和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第810話 】
2015年 11月 06日 談
二十世紀を代表する画家パブロ・ピカソの絵「アルジェの女たち」がニューヨークのオークションで史上最高の215億円で落札されたニュースが流れましたが、気の遠くなるような価格にいったい誰が買い求めたのかが気になるところでした。テレビの人気番組「なんでも鑑定団」にも一般の方から色々な物が鑑定に出品されていますが、なかには偽物も多く、それだけに番組が一層人気を博しています。和尚もパリのオルセー美術館でピカソの絵を直に見たことが有りますが、なるほど独創的で迫力のある、誰にも真似の出来ない素晴らしい作品でした。要するに値段の付けようの無い程の完成度の高い魅力ある作品で、恐らく215億円という値段で落札されたとしても、作品を入手したいと思う人にとってはもはや値段を度外視した作品価値を感じているのだろうと想像します。ときどき色々な物の値段について真剣に考え込むことが有りますが、車の値段や家屋の値段、宝石の値段や家具の値段等、いったい何を基準に決められるのだろうという素朴な気持ちです。人間、死して後に生前より存在価値を増していく偉人方々の恩徳に敬意を表したいと思います。やはり人間は素晴らしい生き物ですね。負けずに努力しましょう! 友峰和尚より