和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第535話 】
2015年 02月 04日 談

立春です!まだまだ余寒の残る朝を迎えましたが、お日様も射してこの時期の北陸地方には大変珍しい穏やかな一日となりました。ついつい歌いたくなるようなウキウキした気分になります。「春が来た~春が来た~どこに来た~」なんてね。2月のことを昔の暦の読み方では「如月」(きさらぎ)と言いますが、昔はこの時期、今の気候とはずいぶん違って大変寒かったようで、重ね着をするところから「着更着」と呼んだと有ります。確かに、暖かくなったと油断をしていると急に寒くなる時があるので、「きさらぎ」とは上手く名づけたものだと感心します。さて、気分はがらりと変わって、なにやら体の芯から熱く燃えて来るものを感じます。また、大安禅寺を取り巻く庭園の木々も確実に新芽を膨らませています。人間の心も自然の息吹も同じサイクルのようですね。

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そこでこの春の味覚、鹿児島産の「デコポン」ですが、このミカンもまた爽やかな香り満載でより一層春の到来を届けてくれています。それにしても「デコポン」とは不思議な名前と思いませんか?早速調べましたら、デコポンはポンカンの原産国・インドの都市「POONA」から異種交配されて生まれたそうですが、「デコ」って何でしょうか? それは姿を見ればわかる事! ポンカンにデコが出ているから「デコポン」、これホント? 北條様からの贈り物。美味しく春を頂きました。友峰和尚より

 

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