和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第608話 】
2015年 04月 18日 談

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土曜日の朝は久しぶりに、ぽかぽか天気の爽やかな日和となりました。最近の気候は本当に寒暖の差が激しく、油断していますと風邪をひきますからご用心、ご用心!です。そんな陽気につられて何かお昼の食べ物を作ってみようと、先般、須貝総代様から頂いた「氷見うどん」を使って「僧堂風すすりうどん」を作ってみました。この氷見うどん、長らく仏様の真前にお供えされていたもので、仏様も十分にお召し上がりの事と察して恐れながら頂くことにしました。

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「僧堂風」とはいったい何がそうかと言えば「薬味」と「出汁」に秘訣が有って、写真の如く「五味の薬味」として、大根おろし、いりごま、おろし生姜、刻み葱、海苔を揃え、出汁には必ず薄揚げの細切りを隠し味にします。もちろんのこと、一夜水に浸けておいたこぶ出汁を使うのがいいのですが、今回は出汁の元を使いました。次に大切なことは、湯つきうどんの為、食べる寸前に沸騰したお湯の中にうどんを入れることですね。

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また食べ方にもこだわりが有り、うどんを割り箸で掴んで少しだけつゆに入れ、一気に「音をたてて」すすることが肝要です。この時「うどんに成りきって」自分と、うどんと、音が一体になることが求められますからご用心です。「うん!!」と声が出れば満点!これぞ「うんどん」(運呑)の冥利に尽きます。そんなわけで今日の昼食は和尚お薦めの「すすりうどん」を頂きました。皆様も是非お試しくださいませ! 友峰和尚より

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