした。今日は愈好亭にて、野口先生と、越前和紙作品を展示された長田和也氏のお母様と一緒に慰労の茶礼のひとときを過ごしましたが、話題は松平様御手製の壺と御家元自ら生けられたお花の事で盛り上がったものでした。
越前和紙作家・長田和也氏のタペストリー作品は今回も大変好評で、実際にお茶席で使用されました。和尚も「福時」開催を記念して長田様の作品「和紙行燈」を買い求め寶勝寺の玄関に早速に設えました。
神戸在住の和尚の友人が、家族とともに訪ねてくれました。
4人の作家さんの見事な作品展示会。来年も是非開催して欲しいと願ったものでした。時代の移り変わりとともに郷土の伝統工芸も変化が求められていますが、伝統的工法はぜひとも後世に伝えていって欲しいと思います。友峰和尚より