和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第577話 】
2015年 03月 18日 談
春季特別法話会 / 大安禅寺 書院にて
今年初めての鶯が鳴きました。いいですね!春が来た!!って感じです。今日は、御涅槃団子づくりのための「団子こね」が多くの世話人さんによって行われました。明日は和尚も加わって、早朝より五色の団子作りが行われることとなっています。
午後からは、卑山・大安禅寺の書院にて「春季特別法話会」が開催され、約二十名の方が拝聴されました。大本山妙心寺の定期巡教で、今回は岡山県の少林寺住職・華山泰玄高等布教師様が法話をされ、参加された方々は熱心にお話を聴いておられました。21日の「彼岸・涅槃会」を前に開催されましたが、暖かい陽気の中での心温まるお話で、お題は『「おかげさま」 社会の恩 生かされ支えられ・・』。分かりやすく説かれていたのが印象的でした。
近年、特に「衆生縁」が希薄になっていると言われています。自然災害が頻発する一方で、家族やお隣さんとのつながりが薄れつつある現状が危惧されていますが、どうすれば良好な衆生縁を結んでいけるのか。これはなかなかに難しい問題です。
さて、和尚は行ったり来たりの毎日が続いています。ところ変われば思いも変わるという事になりましょうか。大安禅寺の趣はこの時期、格別なものを感じます。悠久の寺の歴史がそう感じさせてくれるのかもしれません。理屈抜きに「おかげさま」の心が湧きいづる一日となりました。友峰和尚より