和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第666話 】
2015年 06月 15日 談
「寶勝寺・寺カフェ」、その名前も少しずつ広がりを見せているようで、最近ではリピーターの方が増えてきたように思います。時々、ご利用のお客様が帰り際に職員に向けて「感謝」の言葉を掛けているのを耳にしますと、やはりここは「お寺のカフェ」であるという事を強く感じるものです。
一般のカフェと何が違うのかと言えば、それは「空気感」であって、寺自体、長い歴史を有する伝統的建物であることが、利用者の身も心もゆったりとさせてくれるのだと思います。以前にも言いましたが、お寺の建物の空間というのは実によく考えて造ってあり、もとより心が癒される工夫がなされていますから当たり前の事かも知れません。
中庭に 花菖蒲 と 葡萄
お寺でのお茶のひとときは、自己の原点回帰への大切な時間ともなって行きますね。「自分と出会う」事が出来るのがお寺だと思いますし、その特別な空間こそが「寺カフェ」の魅力なのだと思います。特に若き世代の方々にとっては、まったくと言っていいほどお寺とは無縁状態の今日に有って、お寺とのご縁が寺カフェに由って結ばれていくのを和尚は大変嬉しく思っています。明日も和尚の法話が有りますが、これから多くの方々との仏縁を広げて行く為にも、頑張って行きたいものです。友峰和尚より